「うちの子、自閉症かも…」1歳5ヶ月の息子の発達に関する不安を和らげるために、親御さんができること

この記事では、1歳5ヶ月のお子さんの発達について、自閉症の可能性を懸念されているお母様からのご相談にお答えします。お子さんの成長に対する不安は、親御さんにとって非常に大きなものです。専門家としての知識と、同じように悩む親御さんたちへの寄り添う気持ちを大切に、具体的なアドバイスを提供します。

1歳5ヶ月になった息子がいます。赤ちゃんは環境などからも成長に個人差があると良く聞きますしこれまであまり気にしてなかったのですが…ちょっと不安になって
きたのでご意見を聞いてみようと思いました。

自閉症の子供の症状をふまえて普段の特徴ですが、

一人で変わった遊びをする。
- おもちゃや本を地べたに置き、片手で押さえつけスライドさせながらハイハイする。
- 本や平べったいものを壁に押し付けて手前に倒れてくるのを人差し指〜薬指の3本で下から上に跳ね上げて壁との間でパタパタとする。
集団の輪の中に入らない。マイペース。
意味のある言葉が何も喋れない。
- ママやパパ、ワンワンなど繰り返し言葉など頑張って教えていますが努力の甲斐なく…
- 「あ〜」、「キャ」や奇声ばかり。
壁に頭を打ち付ける。
- おもちゃ箱の上に座り、壁に後頭部を真顔でゴンゴン打ち付けている。
マネをしない。
- 毎回食事の時に手を合わせて「いただきます」「ごちそうさま」を見せてからやらせているが自分でやろうという気配なし。
自分でやろうとしない。
- ここ半月前にやっと長い物(スティックパンや赤ちゃん煎餅など)を持って食べれるようになったものの、短くなって手の中に収まるサイズになると床に捨てる。その後はスライドさせて飛ばして追いかける、おもちゃになる。
- スティックパンも自分であまり上手く噛みきれず、結局私が一口サイズ長さの辺りを持って「このへんだよ〜」とやると普通に噛み切って食べる。
芸が何もできない。
- 拍手や指差し、ばんざいなど本当に何もできない。やろうとしない。
本を読まない。
- 本人に興味がなさそうだったので私の気が向いた時に読もうとしてもいつも最初の1、2ページで取り上げられる。お気に入りの本も周りは齧られてボロボロだが最後まで読めた試しがない。
おもちゃを正しい用途で遊べない。
- 穴の空いたところに☆や◯などのパズルをはめられない。スマホ型で、プラスチック製のカメラのマークが左右にカチャカチャ動かせるおもちゃも持っては投げ、持っては投げの繰り返し。
集中しない。
- 大好きなしまじろうも5分くらいでTVから一旦離れ、3mくらい離れた私の側へ来て奇声を出す。何か他に興味がありそうなものを渡したりお菓子を一つあげたりすると離れていく。
石やジェンガみたいなものが好き。
- 散歩に出ると長い間石を一つ握りながら歩く。ジェンガみたいなものは一つとっては舐め、飽きたらまた新しく一つとっては舐め(吟味？)をする。
容姿は整っている方。
- 目が大きく、目鼻立ちもしっかりしていて顔のパーツのバランスが良い。よく外で可愛いと声を掛けられる。
視線が全く合わないや抱っこを嫌がるという事はない。
集団の中に放り込むとグズる。
- 場所見知り？するのか、慣れるまで少し時間かかる。人見知りは老人やサラリーマン、学生、お茶会してるご婦人ら、など誰にでも笑顔で絡みに行くので殆どない模様。

一歳半検診まで2ヶ月くらいあるので…色々調べていると当てはまる事項が多すぎて黒よりのグレーではないか？ともんもんしてきました。如何でしょうか？そうならそうで、早く答えが知りたいものです…。

1. 現状の整理と、専門家としての見解

ご相談ありがとうございます。1歳5ヶ月のお子さんの発達について、ご心配な気持ち、大変よく分かります。まず、現状を整理し、専門家としての見解をお伝えします。

ご相談内容を拝見すると、お子さんにはいくつかの気になる行動が見られます。具体的には、

特定の遊びへのこだわり
言葉の発達の遅れ
模倣の少なさ
集中力の持続の難しさ
特定の物への興味

これらの行動は、自閉スペクトラム症（ASD）の特徴と一部重なる部分があります。しかし、現時点では、これらの情報だけでASDであると断定することはできません。なぜなら、

個々の発達には個人差があり、月齢によってできること、できないことが異なる
これらの行動は、他の発達障害や、単なる個性である可能性もある

からです。重要なのは、現時点での状況を冷静に受け止め、専門家のアドバイスを求めることです。

2. 1歳半検診までの間にできること

1歳半検診まで2ヶ月あるとのことですので、その間にできることをいくつかご紹介します。

2-1. 記録をつける

お子さんの行動を詳細に記録することは、非常に有効です。具体的には、

いつ、どのような状況で、どのような行動が見られたのか
その行動に対して、どのように対応したのか
お子さんの反応はどうだったのか

などを記録します。この記録は、専門家との相談の際に役立ちますし、ご自身で状況を客観的に把握するためにも役立ちます。記録をつけることで、ご自身の不安を整理し、冷静に状況を分析できるようになります。

2-2. 情報収集と理解を深める

自閉スペクトラム症（ASD）に関する情報を集め、理解を深めることも重要です。信頼できる情報源から情報を得るようにしましょう。例えば、

専門医（小児科医、発達専門医など）のウェブサイトや書籍
発達障害に関するNPO法人や支援団体のウェブサイト
厚生労働省などの公的機関のウェブサイト

などです。情報収集を通して、ASDに関する正しい知識を得ることで、お子さんの行動に対する理解が深まり、不安を軽減することができます。

2-3. 専門家への相談を検討する

1歳半検診を待つだけでなく、必要に応じて専門家への相談を検討しましょう。相談できる専門家としては、

小児科医
発達専門医
臨床心理士
保育士
保健師

などが挙げられます。これらの専門家は、お子さんの発達状況を評価し、適切なアドバイスや支援を提供してくれます。早めに相談することで、お子さんの発達をサポートするための具体的な対策を立てることができます。

専門家への相談は、オンラインでも可能です。例えば、オンライン相談サービスを利用したり、地域の相談窓口を探したりすることもできます。オンライン相談であれば、自宅にいながら専門家のアドバイスを受けることができるため、時間や場所にとらわれずに相談できます。

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3. 日常生活でできること

お子さんの発達をサポートするために、日常生活でできることもたくさんあります。

3-1. コミュニケーションを促す

お子さんとのコミュニケーションを積極的に行いましょう。具体的には、

お子さんの目を見て話しかける
簡単な言葉で話しかける（例：「〇〇だよ」「これは何？」など）
お子さんの発する言葉や行動に反応する
絵本を読み聞かせたり、歌を歌ったりする

などです。コミュニケーションを通して、お子さんの言葉の発達を促し、社会性を育むことができます。

3-2. 遊びを通して学ぶ

遊びは、お子さんの発達にとって非常に重要な要素です。遊びを通して、

運動能力
認知能力
社会性
感情表現

などを育むことができます。お子さんが興味を持つ遊びを提供し、一緒に楽しむようにしましょう。例えば、

積み木
パズル
ボール遊び
砂遊び
おままごと

などです。遊びを通して、お子さんの興味や関心を広げ、自己肯定感を高めることができます。

3-3. 環境を整える

お子さんが安心して過ごせる環境を整えることも大切です。具体的には、

安全な遊び場を提供する
整理整頓された環境にする
刺激の少ない時間を作る

などです。環境を整えることで、お子さんの不安を軽減し、集中力を高めることができます。

3-4. 規則正しい生活習慣

規則正しい生活習慣を身につけることも重要です。具体的には、

決まった時間に食事をする
決まった時間に睡眠をとる
適度な運動をする

などです。規則正しい生活習慣は、お子さんの心身の健康を保ち、発達を促進します。

4. 親御さんの心のケア

お子さんの発達について悩むことは、親御さんにとって大きなストレスとなります。ご自身の心のケアも大切にしましょう。

4-1. 休息をとる

十分な休息をとることは、心身の健康を保つために不可欠です。睡眠時間を確保し、リラックスできる時間を作りましょう。家事や育児を一人で抱え込まず、家族や周囲の人に協力を求めることも大切です。

4-2. 誰かに話す

悩みや不安を一人で抱え込まず、誰かに話すことも重要です。家族、友人、専門家など、信頼できる人に話を聞いてもらいましょう。話すことで、気持ちが楽になり、客観的な視点を得ることができます。

4-3. 息抜きをする

趣味や好きなことに時間を使い、息抜きをすることも大切です。映画を見たり、音楽を聴いたり、散歩に出かけたりするなど、自分なりの方法でストレスを解消しましょう。気分転換することで、心に余裕が生まれ、お子さんとの関係もより良いものになります。

4-4. ポジティブな視点を持つ

お子さんの成長を温かく見守り、ポジティブな視点を持つことも大切です。お子さんの良い点に目を向け、できたことを褒めてあげましょう。焦らず、お子さんのペースに合わせて、成長をサポートしていくことが重要です。

5. 専門家との連携とサポート体制の構築

お子さんの発達をサポートするためには、専門家との連携と、周囲のサポート体制を構築することが重要です。

5-1. 専門家との連携

小児科医や発達専門医などの専門家と連携し、定期的に相談を行いましょう。専門家は、お子さんの発達状況を評価し、適切なアドバイスや支援を提供してくれます。また、専門家は、必要に応じて、療育機関や専門家を紹介してくれます。

5-2. 療育機関の活用

療育機関は、発達に遅れや偏りのあるお子さんに対して、専門的な支援を提供する施設です。療育機関では、

個別療育
集団療育
保護者支援

などが行われます。療育機関を利用することで、お子さんの発達を効果的にサポートすることができます。療育機関の情報は、地域の保健センターや発達支援センターなどで入手できます。

5-3. 家族や周囲のサポート

家族や周囲の人々のサポートも、お子さんの発達を支える上で非常に重要です。家族には、お子さんの発達について理解を深めてもらい、協力体制を築きましょう。周囲の人々には、お子さんに対する偏見や差別がないように、正しい情報を伝えましょう。周囲のサポートを得ることで、親御さんの負担を軽減し、お子さんの成長を温かく見守ることができます。

6. まとめ：焦らず、お子さんの成長を信じて

今回の相談内容から、1歳5ヶ月のお子さんの発達について、ご心配な気持ちが伝わってきました。しかし、現時点では、自閉スペクトラム症（ASD）であると断定することはできません。焦らずに、お子さんの成長を信じ、できることから一つずつ取り組んでいくことが大切です。

具体的には、

お子さんの行動を記録し、専門家への相談を検討する
日常生活で、コミュニケーションを促し、遊びを通して学ぶ
ご自身の心のケアも忘れず、休息をとる
専門家との連携と、周囲のサポート体制を構築する

といったことを心がけましょう。お子さんの成長は、一人ひとり異なります。焦らず、お子さんのペースに合わせて、温かく見守り、サポートしていくことが重要です。応援しています。

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