1歳半の自閉傾向の息子との向き合い方：専門家が教える早期療育と発達支援

はじめまして。

突然のリクエストで申し訳ございません。

たびたび知恵袋での回答を拝見し参考にさせていただいております。

一歳半の息子についてです。

もしお時間ある時がございましたら、ご意見いただけると嬉しいです。

1歳前より目が合わない、共感が少ない、要求が無いなど母親として違和感があり、市役所などにも相談しています。発達障害の傾向を指摘されています（ハッキリとは言われませんでしたが自閉傾向だと思います）。

1歳半から何かするのは早いとの意見もありますが、気づいた以上何かしたいと思っています。

息子の現在の様子を書かせていただきますので、まずはどのようなことを始めたら良いのか、どのようなことが苦手そうなのかアドバイスいただけると助かります。

●目があいにくい

1歳前は本当に合いませんでしたが、最近は向こうからの要求の時は合わせてきます。

●要求が薄い

あれして欲しいなどの要求があまり無い。アイコンタクトがほとんどない。1人で平気で長時間遊べる。なので小さい頃から育てやすい。ただし、人との関わりも嫌いでは無いようで抱っこして揺すったり、くすぐり遊び、いないいないばあなどは好き。

●真似は少なめだが、最近は口まね、動作の真似も時々する。バイバイでバイバイする（ただし相手の顔を見ていない…不思議です…）。歌に合わせてなんとなく歌ったり、踊ったり出来る。ただし気分による。

●言葉

意味がはっきりわかるものは10語程度。

わんわん、まんま、だっこ、くっく（靴）、なな（バナナ）、アンパン（アンパンマン）、バイバ（バイバイ）など。お母さん、お父さんは言えず。

語尾を真似する。

ただいまのま、いちごのごなど。

●指差し

欲しいものを指差す（手差しのような感じの時もある）ことはあるが、あれ見て！などの共感の指差しは無い。

●運動

歩きだしが1歳3ヶ月と少し遅め。

今だにちょっと歩きはぎこちなくフラフラしている。

椅子に座らせてもずり落ちる感じまでは無い。

小さなものはつまめるし、型はめ、積み木なども積める。

●指示が通るか

オムツをポイしてだけできてる気がするがあとは怪しい。お父さんにこれ持って行ってというと高い確率で持ってはいく。まんま食べるよと言うと自分の椅子にしがみつく。お風呂はいるよ！と言うとお風呂場に走って行く。←しない時もある

●呼んでも振り向かない

名前を理解していないように思う。

でも保育園では〇〇ちゃんはだれ？と言うと結構指をさすらしくお友達は分かっているのか不思議です。お返事のはーいは保育園で10ヶ月ごろかなり正確に出来ていたようですが、今は反応しないようです。家ではおとうさんは？お母さんは？？は無視です…

●こだわり

よく言う車のタイヤを回す、扉の開け閉めは正常範囲の反応だと思う。つま先歩き、くるくる回る、クレーンもない。ただ、離乳食初期から偏食。新しい食べ物はなかなか食べようとしない。

などです。

客観的にみて息子はどのようなタイプでしょうか？

かなり早く自閉傾向を指摘されたので、将来が心配ではあります…

私的には目があいにくいことと要求が少ないことが気になります。

要求でのクレーンも無く、欲しいものはコレ！と言って要求するか（ものだけ見ていてアイコンタクトがあまり無いです）、自力で取ろうとします。なんでも自己完結？タイプであまり親を頼りません…以前クレーンは無いよりある方が良いと書かれていたので気になって…

お願いの時はおめめを見るんだよーと言って目の近くを指差して教えていたら、目元を指差すことだけを真似してしまいました…

また、今ゆるくABAを取り入れています。

あんまりすごいね！と褒めても喜ばないので、ボーロなどの小さめのお菓子で釣ってしまっていますが、良いのかイマイチ分かりません。

お菓子欲しさに、バンザーイのまねや、お返事はーいの真似をします。椅子は好きで椅子に座ってと言うと座れるのでやりやすいです。

ただ、アイコンタクトや要求などを引き出したいなと思っているので、その面でABAでの良い関わり方がよく分かりません。

後は何とか人との関わりを好きになってもらおうと思ってくすぐったり、ハグしたり、揺らしたり…これらは好きなのでとても喜んでいます。

こんな感じで今は出来ることをしているつもりですが、何か他にやれそうなことがあれば教えていただけたらなと思っています。

長くなってしまいましたが、ご回答よろしくお願いします。

この記事では、1歳半のお子さんの発達に関するご相談について、専門家としての視点から具体的なアドバイスを提供します。自閉傾向の可能性を指摘されたお子さんへの早期療育の重要性、発達段階に合わせた関わり方、そしてご家庭でできる具体的な支援方法について解説します。子育てに関する不安を軽減し、お子さんの健やかな成長をサポートするための情報をお届けします。

1. 早期発見と早期療育の重要性

自閉スペクトラム症（ASD）の早期発見は、お子さんの将来にとって非常に重要です。早期に適切な支援を開始することで、お子さんの発達を最大限に促し、将来的な生活の質を向上させることができます。1歳半という年齢は、発達の初期段階であり、この時期からの療育は特に効果的です。

早期療育のメリットは多岐にわたります。

発達の促進: 発達の遅れや偏りを早期に改善し、他の発達領域への影響を最小限に抑えます。
社会性の向上: コミュニケーション能力や社会性の発達を促し、人間関係を築きやすくします。
行動面の安定: 問題行動の軽減や、適切な行動パターンの獲得を支援します。
親御さんのサポート: 親御さんがお子さんの特性を理解し、適切な対応方法を学ぶことで、育児の負担を軽減し、親子関係を良好に保ちます。

早期療育を始めるにあたり、まずは専門家による評価を受けることが重要です。専門家は、お子さんの発達状況を詳細に評価し、個別のニーズに合わせた療育プランを作成します。療育プランには、遊びを通しての学習、行動療法、言語療法などが含まれます。

2. お子さんの現状の理解と具体的なアドバイス

ご相談内容から、お子さんの現状をより深く理解し、具体的なアドバイスを提供します。

2.1 目があいにくい

1歳前は目が合いにくかったものの、最近は要求がある際に目が合うとのこと。これは、お子さんが徐々にコミュニケーションの手段を学んでいる兆候です。

具体的なアドバイス:

視線を合わせる遊び: お子さんの目を見て話しかけ、笑顔で応答することで、アイコンタクトを促します。いないいないばあや、鏡を使った遊びも効果的です。
要求を言葉で伝える: 要求がある際に、お子さんの目を見て「〇〇が欲しいの？」と確認し、言葉で表現することを促します。

2.2 要求が薄い

要求が少なく、一人で遊ぶことを好むとのこと。これは、自立心が強いという側面もありますが、コミュニケーションの機会が少ない可能性も考えられます。

具体的なアドバイス:

要求を引き出す工夫: お子さんが興味を持つおもちゃや活動を用意し、少しだけ手の届かない場所に置くなどして、要求を促します。
行動を言葉にする: お子さんの行動を言葉で表現することで、言語発達を促します。「〇〇ちゃん、楽しそうだね」「〇〇したいんだね」などと話しかけます。

2.3 真似について

口まねや動作の真似をすることがあるとのこと。これは、模倣能力が育っている証拠です。

具体的なアドバイス:

真似しやすい環境: お子さんが真似しやすいように、身振り手振りを大きくしたり、歌を歌ったりします。
褒める: 真似をしたら、具体的に褒めることで、更なる模倣を促します。「上手にバイバイできたね！」など。

2.4 言葉の発達

10語程度の言葉を理解し、語尾を真似することから、言葉への興味が見られます。

具体的なアドバイス:

絵本の読み聞かせ: 絵本を通して、言葉とイメージを結びつけ、語彙を増やします。
質問と応答: 「これは何？」と質問し、お子さんの答えを待ちます。答えられなくても、ヒントを与えたり、正しい答えを教えたりします。

2.5 指差し

欲しいものを指差すことはあるものの、共感の指差しがないとのこと。

具体的なアドバイス:

共感の指差しを促す: 「あれ、見て！」と指差し、お子さんの注意を引きます。お子さんが指差したら、一緒に見て、言葉で表現します。「きれいだね」「大きいね」など。
絵カード: 絵カードを使って、言葉とイメージを結びつけ、共感的なコミュニケーションを促します。

2.6 運動発達

歩き始めが少し遅く、歩行がぎこちないとのこと。

具体的なアドバイス:

運動遊び: 手押し車や、広い場所での歩行練習など、運動能力の発達を促します。
専門家への相談: 必要に応じて、理学療法士などの専門家に相談し、適切な運動指導を受けます。

2.7 指示の理解

簡単な指示は理解できるものの、まだ曖昧な部分があるとのこと。

具体的なアドバイス:

シンプルな指示: 短く、具体的な指示を与え、お子さんが理解しやすいようにします。「靴を持ってきて」「座って」など。
視覚的なヒント: 指示を出す際に、ジェスチャーや視覚的なヒント（写真など）を組み合わせます。

2.8 反応

名前を呼んでも振り向かないことがあるとのこと。

具体的なアドバイス:

名前を呼ぶ練習: 遊びの中で、名前を呼んで振り向く練習をします。振り向いたら、褒めてあげます。
注意を引く工夫: 名前を呼ぶ前に、お子さんの注意を引くような音（例：鈴の音）を鳴らしたり、視線を合わせたりします。

2.9 こだわり

車のタイヤを回すなどのこだわりが見られるとのこと。

具体的なアドバイス:

こだわりを活かす: こだわりを否定するのではなく、それを活かした遊びを取り入れます。例えば、車のタイヤを回すことが好きなら、車のおもちゃを使った遊びをします。
柔軟性の訓練: 徐々に、他の活動への興味を促し、柔軟性を養います。

3. ABA（応用行動分析）の活用と注意点

ABAは、自閉スペクトラム症のお子さんの療育に有効な手法の一つです。ABAの目的は、望ましい行動を増やし、望ましくない行動を減らすことです。

ABAを取り入れる際の注意点:

専門家の指導: ABAは専門的な知識と技術が必要なため、専門家の指導のもとで行うことが重要です。
個別の計画: お子さんの特性や発達段階に合わせた個別の計画を作成し、それに沿って療育を行います。
肯定的な強化: 好ましい行動に対して、褒め言葉やご褒美（お菓子など）を与え、その行動を強化します。ただし、ご褒美は、お子さんの興味や関心に合わせて選び、過度にならないように注意します。
スモールステップ: 難しい課題を、小さなステップに分解し、一つずつクリアしていくことで、達成感を味わい、モチベーションを維持します。

ご相談者様がおっしゃるように、お菓子を報酬として使うことは、お子さんのモチベーションを高める上で有効な手段です。しかし、お菓子だけに頼るのではなく、褒め言葉やスキンシップなど、様々な形の報酬を組み合わせることが大切です。また、ABAの手法は、家庭だけでなく、保育園や幼稚園など、様々な場面で活用することができます。

4. 家庭でできること

ご家庭でのサポートは、お子さんの発達にとって非常に重要です。

家庭でできること:

遊びを通して学ぶ: 遊びは、お子さんの発達を促す上で、最も効果的な方法の一つです。お子さんの興味や関心に合わせて、様々な遊びを取り入れましょう。例えば、積み木、パズル、絵本、音楽、運動遊びなど。
コミュニケーションを大切にする: お子さんとのコミュニケーションを積極的に行いましょう。話しかけたり、一緒に遊んだり、絵本を読んだりすることで、言葉の発達や社会性を育むことができます。
生活習慣を整える: 規則正しい生活習慣を整えることで、お子さんの心身の安定を図ります。食事、睡眠、排泄などのリズムを整え、安心して過ごせる環境を整えましょう。
親御さんの心のケア: 育児は、喜びと同時に、多くの悩みや不安を伴うものです。親御さん自身が心身ともに健康であることが、お子さんの成長を支える上で非常に重要です。
情報収集と学習: 発達障害に関する情報を収集し、学習することで、お子さんの特性をより深く理解し、適切な支援方法を見つけることができます。
専門家との連携: 専門家（医師、療育士、保育士など）と連携し、定期的に相談することで、お子さんの発達状況を把握し、適切なアドバイスを受けることができます。
家族のサポート: 家族（パートナー、祖父母など）と協力し、育児を分担することで、親御さんの負担を軽減し、より良い環境を整えることができます。

これらの活動を通して、お子さんの発達をサポートし、健やかな成長を促すことができます。

5. 今後の見通しと親御さんの心構え

自閉スペクトラム症のお子さんの発達は、個人差が大きく、一概に将来を予測することは難しいです。しかし、早期に適切な支援を開始することで、お子さんの可能性を最大限に引き出すことができます。

親御さんの心構え:

焦らない: お子さんの発達は、ゆっくりと進むこともあります。焦らず、お子さんのペースに合わせて、寄り添いましょう。
肯定的に接する: お子さんの良いところを見つけ、褒めてあげましょう。自己肯定感を高めることが、成長の原動力となります。
情報収集を続ける: 最新の情報を収集し、学び続けることで、お子さんへの理解を深め、より良い支援方法を見つけることができます。
休息をとる: 育児は、体力も精神力も消耗します。適度に休息を取り、心身のバランスを保ちましょう。
専門家を頼る: 困ったことや悩んでいることがあれば、一人で抱え込まず、専門家に相談しましょう。

お子さんの成長を信じ、愛情を持って接することが、何よりも大切です。親御さんの愛情とサポートは、お子さんの成長にとって、かけがえのない力となります。

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6. まとめ

1歳半のお子さんの自閉傾向に関するご相談について、早期療育の重要性、具体的な支援方法、そして親御さんの心構えについて解説しました。早期発見と早期療育は、お子さんの発達を最大限に促し、将来的な生活の質を向上させるために不可欠です。ご家庭でのサポートと、専門家との連携を通じて、お子さんの健やかな成長をサポートしましょう。焦らず、お子さんのペースに合わせて、愛情を持って接することが大切です。

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