「うちの子だけ？！」発達の遅れ？奇声を発する1歳児との外出を乗り切る親御さんへの処方箋

この記事では、1歳1ヶ月の娘さんの行動に悩み、外出時の対応に苦慮されているお母様からのご相談にお答えします。お子さんの「自閉症？発達障害？」という不安、奇声や落ち着きのなさ、人見知り・場所見知り、そして周囲の視線に対する辛さ。これらの悩みを抱えながらも、どうすれば良いのか分からず途方に暮れているお母様へ、具体的なアドバイスと心の支えとなる情報をお届けします。

1歳1ヶ月の娘がいます。7ヶ月頃から他の子と違うという違和感を感じ始め、どんどん育て辛さが出てきて毎日がとても辛いです。

9ヶ月頃から、保健師さん、近所の保育園の保育士さん、臨床心理士さん、小児科医に相談してきました。が、常に1歳半までは様子見としか言われず、辛さが和らぐことはありませんでした。

ここ２週間ほどで冒頭に書いた症状が酷くなり、手に負えなくなってきました。特に外出時なのですが、どんなに体調を万全にして出ても、ずっとグズっています。

ベビーカーやカート拒否。号泣。奇声をあげる。泣いて抱っこを求めてくるが、抱っこしても落ち着かず、腕の中でくるくる回ったり、肩に登ろうとしたり、変な声をあげて激しくピョンピョン跳ねたりしてずっと動いているので抱きにくくて仕方ない。抱っこ紐も抜け出そうとしてダメ。降ろせばまた号泣。泣く→抱っこ→動き回る→降ろす→泣く、のエンドレス。なんとかまともに抱っこできても、もぞもぞ動きながらずっと変な声を出し続けている（「んふぅ～んふぅ～」「ふぅっ！ふぅっ！」「くーくー」「ふーっ！ふーっ！」等、喃語でもない鳥類のような声）とにかくずっと動いている&何かしらの声を出している、という状態で、大人しく座っている、抱かれてる、黙っているということが皆無。必ず周りから好奇の目で見られる。

こんなに動いたり変な声を出している乳幼児、他に見たことありません。同じくらいの歳の子は皆、大人しく座ったり親に抱かれているのに、なんでうちの子だけこんな…と悲しくなります。一度外出すればイライラが止まらず、恥ずかしくクタクタになり、もう二度とこの子と外出したくない！と涙が出てきます。

家ではそんなに動きません。オモチャや絵本でずっと大人しく一人遊びしています。たまに変な声を出していますがそこまで気にならない程度。

ただ、親である私と夫にあまり興味がないようです。娘の方から寄ってきてくれることがほとんどなく、たまに寄ってきたかと思えば私ではなく私の持っている物に興味を示しているだけ。私を呼ぶ時はお腹が空いた時。私から一緒に遊ぼうと思って近寄っても無視されることが多い。私よりお気に入りの毛布の方が落ち着くようで、私が何をしても泣き止まなくても毛布を与えればすぐに泣き止む。夫とはあまり目を合わさない、夫の抱っこは嫌がる、夫が声をかけても振り向かない。等々…

母親と他人の認識はできている様子で、よく笑うし目も合うし、真似もするし、何かできた時や褒められた時は嬉しそうにこっちを見てきたり、私のことを気にしてチラチラ見てきたり、まだ意味のある発語は無いけれどこちらの言うことはある程度理解できていると感じます。

私と二人きりで家にいれば、あまり母親に甘えることをしない、ちょっとそっけない子、くらいなのですが、夫への無関心さや嫌がり方、外出時の激しさが本当に酷くて…環境の変化に弱い、過敏、パニックになりやすい子なのかと感じています。

ここに書いた以外にも心配なことはいっぱあって、一度病院で発達相談に行きました。自閉傾向があるかの検査（心理士さんの質問に私が答える）を受けたところ、自閉傾向が無いとは言えないが、詳しい検査は一歳半まで待ったらどうか、と言われました。理由は、私が不安から発達障害について調べ過ぎてかなり知識がある為、質問への回答が素直なものでないこと、市の一歳半健診で受ける発達検査と病院の検査は内容が同じで、一度受けたら半年間は空けないといけないので、今受けると市の健診に影響が出るとのことでした。

私は、癇癪やパニックを起こしやすい娘にどう接することが娘の為になるのか知りたくて、少しでも早く療育を受けたいという思いが強く、それを伝えたところ、「療育を受けるには診断名がついて療育手帳が必要。子供に障害があることを受け入れたくない親は多いが大丈夫か？こんな幼いうちに確定的ではない診断がつくことに本当に抵抗がないのか？もう少し様子を見ても良いんじゃないか」と言われました。

そして様子を見ることにしたのですが、やはり毎日がとても辛いです。一歳半まで自分の精神が持つか不安です。何らかの障害があり、過敏、パニック、癇癪、奇声等がある場合、療育ではどんな対応をしてもらえるのか教えてもらえませんか？今、娘にどう接した良いのか分からないのが一番辛いのです。「こういう子には○○のようにしてあげると良いよ」というアドバイスが欲しいです。どうか宜しくお願いします。

1. 現状の整理と、まず理解しておきたいこと

まず、ご相談ありがとうございます。1歳1ヶ月のお子さんの育児、本当にお疲れ様です。毎日が辛く、出口の見えないトンネルの中にいるような気持ち、痛いほどよく分かります。お子さんの行動に悩み、将来への不安を抱え、周囲の理解が得られない孤独感。これらは、多くの親御さんが経験する感情です。

今回の相談内容を拝見し、まずお伝えしたいのは、

あなたは決して一人ではないということです。同じように悩んでいる親御さんはたくさんいます。
あなたはとてもよくお子さんのことを観察し、愛情深く接しています。お子さんの小さな変化にも気づき、真剣に向き合っていることが伝わってきます。
現時点での診断名は重要ではありません。今、一番大切なのは、お子さんの特性を理解し、適切な対応をすることです。

お子さんの行動について、いくつか重要なポイントを整理しましょう。

過敏性: 音、光、触覚など、特定の感覚に対して過敏である可能性があります。
不安感: 環境の変化や予期せぬ出来事に対して強い不安を感じる可能性があります。
コミュニケーションの難しさ: まだ言葉でのコミュニケーションが発達していないため、感情表現や要求が行動として表れることがあります。
こだわり: 特定のものや行動に強いこだわりを持つことがあります。

これらの特性は、自閉スペクトラム症（ASD）や感覚過敏、発達障害など、さまざまな可能性を示唆しています。しかし、現時点では確定的な診断を急ぐ必要はありません。大切なのは、お子さんの特性を理解し、適切なサポートを提供することです。

2. 外出時の具体的な対応策

外出時の対応は、多くのお母様が最も悩むポイントです。ここでは、具体的な対応策をいくつかご紹介します。

2-1. 事前準備と環境調整

外出前に、お子さんの状態を整えることが重要です。

体調管理: 体調が万全な時に外出しましょう。睡眠不足や空腹は、不機嫌の原因になります。
情報共有: 行き先や予定を事前に伝え、心の準備を促しましょう。絵カードや写真を使って、視覚的に伝えるのも効果的です。
持ち物: お気に入りのもの（毛布、おもちゃなど）や、安心できるものを必ず持参しましょう。おやつや飲み物も忘れずに。
ルート確認: 混雑する時間帯や場所を避け、スムーズな移動ができるルートを選びましょう。
休憩ポイント: 途中で休憩できる場所（公園、カフェなど）を事前に調べておきましょう。

2-2. 外出中の具体的な対応

外出中は、お子さんの様子を注意深く観察し、状況に応じて柔軟に対応しましょう。

抱っこの工夫: 抱っこ紐やスリングを使用し、密着感を高めることで安心感を与えましょう。お子さんの体勢や向きを変え、刺激を調整することも大切です。
ベビーカー・カート: 拒否する場合は、無理強いせず、抱っこやおんぶに切り替えましょう。ベビーカーに乗せる場合は、おもちゃやおやつで気を引いたり、景色が見やすいように工夫しましょう。
奇声・泣きへの対応: 奇声や泣き声が出始めたら、まずは落ち着いて原因を探りましょう。
- 感覚過敏の場合: 音や光、人混みを避けるなど、環境を調整しましょう。
- 不安の場合: 抱きしめたり、優しく声をかけたりして、安心感を与えましょう。
- 要求の場合: 要求に応える前に、言葉で伝えられるように促しましょう。「〇〇が欲しいんだね」など、言葉で代弁することも有効です。
周囲への配慮: 周囲の人々に、お子さんの状況を簡単に説明し、理解を求めましょう。「今は少し興奮しやすくて…すみません」など、一言添えるだけでも、周囲の対応が変わることがあります。
安全確保: お子さんの安全を最優先に考えましょう。人混みでは手を繋ぎ、危険な場所に近づかないように注意しましょう。
無理はしない: どうしても手に負えない場合は、一旦帰宅することも選択肢です。無理をせず、自分の心と体の状態を優先しましょう。

2-3. 帰宅後のケア

外出から帰宅したら、お子さんと一緒に休息を取り、心身ともにリラックスしましょう。

クールダウン: 興奮状態が続いている場合は、静かな場所で抱きしめたり、好きな遊びをしたりして、落ち着かせましょう。
スキンシップ: 抱っこしたり、優しく触れたりして、安心感を与えましょう。
言葉がけ: 「今日は大変だったね」「頑張ったね」など、お子さんの気持ちに寄り添う言葉をかけましょう。
休息: お子さんと一緒に休息を取り、心身ともにリフレッシュしましょう。

3. 家庭での接し方

家庭での接し方も、お子さんの成長にとって非常に重要です。

肯定的な言葉がけ: できたことや頑張ったことを具体的に褒め、自己肯定感を育みましょう。「〇〇できたね！」「すごいね！」など、喜びを分かち合うことが大切です。
遊びを通しての学び: お子さんの興味のある遊びを通して、コミュニケーション能力や社会性を育みましょう。一緒に絵本を読んだり、積み木をしたり、体を動かしたりするのも良いでしょう。
環境調整: 刺激の少ない環境を整え、お子さんが落ち着いて過ごせるようにしましょう。
- 整理整頓: おもちゃや物を整理し、視覚的な刺激を減らしましょう。
- 静かな空間: 落ち着ける場所（クッションや毛布のある場所など）を用意しましょう。
- ルーティン: 毎日の生活に規則性を持たせ、予測可能性を高めましょう。
親子の時間: 毎日、お子さんと一緒に過ごす時間を持ちましょう。スキンシップや遊びを通して、親子の絆を深めましょう。
夫との連携: 夫にもお子さんの特性を理解してもらい、協力体制を築きましょう。役割分担を決め、お互いをサポートし合うことが大切です。

4. 療育について

療育は、お子さんの発達をサポートするための重要な手段です。療育には、さまざまな種類があります。

個別療育: 個別指導を通して、お子さんの特性に合わせた支援を行います。
集団療育: 他の子どもたちとの交流を通して、社会性やコミュニケーション能力を育みます。
専門家によるアドバイス: 専門家から、家庭での接し方や具体的な対応策についてアドバイスを受けられます。

療育を受けるには、診断名が必要な場合もありますが、診断がなくても利用できる療育施設もあります。まずは、お住まいの地域の保健センターや発達支援センターに相談し、利用できるサービスについて情報を集めましょう。

療育を受けることのメリットは、

専門的な知識と技術: 発達に関する専門家から、適切な支援を受けられます。
発達の促進: お子さんの得意なことを伸ばし、苦手なことを克服するためのサポートを受けられます。
親のサポート: 育児に関する悩みや不安を相談し、アドバイスを受けられます。
情報交換: 他の親御さんとの交流を通して、情報交換や共感を得られます。

療育は、お子さんの成長をサポートするだけでなく、親御さんの心の負担を軽減する効果もあります。積極的に利用を検討しましょう。

5. 専門家への相談とサポート体制の構築

一人で抱え込まず、専門家や周囲の人々に相談することも重要です。

医師: 定期的に診察を受け、お子さんの状態を把握しましょう。必要に応じて、専門医を紹介してもらいましょう。
心理士: 心理カウンセリングを受け、育児に関する悩みや不安を相談しましょう。
保健師: 育児に関する相談やアドバイスを受けましょう。
発達支援センター: 発達に関する専門家から、具体的なアドバイスやサポートを受けられます。
家族や友人: 困ったときは、家族や友人に頼り、サポートを受けましょう。
地域のサポート: 地域の育児支援サービス（一時保育、ファミリーサポートなど）を利用しましょう。

専門家への相談を通して、客観的なアドバイスを受け、お子さんの状態をより深く理解することができます。また、周囲の人々のサポートを得ることで、育児の負担を軽減し、精神的な安定を保つことができます。

専門家への相談を検討しましょう。

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6. 母親としての心のケア

お子さんの育児は、心身ともに大きな負担がかかります。母親自身の心のケアも、非常に重要です。

休息: 睡眠をしっかりと取り、心身を休ませましょう。
気分転換: 趣味や好きなことをする時間を作り、ストレスを解消しましょう。
相談: 悩みや不安を、信頼できる人に話しましょう。
自分を褒める: 毎日頑張っている自分を褒め、自己肯定感を高めましょう。
完璧主義を手放す: 完璧な母親を目指すのではなく、無理のない範囲で育児を楽しみましょう。

母親が心身ともに健康であることが、お子さんの健やかな成長につながります。自分の心と体の状態に気を配り、無理なく育児を続けられるようにしましょう。

7. 未来への希望

お子さんの成長は、ゆっくりと進むこともあります。焦らず、お子さんのペースに合わせて、寄り添いましょう。そして、未来への希望を持ち続けましょう。

お子さんの成長を信じ、愛情深く接することで、必ず良い方向に向かいます。困難な状況を乗り越え、お子さんと共に成長していく喜びを味わうことができます。

最後に、あなたに心からエールを送ります。あなたは一人ではありません。そして、あなたの愛情は、必ずお子さんに届きます。頑張ってください！

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