幼稚園での息子の様子と療育、どう判断すればいい？専門家が教える、子どもの成長をサポートする方法

今回の記事では、5歳のお子さんの療育に関するお悩みにお答えします。幼稚園での様子と、自宅や療育、以前通っていた支援センターでの息子の様子が異なり、療育を続けるべきか悩んでいるというご相談ですね。専門家の意見と、ご自身で判断するためのヒントをお伝えします。

子供の言葉が三歳半まで出てこなかったので三歳頃から療育に通っていました。今は5歳です。言葉は三歳七ヶ月で出てきました。言葉が出てくる前に一度行った検査で診断結果はグレーゾーンにいました。

言葉が出てきたら療育はやめようかと思っていたのですが、運動療法を勧められました。運動の診断結果だけはとてもよかったのですが、息子は当時四歳の割には運動の手足の力が弱いらしく、また、言語の方も会話力が弱い、意見を言葉に出来ていない、簡単な質問に対する答えを間違う。ということで、引き続きしたほうがいいと言われました。

私は素人なので、ここで止めて息子の成長によくなかったら本人が困るので、そのまま通っています。

ですが、親戚やプレで通っていた幼稚園の先生方から、療育に通っていることを不思議に思われ、そんなことないなどと言われ続けました。そういうふうに気遣っていってくれてると思いました。なので年少までは、支援センターに通いました。療育も支援センターの先生方は、ちょっとこだわりが強いところがあるかなと診てくれていました。

しかしそういうのも、周りは、こんなの性格のうちじゃないかと言ってきました。家で教えればいい。と。

しかし専門の先生は、グレーだとなかなかわかってもらえないと思う、と。

今年になり幼稚園に入園してしばらくしたころ、幼稚園側から療育に通う息子の状態の診断書の提出を求められました。

そして質問があると。

どういうことしているかを先に聞かれました。こういう部分が弱いので、運動療法、言語療法をしています。と療育で先生に言われていることを詳しく答えました。(半年前から完全母子分離で療育しています)すると、「うーん。幼稚園では、そんなことは全くないんですよ。わからないことがあったら聞いてこれるし、自分の気持ちや意見も言えています。運動に関しても、高いところがとても苦手などと言っていたので、先に手助けをしようとすると、大丈夫。といってスイスイ出来るんですよ。鉄棒も回れるんですよ。だから、ねぇ。なんでかなって思ったりして」その言い方が、非常に、療育になぜ通ってるのかという感じでした。

ちなみに自宅では、言葉に関してはまだ会話が成り立たないこともあるのでこういうときはこう言うと伝えたり見せたりしています。理解してることや、言い方が間違ってるけどそれは教えたらわかるので、言葉が出てこなかったときほどは気になっていません。運動に関しては、公園などの滑り台は高いものは嫌がってしません。低い鉄棒も出来ないといいます。

なので私は出来ないと思っていましたが、幼稚園では出来てると知りました。

療育で診断書をお願いしたときに、「診断書には診断名が必要になるから、言語に関しては三歳少し前の検査だったし確定ではないけれど自閉スペクトラム症の疑いと伝えていたと思うのでそちらを書かせてもらいますが、運動療法は診断名をまだつけていなかったのとお伝えしてなかったので、きょうちょうせい運動障害と書かせて頂きますね。また来年くらいに就学前診断がありますので、恐らく変わっているとは思われますが、とりあえずそう書かせて頂きます」と言われたのでお願いしました。

幼稚園での息子の様子と、自宅や療育や去年まで通っていた支援センターでの息子の様子が違いすぎてるところがあるため、なんだかすっきりしません。

ただ、療育や支援センターの先生は専門だから、私たちにはわからないところもたくさん見抜けるのではないかとも思っています。

療育をやめてもいいような、良くないような、微妙なところに居ます。

みなさんは微妙だなぁ難しいなぁと思ったとき、何を見たり聞いたりして判断しましたか？

療育継続の判断、難しいですよね

今回の相談は、お子さんの成長を願う親御さんの切実な思いが伝わってきます。療育に通いながらも、周囲の意見や幼稚園での様子とのギャップに悩み、どう判断すれば良いのか迷っている状況ですね。この複雑な状況を整理し、療育を継続するかどうかの判断材料を一緒に考えていきましょう。

1. 専門家の意見と、ご自身の観察を組み合わせる

まず、療育の専門家である先生方の意見は非常に重要です。彼らは、長年の経験と専門知識に基づき、お子さんの発達の課題を見抜き、適切な支援を提供してくれます。しかし、専門家の意見だけに頼るのではなく、ご自身でのお子さんの観察も大切です。ご自宅での様子、幼稚園での様子、そして療育での様子を比較し、多角的に評価することで、より正確な判断が可能になります。

具体的には、以下の点を意識して観察してみましょう。

コミュニケーション能力: 言葉での表現力、相手の言葉の理解度、質問への応答、自分の気持ちを伝える力など。
運動能力: 粗大運動（走る、跳ぶ、鉄棒など）、微細運動（手先の器用さ、工作など）、運動への意欲など。
社会性: 友達との関わり方、集団行動への適応、ルールを守る力、感情のコントロールなど。
興味・関心: 好きなこと、得意なこと、集中できることなど。

これらの要素を記録しておくと、療育の先生との面談や、幼稚園の先生との情報交換の際に役立ちます。客観的なデータに基づいて話し合うことで、より建設的な議論ができるでしょう。

2. 療育の目的と、お子さんの現状を照らし合わせる

療育に通う目的は、お子さんの発達を促し、将来的な自立を支援することです。療育でどのような目標を立て、どのような支援が行われているのかを明確に理解しましょう。そして、その目標に対して、お子さんがどの程度達成できているのかを定期的に評価します。

例えば、言語療育であれば、

言葉の理解力
語彙力の向上
コミュニケーション能力

といった点が評価ポイントになります。運動療育であれば、

体のバランス感覚
運動能力
運動への意欲

などが評価ポイントとなるでしょう。

療育の先生に、

「療育の具体的な目標は何ですか？」
「お子さんの現在の達成度はどの程度ですか？」
「今後、どのような支援が必要ですか？」

といった質問をしてみましょう。療育の先生が、お子さんの成長をどのように見ていて、どのようなサポートを考えているのかを理解することで、療育を継続する価値があるのか、あるいは別の方法を検討するべきか、判断する材料になります。

3. 幼稚園との連携を密にする

幼稚園での様子と、ご自宅や療育での様子が異なる場合、幼稚園の先生との連携が不可欠です。幼稚園の先生は、お子さんが集団生活の中でどのように過ごしているのかを詳しく観察しています。彼らの意見を聞くことで、お子さんの全体像をより深く理解することができます。

幼稚園の先生との連携を深めるためには、

定期的な面談を設定する
連絡帳を活用して、日々の様子を共有する
療育での取り組みや、ご自宅での様子を伝える

といった方法があります。幼稚園の先生と協力して、お子さんの成長をサポートする体制を築きましょう。

4. 周囲の意見に惑わされず、お子さんにとって最善の選択を

親戚や幼稚園の先生など、周囲の人々から療育について様々な意見を言われることもあるかもしれません。しかし、最終的な判断は、お子さんにとって何が最善であるかを基準にすべきです。周囲の意見は参考程度に留め、専門家の意見、ご自身の観察、そしてお子さんの気持ちを総合的に考慮して、療育を継続するかどうかを決定しましょう。

もし、療育を続けることに不安を感じるようであれば、セカンドオピニオンを求めることも一つの選択肢です。別の専門家の意見を聞くことで、新たな視点が得られ、より納得のいく判断ができるかもしれません。

5. 就学を見据えた長期的な視点を持つ

お子さんが成長するにつれて、就学という大きな節目が訪れます。就学に向けて、お子さんの発達状況を把握し、必要な準備を進めていく必要があります。療育を継続するのか、あるいは別の支援方法を検討するのかは、就学後の生活も視野に入れて判断しましょう。

就学前に、

就学相談
学校見学
特別支援学級や通級指導教室の見学

などを行い、お子さんに合った教育環境を探すことが重要です。療育の先生や幼稚園の先生とも連携し、就学に向けて必要なサポートについて話し合いましょう。

療育を継続する場合、お子さんが学校生活にスムーズに適応できるよう、療育での学びを学校生活に活かせるように工夫することが大切です。例えば、

言葉の理解を深めるための練習
友達とのコミュニケーションを円滑にするための練習
集中力を高めるためのトレーニング

など、学校生活で役立つスキルを身につけられるように、療育の先生と相談しながら、具体的な目標を設定し、計画的に取り組んでいきましょう。

療育をやめる場合、お子さんの発達をサポートするための別の方法を検討する必要があります。例えば、

家庭での学習支援
地域の学習支援教室の利用
専門家による個別指導

など、お子さんの状況に合わせて、様々な選択肢を検討しましょう。

就学は、お子さんにとって大きな挑戦であり、同時に成長の機会でもあります。親御さんは、お子さんの成長を信じ、温かく見守りながら、必要なサポートを提供していくことが大切です。

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まとめ

療育を継続するかどうかは、お子さんの発達状況、療育の目的、幼稚園との連携、周囲の意見、そして就学を見据えた長期的な視点を総合的に考慮して判断する必要があります。専門家の意見を聞き、ご自身でのお子さんの観察を重ね、幼稚園の先生とも連携しながら、お子さんにとって最善の選択をしてください。そして、お子さんの成長を信じ、温かく見守りながら、必要なサポートを提供していきましょう。

今回の記事が、少しでもお役に立てれば幸いです。お子さんの健やかな成長を心から願っています。

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