保育所での保育業務です。私の場合は療育施設でも働いていたため、朝出勤したら、その日の療育の準備をします。今日、どのような内容で療育をするかを担任で話し合い、ねらいなども話した上で、準備をします。
子どもが来ると、受け入れ、その日の療育が始まります。お迎えの時間になると、保護者にその日の様子を伝え、家での様子や困っていることがあれば聞き取ります。
子どもが入れ替わりでくるため、子どもが帰り、次の子どもが来るまでの間に次の子どもに合わせた準備をします。
一日の療育が終了後は、片付け、反省、確認などが行われます。また、子どもの計画書などの書類を書いたり、夏祭りなどが近い場合はその行事の計画を立てたり、話し合いもします。
週に一回、会議も有り、業務が終わる夕方から夜にかけて、２時間の会議を行っていました。

仕事の内容はやりがいもあり、かわいい子どもとすてきな保護者、周りの先輩、同期にも恵まれ、とても楽しく仕事をしていました。
時々、休日に仕事の仲間と出かけたり、焼き肉をしたりすることもありました。
しかし、上司の１人が必要以上にきつい言葉をかけてくることがありました。年休を取ってでかけたり、体調不良で休みたいなど、休みを申請すると、必ず嫌な顔をされたり、体調不良で電話しているのに、嫌なことを言われたりすることがほとんどでした。
仕事中も、他の同僚が同じようなことをしていても特定の人には冷たく当たる、ものすごい文句をつけてくる、そのようなことが多かったです。
気持ちの浮き沈みも激しい上司で、機嫌のいいときはとてもいい方なので、悪い人ではないのでしょうが、だんだん耐えられなくなってしまった。

もう一つは、当時その会社には正職員を締め切っていて、準職員しか採用していない、準職員が正職員に上がれる道というものがなかったのです。（現在は正職員にあがれる試験がつくられました）２年半が過ぎてくると、だんだん正職員の若い先生と仕事内容が変らなくなってきました。仕事の責任も変りません。
なのに、給料も違い、賞与は倍も違います。そのような点から、転職を考えました。たまたま、公務員の保育士の募集もあったので、受けることにしました。

療育というのは、保育所とは違い、子どもたちのいいところを伸ばしていこうというところが大きく、とても褒めることが多い仕事でした。
発達に偏りがある子が小さい成長を見ることが出来、それを保護者と一緒に喜び、子どもを褒めることが出来る。その仕事については、今もまたやりたいという気持ちが残るほど、好きな仕事でした。

転職を最初に考えたのは、２年目だったため、その頃からハローワークの求人をインターネットで検索したり、新聞の求人などもチェックするようにしていました。
新聞には、給料が載らないものも多かったので、実際に電話をし、給料を確認したりしながら、どのような仕事がどの時期に出るのかを確認していきました。
３年目になったときも夏くらいから求人を探し、市役所の求人を見つけ、３次試験まであると記載されていたため、職場には内緒で試験を受け、２次試験が合格した時点で、職場に退職の意思を伝えました。

前の職場が賞与が少ない、昇級が見込めないというところがあったので、公務員という所で、安定した収入と退職金などの安定が決めた理由です。

主に公立保育所での保育業務です。
しかし、総合職という形での採用なので、市役所での事務職や、保健センターでの親子の支援業務、相談業務などがあります。
保育所での保育業務では保育所が１２時間開所しているため、早番、遅番など様々な勤務時間があり、土曜日なども交代での勤務です。
保育に関わる指導計画、指導案、月案、日案、週案、日々の保育日誌、保護者への連絡帳の記入、おたより作成、行事の計画、実施などがあります。
あとは、子どもの受け入れ、保育、保護者支援という仕事です。子どもに危険がないように環境を整備したり、天候や子どもの体調、様子に合わせて日々の保育内容を決め、保育をしていました。
保護者支援も、日々の様子を伝えながら信頼関係を築き、話しやすい関係を築いていき、相談を受けたり、必要に応じてアドバイスをしたりしていました。

公務員なので、組合活動が頻繁にあること。
予算が決められていて、その中で保育に必要なものを買わないといけない、買う店も決められている。公務員ならではのものがいろいろとありました。あとは、公務員という意識がみんな強く、市民に恥じない行動、対応をということを心がけて仕事をしていました。
異動があるのですが、公務員という立場なので、役所の内示と伝えられるのが同じため、異動の内示が３月末ぎりぎりになってしまう。民間の保育所だと、１ヶ月前などに異動者の発表があったりするが、そういうわけにはいかない。

人相手の仕事なので、対応は一つではないし、必ずしも正解というマニュアルがあるわけではありません。
保護者と小さな事でもトラブルになったり、保育中にケガをさせてしまったり、うまく保育ができなかったときなどは悩むことが多かったです。
しかし、３０年以上など長年働いている先輩が多く、知識が豊富な方が多かったので、相談したり、助けてもらったりしていました。そのような先輩からの知識は今もとても役立っています。

保育所の子どもたちの成長を見られるのが一番のやりがいだと思います。
子どもたちの成長を自分だけで喜ぶのではなく、保護者と分かち合い、感動し合えるというのがやりがいを感じられるポイントだと思っています。
うまくいかないことがあっても、運動会、発表会を乗り越え、卒園式で一年が終わる。子どもの成長を行事を通してみられ、卒園式が終わるととても達成感を味わうことが出来ます。

成功でした。

何度か異動も経験しましたが、大変なこと、壁にぶつかることもありましたが、すてきな先輩、上司、後輩に恵まれ、仕事が出来たと思います。
産休、育休もとらせてもらい、復帰後も子育てにとても理解をしてもらいながら仕事が出来ました。
とてもやりがいがあり、日々かわいい子どもたちに囲まれるという幸せな仕事だと思っています。
育児休暇取得後の復帰も公務員のため、様々な制度が設けられていて、勤務時間なども短くしたり、上司と相談しながら設けられている制度を使い、仕事をすることが出来ました。
産休育休、育児時間などの制度では、民間企業でも設けられているところは増えていますが、勤務時間を短くしても正職員として働き続けられたり、キャリアを積んでいけるという所は、公務員だと制度がきちんとしているため、よかったです。

この仕事はどれだけ、周りの人とコミュニケーションをとりながら、やりがいを感じられるかということかなと思っています。
人とのコミュニケーションもとても大事な仕事なので、上司、同僚とどれだけコミュニケーションをとるか、子ども、保護者とどれだけコミュニケーションをとるかもとても大事です。
保育で困ったことを１人で抱え込んでいては、乗り越えられないし、周りも気づいてもらえず、ただ辛いだけです。しかし、周りに子どものかわいい様子、自分の困っていること、今日のうまくいかなかったことを話していくことで、それが世間話だとしても、アドバイスをもらえたり、成長を感じられたりすることが出来ます。
保護者に対しても何も話さないと伝わりません。たくさんコミュニケーションをとることで、信頼関係も生まれてきます。
なので、コミュニケーションをとり、仕事を楽しむと言うことが大事かなと思います。

転職したからといって、苦手な人がいなくなるわけではありません。最初の職場の上司が苦手で転職を決めましたが、転職しても、みんながみんないい人ではありません。ほとんどいい人でしたが、苦手な人もいました。
しかし、そこをどう乗り越え、どう相手を理解し、仕事をしていくかで、やりがいも変ってくるし、自分の成長にもつながるのではないかと思います。
私は転職をし、同じような仕事でありますが、異動も経験し、たくさんの人と出会い、いくつかの職場で仕事をすることで、仕事のやり方は一つではないし、いろいろな仕事のやり方をしり、その中で何がいいのか自分で選び、仕事をしていく。
そして、また周りの人からいろいろなことを学び、自分の今の仕事のやり方と比べてみて、それが正しいのか？こっちのやりかたをやってみよう！などと見直しながら進んでいくことでいい仕事につながるのではないかということに気づくことが出来ました。