発達障害の診断とキャリア：息子さんの将来を考え、今できること

この記事では、発達障害の診断を受けた息子さんの将来について、お母様が抱える不安や疑問にお答えします。発達障害を持つお子さんのキャリア形成は、多くのご両親にとって大きな関心事です。この記事を通して、発達障害の特性を理解し、お子さんの強みを活かしたキャリアプランを立てるためのヒントを提供します。

今日、初めて病院に行き、発達障害の診断をしてもらったのですが、問診票と一年前中学校でしたWlSC-Ⅲの結果を渡し、息子には、「今日はどうしてここに来たの？」
「何か困ったことでもあるの？」
「このまま一緒に、お母さんとお話しを聞く？」
息子は、無理やり病院に連れてこられたので、仏頂面して、
「困ったことはないです。」
「いや、出て行きます。」
その後50分程、先生と私とで話し、
反抗期の息子は私が聞いても、うるさい。あっち行って、と答えないから、先生から聞いて欲しくて、
「いつも部屋を暗くして、リビングでは座布団被ってて、眩しいんでしょうか？」「小さな頃、同じ服ばかり着て、チクチクすると後ろのタグを切ったことがあるんですが、今はしないけど、どうな感じなのか？」
「勉強が出来ないので、家庭教師を付けたり、放課後デイサービスを受けた方が良いですか？」と聞くと、

家庭教師もデイサービスも、本人受けないんじゃないの？
家庭教師付けたって、お金の無駄になると思いますけど。

今は部活オンリーですが、来年引退したら、友達はみんな塾に行き、息子も高校へ行きたいと言ってるので、やるんじゃないかと思うんですが、
実際友達が塾に行ってるから、僕も行くと言っていたのですが、普通の塾は無理で。

お母さんは息子さんに何を望んでるんですか？と聞かれたので、
出来たら発達障害に詳しい家庭教師を付け、普通高校へ行けたらと。

普通高校って何ですか？大宮高校？浦高？
埼玉の私立なら、名前書けば受かるんじゃないの？慶応は無理だけど。

え？偏差値の低い普通高校ですけど。２.3年前までは取ってくれた高校も、今は通信制高校が増えたからか？落とすようになってると学校からは言われています。

内心、大宮や浦高は偏差値72〜5、慶応？
嫌味？馬鹿にしてるの？と思いました。

その後、予約した時は2時間といわれていたのに、もう予定の1時間を過ぎたからと言われ、

え？2時間じゃないの？息子と一対一で話さないの？
それで診断出来るの？
先生は、自閉症スペクトラムとADHDですと言ってました。

お母さんから息子さんに、薬を飲むか？聞いて、もし飲むなら、処方箋書くけど、息子さん飲まないんじゃないの？無駄になってるもね。いるなら受付に言ってと言われ、息子が飲むと言うので、また診察室に呼ばれ、先生は息子に、どっちにする？薬の説明を軽くうけ、処方してもらいました。

久しぶりに2人で出かけ、息子と久しぶりに話しが出来たので、帰宅後、いつも部屋を暗くしてるけど、眩しいの？サングラス買う？と聞くと、暗いのが好きなだけ、眩しくないよ。
服を着たら、チクチクしたりするの？
いや、チクチクなんてしないよ。
光も皮膚の過敏も、全くなかった。

自閉症は、コミュニケーションに問題が出る障害ですが、息子は小さな頃から友達も多く、多少幼い感じはありますが、ちょっとした相手の変化にもすぐ気がつき、挨拶もきちんと出来、先輩をたて、この前もきちんと後輩を指導してて、ママ友から、息子が偉いと言ってたよ。と聞きました。

本当に自閉症スペクトラムなのでしょうか？
小４のテストでは、ADHDだけど、薬飲ませれば改善していたのに、中1のテストでは、自閉症スペクトラムとADHDだね。と言ってました。

小４でおかしいと気がつき、支援センターに一年半も通ったのに、IQ100と普通だし、注意記憶だけ低いね。席を一番前にしてもらったり、メモを取るように言われただけで、病院は全く勧められなかったので、受診しなかったのですが、本当に後悔しています。

良いカウンセラーさんや、医師に出会えていれば、息子の生きにくさは違っていたかも？と思うと、心が痛いです。

確かにIQが87と下がってしまいましたが、家庭教師も塾や放課後デイサービスに行っても無駄なんでしょうか？

近くの病院はこんでて、ずっと予約が取れず、仕方なく池袋方面で予約が取れたので診断してもらいましたが、薬をもらうなら、やはり近くがいいし、セカンドオピニオンした方が良いと思いますか？

発達障害の診断と向き合う：まず理解から始めましょう

発達障害の診断を受けたことは、多くのご両親にとって大きな転換点となります。まずは、診断結果を受け止め、お子様の特性を深く理解することから始めましょう。発達障害は、単なる「個性」ではなく、脳の発達に起因する特性であり、その特性を理解し、適切なサポートを提供することで、お子様の可能性を最大限に引き出すことができます。

今回のケースでは、息子さんが自閉症スペクトラム（ASD）と注意欠陥・多動性障害（ADHD）と診断されたとのことです。ASDは、社会性の困難さ、コミュニケーションの偏り、特定の行動パターンや興味の偏りなどが特徴です。ADHDは、不注意、多動性、衝動性などが主な症状です。これらの特性は、人によって現れ方が異なり、強みと弱みも様々です。

診断結果に戸惑う気持ちは理解できます。しかし、大切なのは、診断を「レッテル」として捉えるのではなく、お子様の特性を理解し、適切なサポートを提供する「手がかり」として活用することです。例えば、

コミュニケーションの課題：言葉でのコミュニケーションが苦手な場合は、視覚的な情報（絵や写真、図など）を活用したり、具体的な指示を出すなど、工夫が必要です。
興味の偏り：特定の分野に強い興味を持つ場合は、その興味を活かせるような学習方法や進路を検討することができます。
感覚過敏：光や音、触覚などに過敏さがある場合は、環境を整えることが重要です。静かな場所で学習したり、刺激の少ない服を選ぶなど、工夫できます。

お子様の特性を理解し、それらに合わせたサポートを提供することで、お子様は自信を持って成長し、将来のキャリアを切り開くことができるでしょう。

キャリア形成を考える：強みを活かす視点

発達障害を持つお子さんのキャリア形成を考える上で、最も重要なのは、お子様の「強み」に焦点を当てることです。発達障害の特性は、時に困難をもたらしますが、同時に、ユニークな才能や強みを生み出す可能性も秘めています。例えば、

ASD：高い集中力、細部へのこだわり、パターン認識能力、特定の分野への深い知識など
ADHD：創造性、多動性から生まれる行動力、マルチタスク能力、困難な状況への対応力など

これらの強みを活かせるようなキャリアパスを検討することが重要です。具体的には、

興味関心：お子様が何に興味を持っているのかをよく観察し、その興味を活かせるような職業を検討します。例えば、プログラミングやIT分野に興味があれば、ITエンジニアやプログラマーなどの職種を検討できます。
得意なこと：お子様が得意なこと（例えば、絵を描くこと、音楽を演奏すること、特定の情報を記憶することなど）を活かせる職業を検討します。
苦手なこと：苦手なことを理解し、それを補うためのサポート体制が整っている職場を探します。例えば、コミュニケーションが苦手な場合は、一人で黙々と作業できるような職種や、コミュニケーションを必要としない業務が多い職場を選ぶことができます。

お子様の強みを活かせるキャリアを見つけるためには、自己理解を深めることが不可欠です。自己理解を深めるためには、

本人の自己分析：自分の興味や得意なこと、苦手なことを整理する。
周囲の人の意見：家族や友人、先生など、周囲の人に自分の強みや弱みについて意見を聞く。
専門家との相談：キャリアカウンセラーや発達障害支援の専門家と相談し、客観的なアドバイスをもらう。

これらのステップを踏むことで、お子様は自分自身を深く理解し、自分に合ったキャリアを見つけることができるでしょう。

教育とサポート：選択肢を広げるために

発達障害を持つお子さんの教育とサポートは、将来のキャリア形成において非常に重要な役割を果たします。教育の選択肢は多様であり、お子様の特性やニーズに合わせて最適なものを選ぶことが重要です。今回のケースでは、

家庭教師：発達障害に詳しい家庭教師をつけることは、学習面でのサポートだけでなく、自己肯定感を高める上でも有効です。
塾：発達障害のあるお子さん向けの塾も存在します。少人数制で、個別のサポートが受けられる場合もあります。
放課後デイサービス：ソーシャルスキルを学ぶ場として、また、保護者の負担を軽減する上でも有効です。
普通高校：普通高校に進学することも、選択肢の一つです。学校によっては、特別支援学級や通級指導教室を設けている場合があります。
通信制高校：自分のペースで学習できるため、発達障害のあるお子さんにとって、学びやすい環境です。

教育機関を選ぶ際には、以下の点を考慮しましょう。

お子様の特性への理解：発達障害について理解のある学校や、個別のサポート体制が整っている学校を選ぶことが重要です。
学習スタイル：お子様の学習スタイルに合った教育方法を採用している学校を選びます。
本人の希望：お子様の希望を尊重し、本人が納得して通える学校を選びます。

教育だけでなく、日常生活におけるサポートも重要です。例えば、

環境調整：光や音、温度など、感覚過敏に対応した環境を整えます。
スケジュール管理：視覚的なスケジュール表を活用するなど、見通しを立てやすくします。
コミュニケーション支援：言葉でのコミュニケーションが苦手な場合は、絵や写真、図などを使って、分かりやすく伝えます。

これらのサポートを提供することで、お子様は安心して学校生活を送り、学習に集中することができます。

セカンドオピニオンと専門家との連携

今回のケースでは、診断結果や医師の対応について疑問を感じているとのことです。このような場合は、セカンドオピニオンを検討することも有効です。セカンドオピニオンとは、現在の診断や治療方針について、他の医師の意見を聞くことです。セカンドオピニオンを受けることで、

診断の妥当性：現在の診断が適切であるかを確認することができます。
治療方針の選択肢：他の治療方法や、より効果的な治療法について知ることができます。
安心感：複数の専門家の意見を聞くことで、納得して治療を進めることができます。

セカンドオピニオンを受ける際には、以下の点に注意しましょう。

情報収集：セカンドオピニオンを受ける医師を探し、事前に情報を収集します。
準備：これまでの検査結果や、現在の症状についてまとめた資料を用意します。
質問：疑問に思っていることや、不安に感じていることを、事前に整理しておきます。

セカンドオピニオンだけでなく、専門家との連携も重要です。発達障害支援の専門家（医師、カウンセラー、作業療法士など）と連携することで、お子様の特性に合わせた適切なサポートを受けることができます。専門家は、

診断と評価：お子様の特性を詳細に評価し、適切な支援計画を立てます。
カウンセリング：お子様やご家族の心のケアを行います。
療育：ソーシャルスキルのトレーニングや、行動療法などを行います。
情報提供：発達障害に関する情報を提供し、疑問や不安に応えます。

専門家との連携を通じて、お子様はより良い支援を受け、健やかに成長することができます。

高校進学と将来の選択肢

今回のケースでは、息子さんの高校進学について、様々な疑問や不安を抱えているようです。高校進学は、将来のキャリア形成において、非常に重要なステップとなります。発達障害のあるお子さんの場合、進路選択は慎重に行う必要があります。

高校の選択肢は、大きく分けて以下の３つがあります。

普通科高校：大学進学を目指すお子さん向けのコースです。特別支援学級や通級指導教室が設置されている学校もあります。
専門学科高校：特定の分野（工業、商業、情報など）を専門的に学ぶコースです。自分の興味や得意分野に合わせた選択ができます。
特別支援学校：発達障害や知的障害のあるお子さん向けの学校です。個別のニーズに合わせたきめ細やかなサポートが受けられます。
通信制高校：自分のペースで学習できるため、発達障害のあるお子さんにとって、学びやすい環境です。

高校を選ぶ際には、以下の点を考慮しましょう。

お子様の特性への理解：発達障害について理解のある学校や、個別のサポート体制が整っている学校を選びます。
学習スタイル：お子様の学習スタイルに合った教育方法を採用している学校を選びます。
本人の希望：お子様の希望を尊重し、本人が納得して通える学校を選びます。
将来の目標：大学進学を目指すのか、就職を目指すのかなど、将来の目標を考慮して学校を選びます。

高校進学後も、キャリア形成に向けたサポートは継続して必要です。例えば、

キャリアカウンセリング：進路選択や、将来のキャリアについて相談できます。
インターンシップ：実際の職場で働く経験を通して、職業理解を深めます。
就労支援：就職活動のサポートや、就職後の定着支援などを行います。

これらのサポートを受けることで、お子様は将来のキャリアを切り開き、自立した生活を送ることができるでしょう。

まとめ：未来への一歩を踏み出すために

発達障害を持つお子さんのキャリア形成は、決して簡単な道のりではありません。しかし、お子様の特性を理解し、適切なサポートを提供することで、必ず未来を切り開くことができます。今回のケースで、お母様が抱える不安や疑問は、多くのご両親が経験するものです。しかし、正しい知識とサポートがあれば、必ず道は開けます。

今回の記事で得た知識を活かし、お子様の強みを最大限に引き出し、将来のキャリアを共に築いていきましょう。そして、お子様が自分らしく、自信を持って社会で活躍できることを願っています。

発達障害を持つお子さんのキャリア形成は、ご両親だけでなく、お子様自身にとっても、大きな挑戦です。しかし、その挑戦を乗り越えることで、お子様は大きく成長し、自分らしい生き方を見つけることができます。諦めずに、お子様の可能性を信じ、共に未来へ向かって歩んでいきましょう。

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