身体、知的に障害を持った方達への、日中の介護や生活支援を行います。
この企業では、いくつかの事業所があり、私が在籍していたのは、放課後等デイサービス事業です。
小学生から高校生の子ども達が、学校終了後から、自宅に帰るまでの余暇時間、夏休みなどの長期休みに安全に楽しく過ごせる様に支援を行います。

具体的には、一緒に散歩や外遊びおうたや体操をしたり、宿題のある子には、見守りをして支援をしていました。
様々な年齢や、障がいの特性に合わせて、その子達が楽しめるよう支援を行っていました。長期休みには、預かる時間が長くなるので、みんなでお出掛けをしたり、外食体験など、楽しめる企画も考えながら支援を行っていました。
私の勤めていた事業所では、学校、自宅までの送迎も行っていたので、車の運転も必須でした。

結婚を機に引っ越しをするため退職をしました。

様々な障がいを持った子どもたちの特性を知り、その子に合った支援方法を考えることにとてもやりがいを感じることが出来ました。
そして、その子に合わせた関わりや、楽しめる遊びを見つけることも楽しい仕事の一つでした。
単純に子どもが好きなので、一緒に遊ぶことも楽しかったです。

転職前の企業で、子どもの支援だけでなく、親の子育てに対する悩みや不安に寄り添えたらよりやりがいを感じられるのではないかと思い、興味を持ったことがきっかけです。
業務内容に、一時保育預かりも含まれていたので、乳幼児保育は未経験でしたが、挑戦したいと思いました。
給料や福利厚生がしっかりしている事も決め手でした。

親子で楽しめるイベントの主催や、遊びに来た親子とコミュニケーションを図ったり、親同士をつなげたりする役割を担っていました。
親と会話をしていく中で、育児に対し不安や悩みがあり、支援を必要としている様子があれば、ケアマネージャーとつなげるなど親のサポートも行っていました。

思っていた以上に乳幼児期の子どもたちを育てている親は繊細で、職員の言葉掛けや配慮を必要としていることに驚きました。
自分がなんの気無しに掛けた言葉でも、親にとっては引っかかる言葉だったりするので、発言には気を付けなければいけないということを、職場全体で気を付けていた雰囲気もあり、失敗しづらい環境でした。
親子の前で手遊びや、絵本読み、イベントの主催をするなど人前に立つ事も多かったため大変でした。

人前に立った時に、丁寧な言葉遣いや言葉選びなど注意しなければならない事も多く大変でした。
人前に立つだけで緊張するのに、さらに言葉や表情、態度に気を付けながら、場を回さなければならない状況にストレスを感じました。
私は、人前に立つことが苦手でしたので、克服は出来ませんでしたが、場数を踏んでいくうちに慣れていけるのではないかと思います。
さらに、転職前は、子育て中の親に寄り添えたら、よりやりがいを感じるのではないかと思っていましたが、私自身が子育て未経験なこと、様々な考えや価値観で子育てをしている親に対し、自分がどう言葉をかけることが適切なのかを考えすぎてしまい、中々親とコミュニケーションをとることが出来ず、楽しくやりがいを感じるというところまでいけなかったなとも思います。
遊びに来た親と積極的に会話をしないと成り立たない仕事でしたので、それも自分の中では、ストレスだったなと感じます。

遊びに来た親子とコミュニケーションを図るうちに、名前を覚えてくれ、笑顔で話し掛けてくれるようになったり、イベントを主催した際に、楽しそうに遊ぶ親子を見たり、「楽しかったです」等、直接親子に言ってもらえるのは嬉しかったです。

失敗。

今回の転職では、経験として子育てについて学べたことは良かったなと思いますが、仕事内容が自分と合わなかったことが大きかったです。
人前に立ったり、初めて会う方々と積極的に関わらなければならないなど、緊張する瞬間が多く、自分の理想とする働き方が出来なかったです。
そして、そういった仕事内容だということを事前に理解し、就職するかしないかを決めるべきだったと思います。就職出来たにも関わらず、嫌な気持ちで働くのは、仕事に対しても失礼だったと思うので失敗と感じました。

子どもから好かれると必然的に親も気に入ってくれるので、私は子どもと積極的に関わっていました。親に対しては、私は子育て未経験でしたので、共感しか出来ませんでしたが、話してスッキリできる親御さんもいるのでそれはそれで良いと思うことにしていました。
制作活動やイベントの主催など自分で考えて、好きなように出来るのでそういったことが好きな方は楽しめると思います。

面接をする前に、見学をしてどういった仕事内容か職場の雰囲気など、自分に合っているのかをしっかり見極めた方が良いと思いました。
早く仕事をしなければと少し焦ってしまっていたので、条件ばかりを見て仕事内容に関しては出来るだろうと安易な気持ちで決めてしまったかなと後悔しました。