1歳5ヶ月の自閉傾向の息子との向き合い方：渡米中の親御さんが抱える悩みと、今できること

この記事では、1歳5ヶ月のお子さんの自閉傾向についてご心配されている、アメリカ在住の保護者の方からのご相談にお答えします。お子さんの発達の遅れに気づき、自閉症の可能性を疑い、専門家の診察を待つ間の不安や、渡米先での情報収集の難しさ、療育に関する疑問など、様々な悩みをお持ちのようです。この記事では、自閉症に関する情報源、デイケアの選択、帰国後の療育、そして親御さんの心のケアについて、具体的なアドバイスを提供します。子育てと仕事の両立を目指す親御さんが、安心して子育てに取り組めるよう、具体的な情報とサポートのヒントをお届けします。

まず、ご相談内容を整理し、質問にお答えしていきます。

自閉傾向がみられる1歳5ヵ月の息子に今できることはなんでしょうか？

昨年よりアメリカ在住です、ふとしたきっかけに他の子と比べると精神面での発達がかなり遅く調べた結果夫婦で自閉症を疑っています。

現在の息子は

発語なし（喃語のみ。子どもと遊ぶとなにか会話のようなものをして喃語もかなりバリエーションが増える）
親の言うことをあまり（ほぼ）理解していない
呼んでもほぼ振り返らない
指差しなし（たまに発見の指差しがありますがかなり少ない）
視線が合いにくい（遊んでる時や構ってほしい時は合いますが特に食事中は合いません）
ほかの子どものように笑顔が少ない気がする
手をずっと繋げない（出来て数メートルくらいです）
模倣なし（パチパチを以前はしましたが今はなし）
おもちゃと正しく遊ばないことが多い（ブロック、つみき、絵本は正しく使ってもなめたり落としたり、カチカチしたりもする）
落ち着きがない気がする（遊びと食事以外ずっと座ってられない、このくらいなら普通？）

子どもが好きで一緒に遊ぶと喜びます。

大人が遊ぶとそれも喜びます。

また運動面はとくに問題なしでした（首すわり2か月、寝返り5ヵ月、はいはい7か月、つかまり立ち8か月、一人歩き12カ月）

息子の担当医には1歳3か月の予防接種時に発語は1歳6カ月まで様子をみましょうとのことでした。しかし気になり先週上記のような症状を伝えると専門医に診てもらうことになりました（が数カ月先です。なのでもう少し早く見てくれる別の医師？も自宅に派遣してくれるとのことでした）

ちなみに上記の症状は心配だが担当医ともよく目が合い笑い、親のほうも確認するから大丈夫だと思うといわれました。

気になり始めてから以前はよく動画を見せていましたがTVを消し、出来るだけ静かな環境を意識し、読み聞かせや話しかけ、自宅・外でも可能な限り一緒に遊ぶようしてきました。そこから大分目が合ったり笑顔が増えたりかわったなぁと感じます。

が、息子と一日中相手をすること、まだある夜泣きのせいで寝不足、自閉症かもという不安、日本でないので身動きがとりにくい不便さ、などに夫婦でストレスをかなり感じています。

情報を取り入れたくても電子版以外本を手に入れることもできない、またネット上の情報量の多さに選びきれず、それもストレスに感じています。

支離滅裂な長い文章失礼しました。

質問としては

何か自閉症に関していいサイト（もしくは本、可能なら電子版）はないでしょうか
医師からはデイケアをすすめられ、息子のために週数回検討中です、この年の子には必要か？しかし日本語のデイケアは遠く、近くの現地の英語のみのデイケアか悩んでいます。デイケアで英語、自宅で日本語ではさらに息子は困惑するのではないか（医師はわからないとのこと）
日本には来年の夏（息子3歳前）に帰国予定です。そこから療育等では遅いでしょうか？可能な限りアメリカでもしていくつもりですが言語の壁が不安です
またわたしと息子のみ今年帰国し療育をすすめるべきか、とも考えましたが療育ってそんなに簡単に受けられるものなのですか？
今の息子の症状で自閉症の診断が出ることはあるでしょうか？
また今の段階でなにをするべきでしょうか（例えば親子で密に遊ぶ、なにか訓練をする等）
そしてこの障害かもという不安を抱えつつ、ずーっと相手をしていて感じるストレス、皆さんはどうのように解消していましたか？笑顔でいたいのですが…。

質問が多く、答えらえられるものだけでも結構です。

可愛い息子を一番に考えたいと夫婦で思っています。

どうぞよろしくお願いいたします。

1. 自閉症に関する情報収集：信頼できる情報源を見つける

まず、自閉症に関する情報収集についてです。情報過多な現代において、信頼できる情報源を見つけることは非常に重要です。以下に、おすすめの情報源と、情報を選ぶ際の注意点をご紹介します。

1-1. 信頼できる情報源の選び方

自閉症に関する情報は、玉石混交です。信頼できる情報源を見つけるためには、以下の点に注意しましょう。

専門家の監修があるか： 医師、臨床心理士、言語聴覚士など、専門家が監修している情報は信頼性が高いです。
情報の発信元： 医療機関、研究機関、公的機関（厚生労働省など）の発信する情報は、エビデンスに基づいている可能性が高いです。
情報の更新頻度： 医療や発達に関する情報は常に更新されています。情報の更新日が明記されているか、定期的に更新されているかを確認しましょう。
体験談の信憑性： 他の保護者の体験談は参考になりますが、個々のケースによって状況が異なるため、鵜呑みにせず、あくまで参考として捉えましょう。

1-2. おすすめの情報源

以下に、信頼できる情報源をいくつかご紹介します。

専門家のウェブサイト： 医師や臨床心理士が開設しているウェブサイトは、専門的な情報が得られます。
NPO法人や支援団体のウェブサイト： 自閉症児を支援するNPO法人や支援団体は、最新の情報や支援サービスに関する情報を提供しています。
書籍： 専門家が執筆した書籍は、体系的な知識を得るのに役立ちます。電子書籍も利用できます。
医療機関のウェブサイト： 病院やクリニックのウェブサイトには、自閉症に関する情報が掲載されていることがあります。

1-3. 電子書籍の活用

アメリカ在住とのことですので、電子書籍は非常に便利です。Amazon Kindleストアや、その他の電子書籍ストアで、自閉症に関する書籍を探すことができます。専門家が執筆した書籍や、保護者向けのガイドブックなど、様々な種類の電子書籍がありますので、ご自身のニーズに合わせて選んでみてください。

2. デイケアの選択：英語環境と日本語環境のバランス

次に、デイケアの選択についてです。医師からデイケアを勧められているとのことですが、英語環境と日本語環境のどちらを選ぶか、悩ましいところですね。以下に、デイケアを選ぶ際のポイントと、英語環境と日本語環境のメリット・デメリットを解説します。

2-1. デイケアを選ぶ際のポイント

デイケアを選ぶ際には、以下の点を考慮しましょう。

お子さんの発達段階： お子さんの現在の発達段階に合ったプログラムが提供されているかを確認しましょう。
プログラムの内容： 療育的な要素が含まれているか、遊びを通して学べる環境かなどを確認しましょう。
スタッフの質： 経験豊富なスタッフが在籍しているか、専門的な知識を持っているかを確認しましょう。
施設の環境： 安全で清潔な環境であるか、お子さんが安心して過ごせる雰囲気であるかを確認しましょう。
言語環境： 英語環境か日本語環境か、またはバイリンガル環境か、お子さんの言語発達にどのように影響するかを考慮しましょう。

2-2. 英語環境のデイケアのメリット・デメリット

英語環境のデイケアを選ぶ場合のメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット：
- 現地の文化に触れる機会が増える。
- 英語の早期学習を促すことができる可能性がある。
- 他の子どもたちとの交流を通じて、社会性を育むことができる。
デメリット：
- 日本語の発達に遅れが生じる可能性がある。
- 言語の混乱がおこる可能性がある。
- お子さんが環境に慣れるまでに時間がかかる可能性がある。

2-3. 日本語環境のデイケアのメリット・デメリット

日本語環境のデイケアを選ぶ場合のメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット：
- 日本語でのコミュニケーション能力を維持できる。
- 日本の文化に触れることができる。
- お子さんが安心できる環境で過ごせる可能性がある。
デメリット：
- 英語に触れる機会が少なくなる。
- 現地の生活に馴染みにくくなる可能性がある。
- 日本語のデイケアを探すのが難しい場合がある。

2-4. 英語と日本語のバランス

お子さんの年齢や発達段階、ご家族の状況などを考慮して、最適な環境を選びましょう。もし、英語と日本語の両方に触れる機会を設けたい場合は、バイリンガル環境のデイケアを探すか、自宅で日本語での会話や絵本の読み聞かせを行うなどの工夫をすることができます。

お子さんの負担を最小限に抑えつつ、言語発達を促すためには、専門家（言語聴覚士など）に相談し、適切なアドバイスを受けることも有効です。

3. 帰国後の療育：3歳前の帰国と療育の開始

3歳前に帰国し、療育を開始することについてです。3歳という年齢は、療育を開始する上で重要な時期です。以下に、帰国後の療育に関する情報と、アメリカでの療育の継続について解説します。

3-1. 帰国後の療育開始について

3歳前に帰国し、療育を開始することは、決して遅くありません。むしろ、早期に療育を開始することで、お子さんの発達を大きくサポートすることができます。帰国後、できるだけ早く療育機関を探し、専門家のサポートを受けましょう。

3-2. 療育機関の探し方

帰国後の療育機関を探すには、以下の方法があります。

地域の相談窓口： お住まいの地域の保健センターや児童相談所などに相談し、療育機関を紹介してもらいましょう。
インターネット検索： 「療育」「自閉症」「地域名」などのキーワードで検索し、療育機関を探しましょう。
専門家への相談： 医師や臨床心理士などの専門家に相談し、おすすめの療育機関を紹介してもらいましょう。
保護者会： 自閉症児の保護者会に参加し、情報交換を行いましょう。

3-3. アメリカでの療育の継続

アメリカでも療育を継続することは可能です。言語の壁はありますが、お子さんの発達をサポートするために、できる限りのことを行いましょう。

専門家のサポート： 現地の専門家（セラピストなど）に相談し、お子さんに合った療育プログラムを作成してもらいましょう。
家庭での療育： 家庭でも、絵本の読み聞かせや遊びを通して、お子さんの発達を促しましょう。
情報収集： 現地の自閉症に関する情報源を探し、情報収集を行いましょう。

4. 診断について：現在の症状と診断の可能性

現在の症状で自閉症の診断が出る可能性についてです。1歳5ヶ月という年齢では、まだ診断が確定しないこともあります。しかし、専門医の診察を受け、詳細な検査を行うことで、自閉症の可能性を評価することができます。以下に、診断に関する情報と、診断が出た場合の対応について解説します。

4-1. 診断の可能性

1歳5ヶ月のお子さんの場合、自閉症の診断が出る可能性はあります。しかし、診断は、医師が、お子さんの行動や発達状況を詳細に観察し、様々な検査を行った上で、総合的に判断されます。診断が出なくても、早期に療育を開始することで、お子さんの発達をサポートすることができます。

4-2. 診断が出た場合の対応

もし、自閉症の診断が出た場合は、以下の対応を行いましょう。

専門家との連携： 医師や療育の専門家と連携し、お子さんに合った療育プログラムを立てましょう。
療育の開始： 早期に療育を開始し、お子さんの発達をサポートしましょう。
情報収集： 自閉症に関する情報を収集し、知識を深めましょう。
家族のサポート： 家族で協力し、お子さんを支えましょう。
心のケア： ご自身の心のケアも大切です。専門家や、同じ悩みを持つ保護者の方々と交流し、心の負担を軽減しましょう。

5. 今できること：家庭での療育と親御さんの心のケア

自閉症の可能性を疑い、不安な気持ちを抱えながら、お子さんと向き合っている毎日、本当に大変だと思います。しかし、今できることはたくさんあります。以下に、家庭での療育と、親御さんの心のケアについて、具体的なアドバイスを提供します。

5-1. 家庭での療育

家庭でも、お子さんの発達を促すために、様々なことができます。

遊びを通して学ぶ： お子さんの好きな遊びを通して、コミュニケーション能力や社会性を育みましょう。
絵本の読み聞かせ： 毎日、絵本の読み聞かせを行い、言葉の発達を促しましょう。
言葉がけ： お子さんに積極的に話しかけ、言葉の発達を促しましょう。
環境調整： お子さんが安心して過ごせる環境を整えましょう。
視覚支援： 視覚的な情報を活用し、お子さんの理解を助けましょう。

5-2. 親御さんの心のケア

親御さんの心のケアも、非常に重要です。以下に、心のケアの方法をご紹介します。

休息： 睡眠不足や疲労を感じたら、積極的に休息を取りましょう。
気分転換： 趣味を楽しんだり、気分転換になるような活動を行いましょう。
相談： 家族や友人、専門家などに相談し、悩みを打ち明けましょう。
情報交換： 同じ悩みを持つ保護者の方々と情報交換し、共感し合いましょう。
専門家のサポート： 臨床心理士などの専門家に相談し、心のケアを受けましょう。

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6. まとめ：お子さんと共に成長する

自閉症の可能性を疑い、不安な気持ちを抱えているかもしれませんが、決して一人ではありません。専門家のサポートを受けながら、お子さんと共に成長していくことができます。焦らず、一歩ずつ、お子さんの発達をサポートしていきましょう。そして、ご自身の心のケアも忘れずに、笑顔で子育てを楽しんでください。

この記事が、少しでもお役に立てれば幸いです。応援しています。

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