「着替えイヤ！」自閉スペクトラムっ子の癇癪、どう乗り越える？幼稚園バス遅刻を防ぐための親の対応策
「着替えイヤ！」自閉スペクトラムっ子の癇癪、どう乗り越える？幼稚園バス遅刻を防ぐための親の対応策
この記事では、自閉スペクトラム症（ASD）のお子さんの「着替え嫌だ！」という癇癪（かんしゃく）に悩む親御さんに向けて、具体的な対応策を提案します。幼稚園のバスに遅刻しそうになったり、病院の予約時間に間に合わなかったり…。「どうすればいいの？」と途方に暮れる気持ち、痛いほどよくわかります。この記事を読めば、癇癪が起きたときの具体的な対処法から、癇癪を予防するための工夫、そして専門家への相談方法まで、幅広く知ることができます。お子さんの成長をサポートするために、一緒に考えていきましょう。
自閉症スペクトラム4才の癇癪って見守るしかないんですか？幼稚園の年少です。
今日は午前中に大学病院で診察の予約をしていました。
朝起きた時は普通に機嫌がよかったんですが
上はパジャマ、下はズボンを履かずパンツ姿のままの我が子に「そろそろお着替えして行こうか」と声を掛けたとたん癇癪が始まりました。
おそらく、まだ家の中で遊んでいたかった。
外に出る気分ではなかった。という理由だと思っています。
１時間超、泣いて暴れていました。「お着替えしない！」「この服はイヤだ！」。
「あの服が着たい」といい、ある服を指差したので、「いいよ。これ着ていこうか」と言っても結局、着るときになったら、これ着ない！と
泣きわめく。
散々何を言っても収まらず最終的に少し落ち着いてきた所で「抱っこして行く？」の言葉に
反応を示し(この抱っこして行く？は何度か言っていましたが散々無反応でした、、)抱っこしてパジャマとパンツ姿のまま玄関の外に出て、
外で服に着替えるという状態でした。
外に出した方が気持ちや気分が切り替わるかも。と思い抱っこしてとりあえず玄関の外に出しました。玄関の外に出ると本人からお着替えする。という意思表示がありました。
結局、大学病院の診察予約時間に間に合いませんでした。。
幼稚園にもバス通園で通っていますが1度だけ同じようにお着替えしないとぐすりだし、バスにギリギリセーフで乗り込む。と言ったことがありました。
この調子で行くとおそらく、そのうち通園バスに間に合わず乗れない。という日が来そうな予感がします。
この癇癪は、見守るしかないのでしょうか？
今日も大学病院に１時間前に着くくらいの余裕を持って出発する為に着替えの声かけをしましたが、１時間泣いているので間に合いませんでした。
服を着替えないと、パンツやシャツの下着姿のまま外を歩かせる訳にいかないので着替えるという気持ちになるまで外に出れません。
いったいどう対応してらいいのか、わかりません。とにかく本人が着替えようという気持ちになるまで遅刻してても見守るしかないのでしょうか？
ASDや発達障害に知識のある方、対応の仕方のアドバイスを教えてください(ToT)
1. 癇癪が起きたときの具体的な対応策
お子さんが癇癪を起こしたとき、親としては冷静さを保つのが難しいかもしれません。しかし、ここで適切な対応をすることで、状況を悪化させずに乗り越えることができます。まずは、以下の3つのステップを意識してみましょう。
1-1. 安全確保と感情の受け止め
まず、お子さんの安全を確保しましょう。周囲に危険なものがないか確認し、お子さんが自分自身を傷つけないように注意を払います。次に、お子さんの感情を言葉で受け止めてあげましょう。「〇〇したかったのに、できなかったから悲しいね」「嫌だったんだね」など、お子さんの気持ちを理解しようとする姿勢を示すことが大切です。感情を言葉にすることで、お子さんは自分の気持ちを理解され、安心感を得ることができます。
1-2. 落ち着ける環境作り
癇癪が続いている間は、できるだけ刺激の少ない環境を作りましょう。テレビを消したり、静かな場所に移動したりするのも良いでしょう。お子さんが落ち着けるような、安心できる場所を提供することも重要です。抱きしめたり、好きなものをそばに置いたりするのも効果的です。
1-3. 焦らず、見守る時間を持つ
癇癪が収まるまで、焦らずに見守ることも大切です。無理に服を着せようとしたり、怒ったりすると、逆効果になることがあります。お子さんが落ち着くまで、寄り添いながら待つことが重要です。ただし、あまりにも時間がかかる場合は、次のステップに進むことも検討しましょう。
2. 癇癪を予防するための工夫
癇癪は、事前に予防できることもあります。日々の生活の中で、以下の工夫を取り入れてみましょう。
2-1. スケジュールと準備の可視化
自閉スペクトラム症のお子さんは、予定の変更や予測できない状況を苦手とすることがあります。そのため、日々のスケジュールを視覚的に提示することが有効です。写真や絵を使ったスケジュール表を作成し、一日の流れをあらかじめ伝えておくことで、お子さんは安心して過ごすことができます。着替えに関しても、事前に「今日は〇〇を着るよ」と伝えておくことで、スムーズに進む場合があります。
2-2. 選択肢の提示
着替えの際に、お子さんに選択肢を与えることも有効です。「今日は、青いシャツと赤いシャツ、どっちがいい？」「ズボンは、この2つから選んでね」など、いくつかの選択肢を提示することで、お子さんは自分で選ぶ喜びを感じ、主体的に行動することができます。ただし、選択肢を多くしすぎると混乱を招く可能性があるので、2〜3つ程度に絞るのがおすすめです。
2-3. 環境調整と工夫
着替えやすい環境を整えることも重要です。服の素材やデザインにこだわりがあるお子さんの場合は、肌触りの良い服を選んだり、着脱しやすい服を選んだりするのも良いでしょう。また、着替えの際に好きな音楽を流したり、ご褒美を用意したりするのも効果的です。遊びを取り入れながら、楽しく着替えができるように工夫しましょう。
3. 具体的な着替えのステップと声かけの例
着替えの際に、どのような声かけをすれば良いのでしょうか。具体的なステップと声かけの例を参考に、お子さんに合った方法を見つけてみましょう。
3-1. 事前の準備と声かけ
まず、着替える前に、お子さんに「これから着替えようね」と優しく声をかけましょう。服を準備し、お子さんの目の届く場所に置いておきます。着替えの順番を伝えたり、着替えの際に必要なものを一緒に確認したりするのも良いでしょう。
例えば、「今日は幼稚園に行くから、お着替えしようね。まずは、〇〇を着て、次は〇〇だよ」といったように、具体的に伝えます。
3-2. 着替え中の声かけ
着替え中は、お子さんのペースに合わせて、焦らずに声かけをしましょう。着替えを嫌がる場合は、無理強いせずに、一旦中断することも大切です。着替えができたときには、たくさん褒めてあげましょう。具体的な言葉で褒めることで、お子さんは達成感を感じ、次への意欲につながります。
例えば、「〇〇、上手にお着替えできたね！」「かっこいいね！」「自分でできたね！」など、具体的に褒めてあげましょう。
3-3. 癇癪が起きたときの対応
もし、着替えを嫌がって癇癪が起きた場合は、まずお子さんの気持ちを受け止めましょう。「嫌だったね」「悲しかったね」など、共感の言葉をかけます。そして、落ち着ける環境を作り、お子さんが落ち着くまで待ちましょう。焦らずに、お子さんのペースに合わせて、着替えを進めるようにしましょう。
例：「〇〇ちゃん、今日は着替えたくなかったんだね。でも、幼稚園に行くには着替えないといけないんだよ。一緒に頑張ろう」
4. 幼稚園バスに間に合うための工夫
幼稚園のバスに遅刻することは、お子さんにとっても親御さんにとっても大きなストレスになります。バスに間に合うために、以下の工夫を試してみましょう。
4-1. タイムスケジュールの作成
朝のタイムスケジュールを作成し、着替えにかかる時間を把握しましょう。着替えに時間がかかる場合は、余裕を持ったスケジュールを立てることが大切です。タイマーを使って、着替えの時間を区切るのも効果的です。
4-2. 事前準備の徹底
前日の夜に、翌日の服を準備しておきましょう。持ち物も一緒に準備しておけば、朝の慌ただしさを軽減できます。お子さんと一緒に準備をすることで、主体性を育むこともできます。
4-3. 成功体験の積み重ね
バスに間に合うという成功体験を積み重ねることで、お子さんの自信につながります。バスに間に合ったときには、たくさん褒めてあげましょう。また、バスに乗り遅れてしまった場合でも、責めるのではなく、一緒に原因を考え、次回の対策を立てることが大切です。
5. 専門家への相談とサポート
もし、これらの対応策を試しても、なかなか状況が改善しない場合は、専門家に相談することも検討しましょう。専門家は、お子さんの状況を詳しく分析し、個別の対応策を提案してくれます。
5-1. 相談できる専門家
相談できる専門家としては、医師（小児科医、精神科医）、臨床心理士、保育士、発達支援の専門家などが挙げられます。これらの専門家は、発達障害に関する知識や経験が豊富で、具体的なアドバイスをしてくれます。また、地域の相談窓口や支援センターも利用できます。
5-2. 相談の準備と心構え
相談に行く前に、お子さんの状況を整理しておきましょう。いつ、どのような状況で癇癪が起きるのか、具体的な事例を記録しておくと、専門家とのコミュニケーションがスムーズに進みます。また、親御さんの悩みや不安を正直に伝えることも大切です。専門家は、親御さんの気持ちに寄り添いながら、一緒に解決策を探してくれます。
専門家への相談は、お子さんの成長をサポートするための有効な手段です。一人で抱え込まずに、積極的に相談してみましょう。
5-3. 療育の活用
療育とは、発達に遅れや偏りのある子どもたちが、その特性に合わせた支援を受けることです。療育には、遊びを通して社会性を育むもの、感覚統合を促すもの、コミュニケーション能力を高めるものなど、さまざまなプログラムがあります。療育を受けることで、お子さんの困り事が軽減され、日常生活がよりスムーズになる可能性があります。療育施設の情報は、地域の相談窓口や支援センターで入手できます。
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6. 成功事例から学ぶ
実際に、これらの対応策を実践し、状況を改善した親御さんの事例を紹介します。他の親御さんの経験から学び、ご自身のお子さんに合った方法を見つけていきましょう。
6-1. 事例1：スケジュールと視覚支援の活用
Aさんの息子さんは、毎朝の着替えに時間がかかり、幼稚園のバスに遅刻することが頻繁にありました。そこで、Aさんは、写真付きのスケジュール表を作成し、一日の流れを視覚的に提示するようにしました。着替えの際には、服の準備を一緒にし、選択肢を与えるようにしました。その結果、息子さんは着替えに対する抵抗感が減り、バスに間に合う日が増えました。
6-2. 事例2：声かけとご褒美の活用
Bさんの娘さんは、特定の服を着ることを嫌がり、癇癪を起こすことがありました。Bさんは、娘さんの気持ちを受け止め、落ち着くまで寄り添いました。着替えができたときには、たくさん褒めてあげ、好きなキャラクターのシールを貼るご褒美を与えました。その結果、娘さんは着替えに対する意欲を持つようになり、癇癪の回数が減りました。
6-3. 事例3：専門家との連携
Cさんの息子さんは、着替えだけでなく、さまざまな場面で癇癪を起こし、日常生活に支障をきたしていました。Cさんは、専門家（臨床心理士）に相談し、息子の特性に合わせた対応方法を学びました。療育にも通い始め、息子さんの困り事が軽減されました。専門家との連携を通して、Cさんは子育てに対する不安を解消し、前向きな気持ちで息子さんと向き合えるようになりました。
7. まとめ：焦らず、一歩ずつ
自閉スペクトラム症のお子さんの癇癪は、親御さんにとって大きな悩みです。しかし、適切な対応と工夫をすることで、状況を改善することができます。焦らずに、お子さんの気持ちに寄り添い、一つずつ課題をクリアしていくことが大切です。この記事で紹介した対応策を参考に、お子さんと一緒に成長していきましょう。
今回の記事では、自閉スペクトラム症のお子さんの着替えに関する癇癪への対応策について解説しました。癇癪が起きたときの具体的な対応策、癇癪を予防するための工夫、幼稚園バスに間に合うための工夫、そして専門家への相談方法について説明しました。これらの情報を参考に、お子さんの成長をサポートしてください。
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