チェックリスト：現状把握と優先順位

• 現在の療育施設の状況
  • 通園にかかる時間と費用
  • 療育内容への満足度
  • お子さんの成長への影響
• 新しい療育先を探す際の条件
  • 場所（自宅からの距離、交通手段）
  • 療育内容（専門性、プログラム）
  • 受け入れ体制（年齢、発達段階）
• ご自身の状況
  • 実家の母親の介護にかかる時間と負担
  • 家事、育児との両立
  • 経済的な問題
• お子さんの状況
  • 療育への適応度
  • 新しい環境への適応力
  • 心身の健康状態
• 優先順位
  • お子さんの療育の継続
  • ご自身の負担軽減
  • 実家の母親の介護

このチェックリストを基に、それぞれの項目について具体的に書き出し、優先順位を明確にしましょう。これにより、どの選択肢が最適なのか、判断しやすくなります。

ステップ：療育施設とのコミュニケーション

1. 状況の説明

   現在の状況（通園の負担、実家の介護）を具体的に説明し、困っていることを伝えます。正直に話すことで、施設側も状況を理解しやすくなります。

2. 今後の見通し

   新しい療育先を探していること、現在の施設を辞める可能性があることを伝えます。ただし、すぐに辞めるかどうかの結論を出す必要はありません。

3. 相談

   施設側の意見を求め、どのようなサポートが可能か、代替案があるかなどを相談します。例えば、「新しい療育先が見つかるまで、週に数回の通園は可能か」など、具体的な提案をしてみましょう。

4. 記録

   相談内容と施設側の回答を記録しておきましょう。後で振り返る際に役立ちます。

コミュニケーションを通じて、施設側の理解と協力を得ることができれば、よりスムーズな解決策を見つけられる可能性があります。

ポイント：新しい療育先の情報収集と見学

• 情報収集
  • インターネット検索（療育施設、発達支援センターなど）
  • 地域の情報誌、広報誌
  • 自治体の相談窓口
  • 他の保護者からの口コミ
• 見学
  • 事前に予約し、お子さんと一緒に見学
  • 施設の雰囲気、清潔さ、安全性を確認
  • スタッフの対応、専門性、経験を確認
  • 療育プログラムの内容、お子さんとの相性を確認
  • 他の保護者と話す機会があれば、積極的に情報交換
• 比較検討
  • 複数の施設を見学し、比較検討
  • お子さんのニーズに最も合った施設を選ぶ
  • ご自身の状況（距離、時間、費用など）を考慮

複数の施設を見学し、比較検討することで、お子さんに最適な療育先を見つけることができます。

注意点：療育施設を辞める場合

• 退園の手続き

  退園の手続き方法、必要な書類、退園日などを事前に確認し、スムーズに進めましょう。

• お子さんへの説明

  お子さんには、新しい療育先に行くこと、またはしばらく休むことを、年齢や発達段階に合わせて説明しましょう。不安を与えないように、優しく丁寧に伝えることが大切です。

• 感謝の気持ち

  これまでお世話になったことへの感謝の気持ちを伝えましょう。手紙を書いたり、直接お礼を言うのも良いでしょう。

• 情報共有

  新しい療育先が決まっている場合は、現在の療育施設に、お子さんの情報（発達状況、療育内容など）を共有しておくと、スムーズな引き継ぎができます。

これらの注意点を守ることで、円満に退園し、新しいスタートを切ることができます。

利用できる制度とサービス

• 児童発達支援

  未就学のお子さんを対象とした療育サービス。専門スタッフによる個別支援や集団療育、保護者支援などが行われます。

• 放課後等デイサービス

  小学校に通うお子さんを対象とした療育サービス。放課後や長期休暇中に、生活能力の向上や社会性の発達を支援します。

• 保育所等訪問支援

  保育所や幼稚園に通うお子さんに対し、専門スタッフが訪問し、発達を支援します。

• 介護保険サービス

  実家の母親が介護保険サービスを利用できるか検討しましょう。訪問介護、デイサービス、ショートステイなど、様々なサービスがあります。

• ファミリーサポート

  地域の子育て支援サービス。子どもの預かりや送迎などをサポートしてくれます。

• 障害児相談支援

  障害のあるお子さんやその家族の相談に応じ、必要なサービスを紹介してくれます。

これらの制度やサービスを積極的に活用することで、療育と介護の両立を支援することができます。

タイムマネジメントとセルフケアのポイント

• スケジュールの可視化

  1週間のスケジュールを可視化し、時間管理を行いましょう。家族の予定、療育、介護、家事などを書き出し、時間の使い方を把握します。

• タスクの優先順位付け

  重要度と緊急度に応じて、タスクの優先順位をつけましょう。重要度の高いタスクから取り組み、効率的に時間を使います。

• タスクの細分化

  大きなタスクを細分化し、小さなタスクに分割することで、取り組みやすくなります。例えば、「療育先を探す」を「情報収集」「見学」「比較検討」に分割します。

• 休息時間の確保

  毎日、十分な睡眠時間を確保し、休息を取りましょう。疲労が溜まると、判断力や集中力が低下し、効率が悪くなります。

• セルフケアの実践

  自分の好きなことやリラックスできる時間を持ちましょう。例えば、好きな音楽を聴く、軽い運動をする、入浴する、友人とおしゃべりするなど。

• 周囲へのサポート要請

  一人で抱え込まず、家族や友人、地域のサポートを積極的に受けましょう。困ったときは、遠慮なく助けを求めることが大切です。

タイムマネジメントとセルフケアを実践することで、心身の健康を保ち、療育と介護の両立をよりスムーズに行うことができます。

相談できる専門家

• 医師

  お子さんの発達や健康に関する相談。

• 保育士、療育の専門家

  療育に関する相談、新しい療育先の情報提供。

• 社会福祉士

  制度やサービスの利用に関する相談、介護に関する相談。

• 行政の相談窓口

  子育て支援、介護に関する情報提供、相談。

• 弁護士

  法的問題に関する相談。

専門家に相談することで、多角的な視点から問題解決を図ることができます。

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