風の子ベビーホームでは0～2歳児、風の子保育園では0歳児から5歳児までのお子様をお預かりしていました。生活のサポート(食事、睡眠、排泄等)や遊びの計画、子どもたちとの関わりだけでなく、保護者対応、書類製作(児童記録、日誌、年カリ、月案、週案、日案、行事計画、クラスだより、園だより等)、園内行事(お誕生会、保育参加、季節のイベント、保育参観等)、園外行事(お芋ほり遠足、キャンプ、蛍狩り、運動会)、製作、清掃等、様々な業務を行っていました。
年度末に毎年、翌年の配属先を伝えられます。私は乳児保育、幼児縦割りクラスの保育、配慮が必要なお子様の加配保育、地域子育て支援等、幅広く様々な業務に携わっていました。近くに児童館もあり、ベビーホーム、保育園、児童館の職員は人が足りない時は、ヘルプでお互いに行き来することもよくありました。学童児のクラブ活動に毎年参加もありました。自分でどのクラブに参加するかを選び、学童児と一緒にイベントの準備を行ったり、参加したりと自分の配属された施設の行事だけでなく、ベビーホーム、保育園、児童館は3施設で協力して行うことも多かったです。
行事の際は計画から事前準備や片付け等もたくさんありました。夜店祭りはOBやOGも参加してくださっていたので、担当場所によっては勤務終わりにOB、OGとの打ち合わせやバザーの値付け等、遅くなる作業も多かったです。
毎年、行事の担当や園の中での係等もある為、クラスの仕事以外も多いです。園だよりの担当では、記事の内容決めから依頼、記事の回収、作成、印刷と月末の仕事が多くありました。保健だよりの作成で、近くにある高齢者施設の看護師さんにその月にあった内容のお話を聞きに行き、まとめる作業等もしていました。
シフト制ですので、早番・遅番の際は鍵の開閉や開園準備、片付け等の業務もあります。延長保育時は他クラスの子どもの受け入れ、送り出しもします。

私の在職中は毎年、退職される職員が多いことに驚いてしまいました。上下関係が特に厳しいということは無く、尊敬できる先輩方もいらっしゃったので長く勤務していましたが、上の先生方が退職され、それまでの保育と違ってきてしまっているように感じて転職を考え始めました。
また法人採用ですので、正社員は保育士として保育園での勤務を希望しても成人の施設に異動になることもあるので、それも転職を考えた理由の一つでした。
地域に根差した大きな園でしたので、夜店祭りや盆踊り、運動会等、大きな行事の際は事前準備、当日準備で遅くなることも多かったです。また会議や研修等も子どもの人数が少なくなってから行われる為、早番の保育士は拘束時間が長く大変でした。法人内の他園の研修に行くこともある為、研修や会議の数は多かったように感じます。土曜日には各施設順番に代表者を出し合って、法人が管理している丹波の施設に行き一日整備作業等もありました。行事や学童児のクラブ活動の参加等もあった為、土曜日が連続出勤になることも多かったです。
学べること、経験できることが多いのは嬉しかったのですが、体力的に大変さはありました。

また、その当時は有給取得や超過勤務の消化はなかなかしづらい雰囲気でした。超過勤務時間も私が勤務していた当時は、別日に消化出来るよう園で記録はしているものの、年度内に消化出来ないと次年度消化することは出来ませんでした。年度末は卒園式や入園、進級準備等の残業も増えてしまうので、超過勤務時間を残したまま新年度に切り替わってしまい、消化出来ないままの職員がたくさんいました。

私は在職中に家庭の事情でパートに切り替えてもらっていましたが、あまり業務内容は変わらず負担も大きく、また正社員として再度勤務することを考えた時に他の園で勉強したいという思いと、研修や園外での作業などの負担が少なく、もう少し普段の保育でゆったりと子どもたちと関わりたいという思いがあり、転職を決意しました。

子どもたちもとても可愛く、とてもやりがいのある仕事でしたので、保育自体はずっと続けていきたいと思っていました。配慮が必要なお子様の加配保育も地域子育て支援業務もとてもやりがいがあり、自分にとって良い経験になったと思っています。
もともとは保護者の方と話すのが得意ではありませんでしたが、登降園時の会話や地域子育て支援業務では保護者の方の相談を受ける係をしていました。その中でたくさんの経験を重ねることが出来、保護者の方からいただいた言葉で自分自身も自信をつけることが出来たので、保護者対応、保護者支援の業務も更に経験を積みたかったです。

転職前はパート勤務でしたので、在職期間中に勤務時間を調整し、あいた時間で求職活動を行っていました。ハローワークでの求人閲覧なども利用しましたが、自宅でも閲覧できる転職サイトで見つけた園に応募しました。自分の中では退職時期を決めていたので、その時期に間に合うように早めに転職活動を行いました。
応募する企業が決まった後は、面接と試験がありましたので有給を利用し受けに行きました。退職する園には合格が決まってから退職の報告をしました。転職先が新規開園の園であった為、勤務開始まで時間があったので、1か月以上前に退職を伝えられたので、退職する園の引継ぎなどもゆっくりできました。結果をいただいてから、研修等の日程が伝えられた為、その日は残りの有給消化できたので、安心してゆっくりと転職活動ができました。
（利用した求職支援サービス：ジョブメドレー、indeed、保育士ワーカー）

新規開園の園で、一からつくり上げていくことに魅力を感じました。前の園と給与はあまり変わりませんでしたが、小規模の園だったので行事も大きすぎず、多すぎないので、普段の保育にもゆとりをもち、一人ひとりに寄り添った保育を出来るかと思い、入社を決意しました。書類のICT化にも力をいれている様子でしたので、事務作業の負担も軽くなればと思っていたのも選んだ理由の一つです。

0～2歳児の小規模保育園での保育業務。途中で0～5歳児の中規模園に異動になりました。生活のサポート(食事、睡眠、排泄等)や遊びの計画、子どもたちとの関わりだけでなく、保護者対応、書類製作(児童記録、日誌、年カリ、月案、週案、日案、行事計画等)、園内行事(お誕生会、季節のイベント等)、園外行事(親子遠足、運動会)、製作、清掃等、様々な業務を行っていました。毎日のブログ更新もあり、正社員で順番に更新していました。
園の特色として年に2回、一人ひとりのお子様の成長を記録したレポートを作成していて、そのレポートを基に保護者の方と懇談も行います。
小規模園では調理員さんが一人しかいらっしゃらなかったので、調理員さんがお休みの時には、調理補助を行うこともよくありました。簡単なおやつ等は一人で作ることもありました。メニューやレシピは全園共通で食材と一緒に届いているレシピに合わせて、その日の登園児分の分量を計算して作ります。人数に合わせて毎回調味料等を計算して作っていくのは慣れるまで少し大変さがありました。
園全体の事務仕事の補助も行っていて、食数の発注やシフトの作成、監査前には書類に不備がないか確認する作業等も行っていました。行事計画は各クラスで意見を出し合い、園長先生が主になり会議でまとめ、各クラスに役割を分担し、パートの先生を含めて行事の準備をしていく為、負担は少なかったです。

小規模なので一人ひとりの子どもたちとゆっくり関われればと思っていましたが、人手不足のことも多かったので、担当の保育業務以外でバタバタすることも多かったです。休憩をクラスでは意識していましたが、きちんとした休憩室がない為、きっちり休憩をとることは難しかったです。
書類はICT化されているので楽になるかと思っていましたが、園のパソコンの台数が足りず、パソコンの順番を待つことで時間外の勤務になってしまうこともありました。ある程度のフォーマットはあるものの変更しないといけないこと、やっている途中で変更になることも多かったので、書類の作成自体は前園とあまり負担は変わらないような気がしました。見込み残業代込みの給与になるので、順番を決め、なるべく効率よく書類を作成できるようにしていました。勤怠も全て機械で管理され、会社の方でのチェックもあるので、会社としてはなるべく残業しないようにという方針でしたが、保護者対応や書類作成等、細かな残業で残ることはありました。ひと月の見込み残業分以上の残業があれば、残業代は支払われるようですが、大体は見込み残業の時間内におさまっていました。
年に2回のレポート作成があり、そのレポートは園長先生と会社の方からの二重チェックを受ける必要がある為、何度も書き直しが必要な方もいて、文章を書くのに慣れていない方には少し大変な作業かもしれません。

職員の入れ替わりも多く人手不足のことが多かった為、その都度人見知りをする子もいましたし、保護者の方にも心配をかけてしまうこともあり、申し訳ない気持ちがありました。入れ替わる度に新しい先生へ仕事内容や子どもたちの情報をしっかり引継ぎ、子どもたちや保護者の方にはなるべく不安を与えないように丁寧に関わるよう心掛けました。

また会社としての保育理念や方針等は定まっていても園長先生によって各園の雰囲気が大きく変わってしまいました。園長先生によって職員全体の雰囲気、保育の姿勢も大きく変わっていたように感じます。そこで子どもたちや保護者の方が不安を感じることがないように、担当しているクラスではパートの先生と協力しながらより丁寧に子どもへの関わりと、保護者対応を行うように努めていました。それもあって「先生たちがいてくれたら大丈夫です！」と言っていただけ安心しました。

子どもたちや保護者の方たちとの信頼関係を築けることと、子どもたちの成長をすぐ側で感じられることです。0歳児さんを長く担当させていただいたので、その成長は著しく毎日が楽しく、やりがいを感じていました。
前園よりも小規模の園だからこそ、歩行、階段の昇り降り、遊具での遊びなどの時は更に少ない人数に分けて、0歳児さん一人ひとりの発達にあわせた活動を設定することが出来ました。0歳児さんは一人ひとり発達段階が大きく異なるので、一斉に活動すると危険のないよう活発な子に待ってもらう場面も出てきてしまいますが、少人数で発達段階が同じくらいの子と少人数で活動することで十分に身体を動かすことが出来、楽しそうな姿を見ているととても嬉しかったです。保育計画は園長先生に確認してはいましたが、最初の園長先生は信頼して任せてくださっていたので、その日によってみんなで楽しむ時、グループに分けて活動する時など、自分で工夫して保育計画を立てることが出来、子どもたちに色々な経験をさせてあげることが出来たように思います。その分クラスの職員同士での連携が大事になるので、常に密に連携をとることも出来ました。自分の思う子どもたちの発達に即した、子どもたちに寄り添った保育を他の先生と協力して行うことが出来、保育士としてたくさんのことを経験出来たことはとても良かったです。
保護者の方たちともなるべく朝夕の時間で少しでも話せるように心がけていたので、年度末には「来年も見てください」というお言葉をいただけることも多く、とても嬉しくやりがいを感じられました。

半分成功、半分失敗かなと思います。

人数が少ないので職員の体制さえ整っていれば、一人ひとりの成長を丁寧に見守ることが出来、自分の理想としていた一人ひとりに寄り添った保育を出来たので、そこは成功だと思っています。
行事などもそんなに規模が大きくないので負担も少なく感じました。有給休暇もみんなが取得出来るように順番にシフトに入れてもらえます。お子さんがいらっしゃる先生は急な休みの時の為に残しておいたり、事前に申請すれば自分の希望に取得出来たりと配慮してもらうことも出来ました。

ただ株式会社経営の園で、園長先生の異動や退職等もあり、園長先生が変わると大きく園の雰囲気や方針が変わってしまってしまうこともあり、保護者の方も不安に感じておられるところがあったので、その点が残念でした。職員の退職も多かったので、人が揃うまではバタバタしてしまうこともありました。

自分自身も楽しみながら丁寧に関わると、時間がかかってもしっかり反応が返ってくる本当にやりがいのある仕事です。 子どもは日々成長していくので“今日は泣かずにバイバイできた”　“今日はお友だちと一緒に遊べた”等、小さなことでも毎日の変化を見つけられると、保護者の方とのお話もしやすくなります。また、子どもの成長を共有することで保護者との信頼関係を築くことにも繋がります。その成長に気付くことが出来ると、日々感動と喜びでいっぱいになります。
そして、保育者同士でもその喜びを共有して、優しく温かい雰囲気を作ることが出来ると、大好きな先生達が嬉しそうにしていることで子どもたちも自然と笑顔で過ごせるようになります。

またピアノが苦手であっても、打楽器や歌で音楽を楽しむ等、自分が出来るもので工夫することで十分子どもたちも音楽を一緒に楽しめるようになります。ピアノや製作が苦手だからと諦めてしまわず、自分で工夫しながら色々な活動を取り入れると子どもたちと一緒に保育を楽しむことが出来ると思います！

新規開園で一から携わらせていただいたので、園を作り上げていくことを一から学ばせていただく
ことが出来ました。立ち上げの際の園長先生がとてもよく現場を見てくださる方で、すぐに相談さ
せていただくことが出来たので、安心していろんな保育内容を計画することが出来ました。様々な業務にも携わらせていただくことが出来たので、自分にとってとてもプラスの経験がたくさん出来、自分がしたい保育というものがはっきり見えてきたように思います。また、園長先生自身が行事を積極的に計画したり、参加したりしてくださっていたので、子どもたちもいつも楽しそうな雰囲気で、保護者の方も安心して預けてくださっていました。その様子を見ていると大人が楽しい雰囲気、温かい雰囲気を作るということが、とても大切だと実感できました。

年度の途中から園長先生が替わってしまい、その園長先生は事務作業優先の方で、子どものことや保護者のことを相談しても伝わりにくさがありました。また園の方針、保育観、現場の職員に求めること等、明確なものが感じられず常に職員が不安を感じてしまっている状態でした。
同じ会社経営、同じ方針でスタートしても園長先生によって、園によって全く園の雰囲気が変わることを感じました。そのこともあり、転職の際は会社や法人としてのホームページの文章や求人広告だけでなく、園長先生や現場の先生方の考える園の方針や保育観、職員に求めること等を面接でしっかり確認することが大切だと感じました。