一つのクラスの複数担任の一人として配属され、子どもの保育、連絡帳、日誌、月案、保護者対応、行事の担当や早番や遅番などの細かいシフトで仕事をしていました。また、この会社独自の研修や自己目標のレポートなど独自の仕事もありました。

主婦で異業種から保育士へ復帰する保育園として、「残業ほぼなし」「ブランク保育士へのサポートあり」と募集に「ここなら」という気持ちで応募し、面接を受けて入社になりました。1年目は、1歳児担任で新卒2年目の保育士と複数担任になったため、15年のブランクのある私にはサポートはつかず新卒2年目の保育士に遠慮しながらも、徐々に保育士の勘や現在の保育の考えが身につき、残業も忙しい時期以外はあまりなく仕事ができました。
勤務1年が終わる3月末の異動の辞令で多くの保育士が異動してしまい、残った保育士でシフトを組むことになり、パートの保育士が増えた事で事務量も増えました。その為、勤務時間内に業務が終わらず残業や持ち帰りの仕事が常態化して、勤務時間後や家で事務をやれば終わるという考えになっていき、帰宅時間も休日仕事も増えていき、そのため子ども達のことや家事がおろそかになってしまう事になってしまったのです。そういう事に冬頃から「それはおかしい」という考えになっていき、他にプライベートと仕事を分けられる保育園を探そうという考えになりました。

「保護者と一緒に子育てをしている」という気持ちで保育していたので、子どもの成長を保護者の方と一緒に喜び、また不安や悩みを共有して一緒に考えていくことにやりがいを感じていました。
また、2年間同じ子ども達の担任をしていたので、卒園までは見届けたかったなという気持ちもありました。

以前、転職サイトに登録した時は就労中としてあったのに、就労中の時間にもガンガン電話がかかってきて嫌だったので、メールでやりとりが出来る転職サイト（保育ファイン）に登録し、紹介してもらう方法とスカウトをもらう方法を選び、スカウトメールをいただいた保育園に縁を感じて見学兼面接を受けて決まりました。

認可保育園になった事を機に19名定員から60名定員に増やし定員が少なくもなく、多くもないというところと、新設園だが姉妹園がたくさんあるので大体の保育内容や一日の流れ、書類面もすで構築されているだろうと思ったところもあり、保育士はみんな初顔あわせでも大丈夫だろうと思いみんなで新しい保育園を作って行いけると入社を決めました。

この園では通信で保育士資格を取った新人の先生と一緒に配属されました。
内容は前の保育園と同じですが、会社独自の仕事はないです。

姉妹園があるのに、保育に関わる書式が決まってなく「とりあえずコレに書いておいて」や、急に書類の閉じ方が変わったり、担任で決めたことを急に「ここ変えて」と上から言われたりしました。
入社してしばらくしてから年間行事表を渡されそれも数週間後に新しい年間行事表だと変更された物を渡されたり、園庭の大型遊具が一つもなく日陰もない状態で、とにかく開園する前に整えておかないといけない物が整っていなかった事に驚きました。

子ども達を一日怪我がなく無く楽しく過ごせるようにすることや、保護者も子どもも一人一人違うので接する難しさもありますが、担任同士の連携や他クラスの先生との連携、給食の先生との連携と全てにおいて「人対人」の仕事なので信用をなくすとうまく仕事が回らない難しさもあると思います。
私が気をつけたことは、とにかく報告する事です。「聞いてない」が一番連携を壊す事だとおもうので、保育に関することは報告する事にしていました。

先ほどの質問の難しさで答えたことが信頼に変わった時にやりがいを感じます。
また、子どもの「出来た」を子どもと一緒に喜ぶ時やそれを保護者と成長を喜ぶ時にも感じます。
他にもたくさんのやりがいを感じる事が出来るのが保育士の魅力だと思います。

成功だったのか？失敗だったのか？子どもの体調が悪くなってしまったので、わからないまま退職してしまいました。
でも、保育園でも運営母体が会社なのか法人なのかによっても全然違うということを知れたことでは成功だったのかなと思います。

会社運営は、会社としての仕組みがしっかりしていて姉妹園が多く保育方針や使う書式も同じなので、新園が出来きると園長は系列園から来てもあまり違いがないです。その点、現場の声が反映されにくいです。
法人運営は、柔軟でその園の色を大事にするので、現場の声は通りやすいです。でも、家族経営なので、上の一言で年度の途中でも急に変わってしまうこともあります。
保育業界に会社が参入したのは最近と聞き、保育サービスも変わってきていることを実感する事もでき、補助金の受け方も運営母体によって違うことも知ることが出来て良かったと思います。

子ども一人一人性格が違うので、保育者も一人一人接し方を変えなくてはいけないです。
この子にはどんな接し方が良いのかを考えるのが大変なのですが、「あ～この接し方なら・・」が分かると楽しいです。
この子は初めてのタイプだなって子も、いろんな接し方を試していくと必ず良い接し方があるので、「この子は苦手だな」と思わず、どんどん接していって欲しいと思います。
それと、保育者が楽しんでいると子どもも楽しく感じてくれるので、笑って過ごせる時間をたくさん見つけて欲しいと思います。

仕事も大事ですが、やはり家庭が一番なので家庭を犠牲にしてまで仕事をしなければいけないのは違うと改めて思いました。仕事とプライベートがしっかりしていると、保育士も子育てしながら保育士を続けられるし、子どもが病気をして休まなくてはいけなくなった時、休みやすい体制作ってくれていると、仕事も続けやすいなと思いました。
保育士の年齢も20代～50代と幅広く在職していると長く仕事出来る場所なのかな？と思うようになりました。