訪問看護ステーション設立の失敗…経費返還はどこまで？元看護師が抱えるお金とキャリアの悩み

この記事では、訪問看護ステーションの設立に失敗し、多額の経費返還を迫られている元看護師の方の悩みについて、キャリアコンサルタントの視点から具体的なアドバイスを提供します。お金の問題だけでなく、今後のキャリアプランについても一緒に考えていきましょう。

私は看護師をしています。友人で放課後等デイサービスを経営している者がおり、私は訪問看護ステーションをいつか設立したいと思っていました。それをその友人に話すと、「うちの会社で開設するか」という話になりました。医療施設が会社にあると信用があるということでメリットがあるとのことでした。なのでその会社内で訪問看護ステーションを設立しました。私は一応社員扱いです。

二人の取り決めとして、設立に関する必要物品は全て私が負担する(200万円使いました)。訪問看護の社員の給料は友人が出す(訪問看護ステーションは正社員１人とパート１人の看護師を最低限雇わないと開設できないため)、私の給料は最低限の月98000円にして、控除以外の残り約85000円は毎月返還、利益が出るようになれば利益の9割を私の給料とする。でした。

しかし利用者は増えず、暇な毎日になり、私は今後の見通しは良くないと判断し訪問看護ステーションを閉鎖しようと考えました。

問題はこのあたりからです。私の勤務態度が悪いので、これまでかかった経費の全て(家賃、光熱費、車の保険、社員の給料、私の給料の会社負担分など)を返還しろ！と言ってきました。何度も指定場所に呼び出され、説教というか脅迫に近い圧力で友人の会社での勤めている人や雇った看護師など複数人対私１人での話し合い。よっぽど法律家に相談しようかと思ったのですが、もう気持ちの余裕がなく、最終的に300万円を毎月5万円ずつ友人(社長)の個人口座へ返還、なので5年間です。雇った看護師(私が誘った知人の看護師、シングルマザー失業中で失業手当をもらい中でしたが、精神疾患持ちで360日の失業手当期間あり。雇ったので早期就職したということでハローワークから80万円の手当振り込みあり)にも友人社長側で文句を言いまくられ、圧迫面談のなか私がその看護師に慰謝料代わりとして20万円払いました。その知人看護師は給料遅延もなく、給料希望も聞いて雇ったのです。訪問看護閉鎖後会社にのこり、放課後等デイサービスで働いています。(ただシングルなのにいきなり妊娠して休んでるみたいです。)

確かに私の勤務態度は良くなかったです。とにかく暇なので事務所で寝てたりとかしてました。でも友人社長にいつも相談しながら、勤務について「必要ない時間に出勤する必要はない、お前の裁量でやれ」「社員看護師も毎日朝から出勤する必要はない」と言われてきました。

最初は維持費の金は心配するなと言っていたくせに、最後はすべてを払えと。

もう3か月は返しましたが、全て払う必要はないのではないかと納得がいきません。

自分の考えでは、とりあえず300万円は時間がかかっても返して、その後法律家に相談して私が負担全てを返還する必要があったのか、いくらか戻ってくるのか相談しようと思っています。

どうなんでしょうか？いますぐ相談したほうがいいのでしょうか？私が経費全てを払わないといけないのでしょうか？

設立時200万円、7ヶ月の運営経費300万円、私にとってかなり多額なので、しかも金は心配するなと言ったくせに脅迫的に払えと念書まで書かせて払わせるのが悔しくて悔しくてたまらないです。

なにか良い助言があればなんでもいいのでよろしくお願い致します。

1. 現状の整理と問題点の明確化

まず、ご相談内容を整理し、問題点を明確にしましょう。今回のケースでは、以下の点が主な問題点として挙げられます。

金銭的な問題: 訪問看護ステーション設立にかかった費用（200万円）と、運営費の一部返還（300万円）を迫られていること。
契約内容の曖昧さ: 口頭での取り決めが多く、書面での契約が明確でないこと。特に、給与や利益分配、経費負担に関する取り決めが曖昧であること。
勤務態度に関する問題: 勤務態度が良くなかったという自己認識と、友人社長との認識のずれ。
精神的な負担: 友人からの圧力や、看護師への慰謝料支払いによる精神的な負担。

これらの問題点を踏まえ、今後の対応策を検討していく必要があります。特に、金銭的な問題については、法的手段を含めた解決策を検討することが重要です。また、今後のキャリアプランについても、今回の経験を活かせるように考えていく必要があります。

2. 法的な観点からのアドバイス

今回のケースは、金銭的な問題が大きいため、法的観点からのアドバイスも重要です。以下に、いくつかのポイントをまとめます。

2-1. 弁護士への相談

まず、早急に弁護士に相談することをお勧めします。 弁護士は、法的知識に基づいて、今回の問題の解決策を提案してくれます。具体的には、

契約内容の確認: 口頭での取り決めであっても、証拠となるもの（メール、LINEのやり取りなど）があれば、弁護士に提示しましょう。
返還義務の有無: 経費の返還義務があるかどうか、弁護士に判断してもらいましょう。勤務態度が問題であったとしても、全額を返還する義務があるとは限りません。
交渉の代行: 弁護士に交渉を依頼することで、精神的な負担を軽減し、有利な条件で和解できる可能性があります。

2-2. 証拠の収集

弁護士に相談する前に、可能な限り証拠を収集しておきましょう。 具体的には、

友人とのやり取り: メール、LINE、電話の録音など、やり取りの記録を残しておきましょう。
給与明細: 給与明細は、給与額や控除額、返還金の記録として重要です。
契約に関する資料: 契約書がない場合でも、メモや記録など、契約内容を証明できるものがあれば、保管しておきましょう。
会社の会計帳簿: 訪問看護ステーションの運営費に関する会計帳簿を、可能であれば確認しましょう。

2-3. 脅迫の可能性

友人からの「脅迫に近い圧力」があったとのことですが、これが事実であれば、法的手段で対抗できる可能性があります。 弁護士に相談し、状況を詳しく説明しましょう。

3. 金銭的な問題への具体的な対応

金銭的な問題については、以下のステップで対応を進めていくことをお勧めします。

3-1. 返還金の減額交渉

すでに300万円の返還について合意し、一部を支払っているとのことですが、弁護士に相談し、減額交渉を試みましょう。 勤務態度が悪かったとしても、全額を返還する義務があるとは限りません。また、友人の会社が訪問看護ステーションの運営から得た利益なども考慮される可能性があります。

3-2. 支払いの停止

弁護士に相談し、返還金の支払いを一時的に停止することも検討しましょう。 弁護士が交渉を進める間、支払いを止めることで、経済的な負担を軽減することができます。

3-3. 訴訟の可能性

交渉が決裂した場合、訴訟も視野に入れる必要があります。 訴訟を起こすことで、裁判所が客観的な判断を下し、適切な解決策を提示してくれる可能性があります。

4. キャリアプランの再構築

今回の経験は、あなたにとって大きな挫折かもしれませんが、今後のキャリアプランを再構築する良い機会でもあります。 以下の点を参考に、今後のキャリアについて考えてみましょう。

4-1. 自己分析

まず、自己分析を行い、自分の強みや弱みを客観的に把握しましょう。 今回の経験から、勤務態度に関する問題点が見つかったのであれば、改善点を見つけ、今後のキャリアに活かしましょう。

看護師としてのスキル: これまでの看護師としての経験や、得意な分野を整理しましょう。
経営に関する知識: 訪問看護ステーションの運営に関わった経験から、経営に関する知識や興味が生まれたかもしれません。
コミュニケーション能力: 友人との関係や、看護師とのコミュニケーションから、自分のコミュニケーション能力を評価しましょう。

4-2. キャリアパスの選択肢

自己分析の結果を踏まえ、今後のキャリアパスを検討しましょう。 以下の選択肢が考えられます。

訪問看護師として再就職: 訪問看護の経験を活かし、訪問看護ステーションで働く。
病院勤務: 病院で看護師として働き、経験を積む。
起業: 今回の経験を活かし、改めて訪問看護ステーションの設立を目指す。ただし、今回は友人の会社との関係でうまくいかなかったため、慎重に検討する必要があります。
関連職種への転職: 医療系のコンサルタントや、医療機器メーカーなど、看護師の経験を活かせる職種への転職も検討する。

4-3. スキルアップ

今後のキャリアプランを実現するために、スキルアップも重要です。 以下の方法でスキルアップを図りましょう。

資格取得: 特定の分野の専門性を高めるために、専門看護師や認定看護師の資格取得を目指す。
研修参加: 医療に関する最新の知識や技術を習得するために、研修に参加する。
自己学習: 医療に関する書籍を読んだり、オンライン講座を受講したりして、自己学習を続ける。

5. メンタルヘルスのケア

今回の経験は、あなたにとって大きな精神的負担となっている可能性があります。メンタルヘルスのケアも重要です。 以下の方法で、心のケアを行いましょう。

5-1. 専門家への相談

精神的な負担が大きい場合は、精神科医やカウンセラーに相談しましょう。 専門家は、あなたの心の状態を理解し、適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。

5-2. ストレス解消法の実践

ストレスを解消するために、自分に合った方法を見つけましょう。 例えば、

休息: 十分な睡眠を取り、心身を休ませる。
趣味: 好きなことに没頭し、気分転換をする。
運動: 適度な運動を行い、心身の健康を保つ。
友人との交流: 信頼できる友人に話を聞いてもらい、気持ちを共有する。

5-3. ポジティブ思考

今回の経験を、成長の糧と捉え、ポジティブに考えましょう。 失敗から学び、今後のキャリアに活かすことで、必ず道は開けます。

今回の件は、法的な問題とキャリアの問題が複雑に絡み合っています。専門家のアドバイスを受けながら、一つ一つ問題を解決していくことが重要です。焦らず、冷静に、そして前向きに進んでいきましょう。

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6. まとめ

今回のケースは、金銭的な問題、契約の曖昧さ、勤務態度、精神的な負担など、多くの問題を抱えています。まずは、弁護士に相談し、法的観点から問題解決を図りましょう。同時に、自己分析を行い、今後のキャリアプランを再構築し、スキルアップを目指しましょう。そして、メンタルヘルスのケアも忘れずに行い、前向きに未来を切り開いていきましょう。

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