放課後等デイサービスの送迎時間、おかしい？納得して利用するための交渉術と、知っておくべきこと

この記事では、自閉症のお子さんを持つお母様が、放課後等デイサービスの送迎時間について抱える疑問と、それに対する具体的な解決策を提示します。サービスの利用時間と送迎時間のずれ、事業者との交渉の難しさ、そして、安心してサービスを利用するための情報提供を通じて、お母様の不安を解消し、より良いサービス利用へと導きます。

自閉症の高校生の子供がいます。

毎日、デイサービスを利用しています。

私がうつ病で早く帰って来てしまう子供の相手が出来ないからです。

時間は学校がある日は下校時間～17時まで。

夏休みや冬休みは10時～17時まで。

都内ではない地方なのでデイサービスが少なく私の病気の事もあり、障害福祉課に行き相談したらたまたま新しい事業所が出来、口利きをしてもらい入る事が出来ました。

私が不満に思ってる事は時間の事で10時～17時まで預かるんだったら9時30分ぐらいに迎えに来て10時に事業所に着き、帰りは17時まで見ててそこから送るというのが普通ではないのでしょうか？

でも、そこの事業所さんは10時に事業所を車で出て各家庭を回り私の家に着くのは10時40分、遅い時だと11時になってしまいます。

帰りは17時に家に着きます。

実質、16時ぐらいに事業所を出てる計算です。

おかしいと思いませんか？

皆さん、会社に行くのだって9時出勤だったら9時前に着くように行きますよね？

本当は文句も言いたい所ですが、だったら辞めてくれと言われるのが恐く言い出せません。

そして1ヶ月の支払いがこの金額です。

毎日預かってくれるのは本当にありがたいです。

しかし、裏を返せば良い顧客？

私の支払っている金額だけで1人分の給料になりますもの。

主人に相談しても「送迎車はサービスでやってくれているんだから仕方ない」と言います。

でも毎月ハンコを押す書類には10時～17時まで預かっていると書いてあります。

このまま泣き寝入りで預けるしかないのでしょうか？

児童デイサービスには変な決まりがあって、他の事業所に預けてはいけない。

1ヵ所にしろと言われます。(どこも同じ)

皆さんの意見を聞かせて下さい。

お願いします。

この度は、お子様の放課後等デイサービスに関するご相談、ありがとうございます。送迎時間について、疑問や不満を感じながらも、事業所との関係性や経済的な事情から、なかなか意見を言えないという状況、大変お辛いことと思います。この記事では、あなたの抱える問題について、具体的な解決策と、安心してサービスを利用するための情報を提供します。

1. 状況の整理と問題点の明確化

まず、現状を整理し、問題点を明確にしましょう。あなたの抱える主な問題点は以下の通りです。

送迎時間の問題: 10時から17時までの利用時間に対し、送迎の開始と終了時間が遅く、実質的な利用時間が短くなっている。
事業者との関係性: サービスを継続利用するために、事業者に意見を言いにくい。
経済的な懸念: 支払っている金額に見合うサービス内容なのかという疑問。
書類との矛盾: 契約内容と実際のサービス内容に相違がある。

これらの問題点を整理することで、具体的な解決策を検討しやすくなります。

2. 法律と制度の理解

放課後等デイサービスは、児童福祉法に基づき運営されており、利用者の権利が保障されています。まずは、関連する法律や制度について理解を深めましょう。

2-1. 児童福祉法の基本

児童福祉法は、すべての子どもの健やかな成長を支援するための法律です。放課後等デイサービスは、この法律に基づき、障害のある子どもたちが安心して過ごせる場所を提供し、自立を支援する役割を担っています。

2-2. 利用者の権利

利用者は、質の高いサービスを受ける権利があります。具体的には、以下の権利が保障されています。

適切なサービス提供: 契約内容に基づいたサービスが提供される権利。
情報公開: サービスの具体的な内容や費用について、正確な情報提供を受ける権利。
意見表明: サービス内容について、事業者に対して意見を表明する権利。
苦情解決: サービスに関する不満や苦情を、適切な方法で解決する権利。

これらの権利を理解し、積極的に活用することが重要です。

3. 事業者とのコミュニケーション

問題解決のためには、事業者とのコミュニケーションが不可欠です。しかし、関係性を悪化させずに、自分の意見を伝えることは難しいものです。ここでは、効果的なコミュニケーションの方法を解説します。

3-1. 事前準備

まずは、伝えたい内容を具体的に整理し、記録しておきましょう。送迎時間の問題点、改善してほしい点、そして、あなたがどのように考えているのかを明確にしておくことが大切です。具体的な例を挙げ、客観的なデータに基づいて説明することで、相手に理解してもらいやすくなります。

3-2. コミュニケーションのステップ

相談の申し出: まずは、事業所の責任者または担当者に、相談したい旨を伝えます。電話やメールではなく、面談の機会を設けるのが望ましいです。
問題点の提示: 丁寧に、具体的に問題点を説明します。感情的にならず、冷静に伝えることが重要です。例えば、「送迎時間が遅く、実質的な利用時間が短いと感じています。〇〇時からの利用を希望していますが、可能でしょうか？」といったように、具体的な提案を交えながら伝えると、建設的な話し合いにつながります。
要望の提示: 改善してほしい点を明確に伝えます。送迎時間の変更だけでなく、サービス内容の改善など、具体的な要望があれば、遠慮なく伝えましょう。
合意形成: 双方の意見をすり合わせ、合意点を見つけます。すぐに解決できない場合でも、今後の対応について話し合い、記録を残しておきましょう。
記録の作成: 面談の内容や合意事項は、必ず記録しておきましょう。書面で残しておくことで、後々のトラブルを避けることができます。

3-3. 伝え方のポイント

相手の立場を理解する: 事業者にも事情があるかもしれません。まずは、相手の立場を理解しようと努めましょう。
感謝の気持ちを伝える: 普段から、サービスに対する感謝の気持ちを伝えることで、良好な関係性を築くことができます。
具体的な提案をする: 問題点を指摘するだけでなく、具体的な改善策を提案することで、建設的な話し合いにつながります。
冷静さを保つ: 感情的にならず、冷静に話すことが重要です。
第三者の協力を得る: 必要に応じて、地域の相談支援専門員や、行政の窓口に相談し、協力を得ることも検討しましょう。

4. 交渉の具体的なテクニック

事業者との交渉を円滑に進めるためには、いくつかのテクニックを身につけておくことが有効です。

4-1. 根拠を示す

交渉の際には、客観的な根拠を示すことが重要です。例えば、送迎時間の問題については、他の事業所の送迎時間や、法律上の規定などを調べて、根拠として提示することができます。また、お子様の状況や、あなたが抱える具体的な問題点を伝えることも、交渉を有利に進めるために役立ちます。

4-2. 妥協点を探る

交渉は、必ずしも自分の希望通りに進むとは限りません。相手の事情も考慮し、妥協点を探ることも重要です。例えば、送迎時間の変更が難しい場合は、利用時間の延長や、他のサービスの提供など、代替案を提案してもらうこともできます。

4-3. 記録を残す

交渉の過程や、合意した内容については、必ず記録を残しておきましょう。面談の内容、話し合ったこと、合意事項などを、日付、時間、参加者とともに記録しておけば、後々のトラブルを避けることができます。書面での合意書を作成することも有効です。

4-4. 専門家の意見を聞く

どうしても解決できない場合は、専門家の意見を聞くことも検討しましょう。地域の相談支援専門員や、弁護士など、専門的な知識を持つ人に相談することで、適切なアドバイスを受けることができます。また、第三者の意見を聞くことで、客観的な視点から問題を見つめ直すこともできます。

5. 解決策の提示と、具体的な行動プラン

これまでの情報を踏まえ、具体的な解決策と、あなたが取るべき行動プランを提示します。

5-1. 行動プランのステップ

情報収集: まずは、放課後等デイサービスに関する情報を収集しましょう。利用料金、サービス内容、送迎時間など、気になる点をリストアップし、比較検討します。
相談窓口の活用: 地域の相談支援専門員や、行政の窓口に相談し、アドバイスを受けましょう。
事業者との面談: 事業所の責任者または担当者と面談し、送迎時間に関する問題点を具体的に伝え、改善を求めます。
交渉: 双方の意見をすり合わせ、合意点を見つけます。必要に応じて、代替案を提案してもらいましょう。
記録: 面談の内容や合意事項は、必ず記録しておきましょう。
必要に応じて、専門家への相談: どうしても解決できない場合は、専門家の意見を聞きましょう。

5-2. 具体的な解決策

送迎時間の交渉: 送迎時間の変更を、事業者に直接交渉します。具体的な希望時間を伝え、実現可能性について話し合いましょう。
利用時間の確認: 契約内容と、実際のサービス内容に相違がないか確認しましょう。もし相違がある場合は、事業者に説明を求め、修正を求めます。
料金の見直し: 支払っている料金に見合うサービス内容かどうか、改めて確認しましょう。必要に応じて、料金の見直しを交渉することもできます。
他の事業所の検討: 状況によっては、他の放課後等デイサービスを検討することも視野に入れましょう。

6. 安心してサービスを利用するために

安心してサービスを利用するためには、日頃から、事業者との良好な関係性を築き、情報共有を密にすることが重要です。

6-1. 定期的な情報交換

お子様の状況や、気になることなど、定期的に事業者と情報交換を行いましょう。連絡ノートを活用したり、面談の機会を設けたりすることで、スムーズなコミュニケーションを図ることができます。

6-2. 疑問点の解消

サービス内容や、料金について疑問点があれば、遠慮なく事業者に質問しましょう。疑問点を解消することで、安心してサービスを利用することができます。

6-3. サービスへの参加

事業者が開催するイベントや、保護者会などに積極的に参加しましょう。他の保護者との交流を通じて、情報交換をしたり、悩みを共有したりすることができます。

6-4. 困ったときの相談窓口

サービス利用中に困ったことがあれば、一人で抱え込まずに、地域の相談支援専門員や、行政の窓口に相談しましょう。専門家のアドバイスを受けることで、問題解決の糸口が見つかるかもしれません。

これらの対策を講じることで、あなたは放課後等デイサービスの利用に関する問題を解決し、お子様とあなた自身が安心してサービスを利用できるようになるでしょう。

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7. まとめ

この記事では、放課後等デイサービスの送迎時間に関する問題について、現状の整理、法律と制度の理解、事業者とのコミュニケーション、交渉のテクニック、具体的な解決策、そして、安心してサービスを利用するための情報を提供しました。あなたの抱える問題は、決して一人で解決できるものではありません。この記事で得た情報を参考に、積極的に行動し、より良いサービス利用を目指しましょう。

最後に、あなたの悩みは決して特別なものではありません。多くの方が、同様の問題に直面し、解決策を探っています。この記事が、あなたの問題解決の一助となり、お子様とあなた自身が笑顔で過ごせる日々につながることを心から願っています。

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