育児が嫌で仕事も辞めたい…自閉症の長男と次男の育児に疲れたあなたへ。キャリアと心のバランスを取り戻す方法

この記事では、育児の悩みを抱え、仕事との両立に苦しんでいるあなたに向けて、キャリア支援の専門家である私が、具体的な解決策と心のケアについてアドバイスします。特に、自閉症のお子さんを育てながら、もう一人の小さなお子さんの育児にも奮闘しているお母さんの心の叫びに寄り添い、どのようにして現状を乗り越え、自分らしい働き方を見つけていくのかを一緒に考えていきます。

もう育児が嫌になりました。

6歳の長男は自閉症です。4歳の次男はイタズラばかりします。二人とも全く私の言うことを聞きません。

これまで私は自閉症の勉強会にも長く参加し、ペアレントトレーニングにも参加しました。長男も1歳から個別療育と英語に通い、今に至るまで発達相談センター、児童精神科、作業療法、言語療育、モンテッソーリ教育、放課後等デイサービス、ピアノなど、ありとあらゆるところに通い、とにかくこの先少しでも人生を楽しく生きられる力をつけられるようにと、その一心で時間もお金も体力も長男に捧げてきました。

そのせいで次男は少々手抜きで育ててしまったところがあります。だから私の気を引こうとイタズラっ子になってしまったのだと思います。悪いのは私です。それは分かっているけれど、言うことを聞かない二人にイライラしてしまいます。

そして最近、長男の未来を絶望的に思うようになってきて、もうこの子は何をやっても出来るようにはならないんだ、この子はこの先もずっと周りに迷惑をかけて疎まれて生きていくんだ、そんなことを思ってしまいます。もう頑張っても無駄なんだ、もう何もしたくない、全部やめてしまいたい、そんな気持ちになってしまいます。

育児が嫌になってしまいました。相談先は沢山あるのに、育児が嫌になったなんて、こんなこと相談することができません。どうやってこの気持ちを落ち着かせればいいのか分かりません。誰か助けてください。

1. 育児の「嫌だ」という気持ちを理解する

まず最初に、あなたが「育児が嫌だ」と感じていること、そして「全部やめてしまいたい」という気持ちに駆られていることを、私は深く理解します。それは決してあなただけが抱えている感情ではありません。多くの母親が、子育ての過程で同じような感情を経験します。特に、自閉症のお子さんの育児は、時間的、精神的、そして経済的な負担が非常に大きいため、疲労困憊してしまうのは当然のことです。

あなたがこれまでの努力を惜しまず、長男さんのために様々な療育や教育を試みてきたこと、そして次男さんにも愛情を注ぎたいと願っていること、そのすべてがあなたの優しさであり、子を思う親心です。しかし、その愛情が大きければ大きいほど、うまくいかない現実とのギャップに苦しみ、絶望感を感じてしまうのも無理はありません。

この章では、あなたの感情を否定することなく、なぜ「育児が嫌だ」と感じるのか、その根本原因を一緒に探っていきましょう。そして、その原因を理解することで、どのようにして気持ちを落ち着かせ、前向きな一歩を踏み出せるのかを考えていきます。

1-1. 育児疲れの根本原因を探る

育児が嫌になる原因は、人それぞれ異なりますが、多くの場合、以下の要因が複合的に絡み合っています。

過剰な負担：自閉症のお子さんの育児は、定型発達のお子さんに比べて、より多くの時間と労力を必要とします。療育への送迎、日々のケア、そして将来への不安など、常に気が休まる時がないかもしれません。
孤立感：周囲の理解が得られにくい、相談できる相手がいない、といった状況は、孤独感を深め、精神的な負担を増大させます。
自己肯定感の低下：子育てがうまくいかないと感じることで、「自分は母親として失格だ」と自己肯定感が低下し、自己嫌悪に陥ってしまうことがあります。
将来への不安：お子さんの将来に対する漠然とした不安、経済的な不安、そして自分の老後に対する不安など、様々な不安が積み重なることで、絶望感を感じてしまうことがあります。
睡眠不足と疲労：慢性的な睡眠不足は、心身の健康を蝕み、些細なことにもイライラしやすくなります。

あなたの場合は、長男さんの療育に時間とエネルギーを注ぎ、次男さんの育児に手が回らないと感じていること、そして長男さんの将来に対する絶望感が、大きな原因となっていると考えられます。また、周囲に相談できる相手がいないことも、孤立感を深め、あなたの心をさらに追い詰めているかもしれません。

1-2. 感情を整理するための第一歩

まずは、あなたの感情を整理することから始めましょう。以下の方法を試してみてください。

自分の感情を認める：「育児が嫌だ」と感じている自分を否定しないでください。それは、あなたが心身ともに疲れているというサインです。まずは、その感情を認めることから始めましょう。
感情を書き出す：ノートに、あなたの気持ちを自由に書き出してみましょう。どんな些細なことでも構いません。頭の中でぐるぐる考えていることを、外に出すことで、気持ちが整理され、少し楽になることがあります。
具体的な問題点を特定する：何が一番つらいのか、具体的に書き出してみましょう。「長男の将来が不安」「次男の育児に手が回らない」「夫に理解してもらえない」など、問題点を具体的にすることで、解決策が見えやすくなります。
休息を取る：心身ともに疲れているときは、休息が必要です。可能であれば、一時的に育児から離れ、自分の時間を確保しましょう。

これらのステップを踏むことで、あなたの感情が少しずつ整理され、冷静に状況を分析できるようになるはずです。そして、次のステップに進むための準備が整います。

2. 専門家の力を借りる

一人で抱え込まず、専門家の力を借りることは、あなたの心と生活を立て直すために非常に重要です。専門家は、あなたの状況を客観的に分析し、具体的なアドバイスやサポートを提供してくれます。

2-1. 相談できる専門家

あなたの状況に合わせて、様々な専門家に相談することができます。

精神科医・カウンセラー：心の専門家であり、あなたの心の状態を詳しく診察し、必要に応じて薬物療法やカウンセリングを行います。育児に対する不安や絶望感、うつ症状など、心の悩み全般に対応してくれます。
臨床心理士：カウンセリングを通して、あなたの心の悩みに寄り添い、問題解決をサポートします。認知行動療法やその他の心理療法を用いて、具体的な問題解決のためのスキルを身につけることもできます。
発達障害支援センター：自閉症のお子さんに関する専門的な知識と経験を持つ相談員が、育児に関する悩みや困りごとについて相談に乗ってくれます。療育に関する情報提供や、他の専門機関との連携も行っています。
児童相談所：児童虐待の相談窓口としてだけでなく、育児に関する様々な相談に対応しています。一時的な保護や、子育て支援に関する情報提供も行っています。
地域の子育て支援センター：地域の情報交換の場として、子育てに関する相談や情報提供を行っています。他のママたちとの交流もできるため、孤立感の解消にもつながります。

これらの専門家は、あなたの悩みや状況に合わせて、適切なサポートを提供してくれます。一人で抱え込まず、積極的に相談してみましょう。

2-2. 専門家への相談の仕方

専門家に相談する際には、以下の点を意識しましょう。

事前に相談内容を整理する：相談したい内容を事前に整理しておくと、スムーズに話を進めることができます。
正直に話す：自分の気持ちや状況を、隠さずに正直に話しましょう。
質問する：分からないことや疑問に思うことは、遠慮なく質問しましょう。
記録を取る：相談内容やアドバイスを記録しておくと、後で見返すことができます。

専門家との面談は、あなたの心を開放し、問題解決への糸口を見つけるための貴重な機会です。積極的に活用しましょう。

3. 育児と仕事の両立を考える

育児と仕事の両立は、多くの母親にとって大きな課題です。特に、自閉症のお子さんを育てながら、仕事も続けることは、並大抵の努力ではできません。しかし、適切なサポートと工夫があれば、両立は可能です。この章では、育児と仕事の両立をどのように考えていくのか、具体的な方法を提案します。

3-1. 働き方の見直し

まずは、あなたの働き方を見直すことから始めましょう。以下の選択肢を検討してみてください。

時短勤務：勤務時間を短縮することで、育児に割ける時間を増やし、心身の負担を軽減することができます。
在宅勤務：在宅勤務であれば、通勤時間を節約し、自宅で育児をしながら働くことができます。
フレックスタイム制度：勤務時間を柔軟に調整できる制度を利用することで、お子さんの状況に合わせて働くことができます。
転職：現在の仕事が、育児と両立しにくい場合は、転職も選択肢の一つです。育児と両立しやすい職場を探しましょう。
起業・フリーランス：自分のペースで働きたい場合は、起業やフリーランスという働き方もあります。

これらの選択肢の中から、あなたの状況に合った働き方を選びましょう。会社によっては、育児支援制度が充実しているところもありますので、積極的に活用しましょう。

3-2. 育児支援制度の活用

育児と仕事を両立するためには、様々な育児支援制度を活用することが重要です。

育児休業：お子さんが1歳になるまで（場合によっては2歳まで）育児休業を取得することができます。
育児短時間勤務：小学校就学前のお子さんを養育する労働者は、1日の勤務時間を原則として6時間とすることができます。
子の看護休暇：小学校就学前のお子さんの看護のために、年間5日（2人以上の場合は10日）の休暇を取得することができます。
ベビーシッター利用支援：ベビーシッターの利用料金を補助する制度です。
病児保育：お子さんが病気の際に、保育施設で一時的に預かってもらえるサービスです。
ファミリーサポート：地域住民が、子育てをサポートするサービスです。

これらの制度を積極的に活用し、育児の負担を軽減しましょう。会社や自治体の制度について、詳しく調べてみましょう。

3-3. 家族や周囲の協力を得る

育児と仕事の両立は、一人では難しいものです。家族や周囲の協力を得ることは、非常に重要です。

夫との協力：家事や育児について、夫と積極的に話し合い、分担しましょう。
両親や親族のサポート：両親や親族に、育児を手伝ってもらうことができれば、大きな助けになります。
地域のサポート：地域のファミリーサポートや、子育て支援団体などを利用することもできます。
職場の理解：職場の同僚や上司に、育児と仕事の両立について理解を求めましょう。

周囲の人々に、あなたの状況を理解してもらい、積極的に協力を求めることが、両立を成功させるための鍵となります。

4. メンタルヘルスケア

育児と仕事の両立は、心身ともに大きな負担がかかります。メンタルヘルスケアは、あなたの心と体を健康に保ち、持続的に両立を続けるために不可欠です。この章では、具体的なメンタルヘルスケアの方法を紹介します。

4-1. ストレスマネジメント

ストレスは、心身の健康を害する大きな原因です。ストレスを適切に管理することで、心身の負担を軽減することができます。

ストレスの原因を特定する：何がストレスの原因となっているのかを特定し、それに対する対策を立てましょう。
リラックスできる時間を作る：好きな音楽を聴いたり、アロマを焚いたり、入浴するなど、リラックスできる時間を作りましょう。
適度な運動をする：ウォーキングやヨガなど、軽い運動は、ストレス解消に効果的です。
十分な睡眠を取る：睡眠不足は、ストレスを悪化させます。質の高い睡眠を取るように心がけましょう。
趣味に時間を割く：好きなことに没頭する時間は、ストレスを忘れさせてくれます。

自分に合ったストレス解消法を見つけ、実践しましょう。

4-2. 感情のコントロール

感情のコントロールは、育児中のイライラや不安を軽減するために重要です。

深呼吸をする：イライラしたときは、深呼吸をして、心を落ち着かせましょう。
ポジティブな言葉を使う：ネガティブな言葉ではなく、ポジティブな言葉を使うように心がけましょう。
自分の感情を客観的に見る：自分の感情を客観的に見つめることで、感情に振り回されることを防ぐことができます。
アファメーション：肯定的な自己暗示（アファメーション）をすることで、自己肯定感を高め、自信を持つことができます。

感情をコントロールするためのスキルを身につけ、感情に振り回されないようにしましょう。

4-3. 自分を大切にする

育児に追われる中で、自分を大切にすることを忘れがちです。しかし、自分を大切にすることは、心身の健康を保ち、育児と仕事の両立を続けるために不可欠です。

休息を取る：疲れているときは、無理せず休息を取りましょう。
好きなことをする時間を作る：自分の好きなことに時間を使い、心を満たしましょう。
自分にご褒美をあげる：頑張った自分にご褒美をあげることで、モチベーションを維持することができます。
自分を許す：完璧主義にならず、自分の至らなさを許しましょう。
自分の価値を認める：あなたは、かけがえのない存在です。自分の価値を認め、自信を持ちましょう。

自分を大切にすることで、心に余裕が生まれ、育児と仕事の両立をより楽しく、前向きに取り組むことができるようになります。

5. 具体的な行動計画

ここまで、あなたの現状を理解し、様々な解決策を提示してきました。しかし、これらの解決策を実行に移さなければ、現状は変わりません。この章では、具体的な行動計画を立て、一歩ずつ前に進むためのサポートをします。

5-1. 目標設定

まずは、具体的な目標を設定しましょう。目標は、具体的で、達成可能で、測定可能であることが重要です。

短期目標：1週間後、1ヶ月後など、短期間で達成できる目標を設定しましょう。例：「週に1回、30分間自分の時間を作る」「夫と育児について話し合う」
中期目標：3ヶ月後、半年後など、ある程度の期間で達成できる目標を設定しましょう。例：「週に2回、ベビーシッターを利用する」「転職活動を始める」
長期目標：1年後、数年後など、長期的な目標を設定しましょう。例：「育児と仕事の両立を実現する」「キャリアアップを目指す」

目標を明確にすることで、何をすべきかが分かり、モチベーションを維持することができます。

5-2. 行動計画の作成

目標を達成するための具体的な行動計画を作成しましょう。行動計画は、いつ、どこで、何をするのかを具体的に記述することが重要です。

タスクの洗い出し：目標を達成するために必要なタスクをすべて洗い出しましょう。
スケジューリング：タスクをいつ、どこで、何をするのかをスケジュールに落とし込みましょう。
優先順位付け：タスクに優先順位をつけ、重要度の高いタスクから取り組むようにしましょう。
進捗管理：定期的に進捗状況を確認し、必要に応じて計画を修正しましょう。

行動計画を作成し、実行することで、目標達成への道筋が明確になり、着実に前進することができます。

5-3. サポートシステムの構築

一人で抱え込まず、周囲のサポートを得ることが重要です。サポートシステムを構築しましょう。

家族との連携：夫や両親など、家族と積極的にコミュニケーションを取り、育児や家事の分担について話し合いましょう。
地域のサポート：地域のファミリーサポートや、子育て支援団体などを利用しましょう。
職場の理解：職場の同僚や上司に、育児と仕事の両立について理解を求めましょう。
専門家の活用：精神科医、カウンセラー、発達障害支援センターなど、専門家のサポートを受けましょう。

サポートシステムを構築することで、育児と仕事の両立をよりスムーズに進めることができます。

6. 未来への希望を持つために

育児は大変なことも多いですが、同時に、かけがえのない喜びをもたらしてくれます。自閉症のお子さんを育てることは、確かに困難を伴いますが、その分、成長を間近で感じることができ、深い愛情を育むことができます。そして、あなたの努力は、必ずお子さんの未来を照らす光となります。

この章では、未来への希望を持ち、前向きな気持ちで育児と仕事に取り組むためのヒントをお伝えします。

6-1. ポジティブな思考を持つ

ネガティブな思考に陥りがちな状況ですが、意識的にポジティブな思考を持つように心がけましょう。

感謝の気持ちを持つ：当たり前のことにも感謝の気持ちを持つことで、心の余裕が生まれます。
良い面に目を向ける：悪いことばかりに目を向けるのではなく、良い面に目を向けるようにしましょう。
成功体験を積み重ねる：小さなことでも良いので、成功体験を積み重ねることで、自己肯定感を高めましょう。
笑顔を心がける：笑顔は、周りの人を明るくし、あなたの心も癒してくれます。

ポジティブな思考を持つことで、困難な状況にも立ち向かう勇気が湧いてきます。

6-2. 自分を褒める

あなたは、毎日、本当に頑張っています。育児と仕事の両立、そしてお子さんの療育に、時間とエネルギーを費やしているあなたを、心から褒めてあげてください。

小さなことでも褒める：「今日も一日頑張ったね」「よくできたね」など、小さなことでも自分を褒めてあげましょう。
自分の努力を認める：自分の努力を認め、その成果を評価しましょう。
自分を甘やかす：たまには、自分を甘やかし、好きなことをして、心身を休ませましょう。

自分を褒めることで、自己肯定感が高まり、自信を持って前進することができます。

6-3. 未来を信じる

お子さんの未来を信じ、希望を持ち続けることが、あなたの心の支えとなります。

お子さんの可能性を信じる：お子さんの可能性を信じ、成長をサポートしましょう。
未来を想像する：お子さんの将来の姿を想像し、希望を持ちましょう。
目標に向かって努力する：目標に向かって努力することで、未来を切り開くことができます。

未来を信じ、希望を持ち続けることで、困難な状況を乗り越え、より豊かな人生を歩むことができます。

この記事を通して、あなたが少しでも前向きな気持ちになり、育児と仕事の両立に向けて一歩踏み出すことができれば幸いです。あなたの努力は、必ず報われます。そして、あなたは一人ではありません。いつでも、誰かに頼り、助けを求めることができます。

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