離婚調停中の夫が無職…婚姻費用はもらえる？養育費はどうなる？専門家が徹底解説

離婚調停中に、夫が無職で収入がない場合、婚姻費用や養育費の支払いはどうなるのでしょうか？離婚を考えているけれど、経済的な不安を抱えているあなたへ。この記事では、あなたの抱える疑問を解決するために、具体的なアドバイスと、専門家の視点、そして役立つ情報をお届けします。

夫の申立により離婚調停が始まりましたが、私は離婚するつもりはありませんでした。(乳幼児２人育児中の為) しばらく夫から生活費を入れてもらえていませんので、調停時にこちらから婚姻費用分担請求を申立しました。(離婚調停申立時の夫の年収400万程度) すると、調停員から現在夫が無職で無収入であると言われました。どうやら離婚調停申立後直ぐに退職した様でした。夫側にはアドバイスする方がいる様で、無職無収入であれば婚姻費用や養育費を支払わなくて良いと考えている様です。調停員からも貰えないと言われました。

母子家庭のメリットを見込み、離婚するか迷っています。泣き寝入りになってしまいますが…。このままだと調停は不成立で終わり、夫から婚姻費用も貰えず、母子家庭ではないので夫の収入を含んだ金額で算出される保育料や保険料や住民税を私側で払い続けることになります。

夫は離婚成立したらすぐに再就職すると思います。また、無職でお金が無いと言う割には失業手当て申請もしていない様で、現在はブログ収入や自営業で稼いでいると思われます。 (SNSでは派手な生活が見えます。)

そんな夫から婚姻費用を貰える方法は無いでしょうか？また、離婚後少しでも養育費を貰える様に何か案はありませんでしょうか？現在の収入証明さえ出来たら、と思いますがブログ収入や自営業分は全く把握できません。何か良い方法がありましたらアドバイスよろしくお願いいたします。

1. 離婚調停における婚姻費用と養育費の基礎知識

離婚調停は、夫婦間の離婚に関する問題を話し合う場です。ここでは、婚姻費用と養育費の基本的な知識について解説します。

1-1. 婚姻費用とは？

婚姻費用とは、夫婦が婚姻生活を維持するために必要な費用のことです。具体的には、食費、住居費、光熱費、医療費、教育費などが含まれます。婚姻費用は、夫婦の収入や生活状況に応じて分担されます。離婚調停中であっても、夫婦関係が継続している間は、婚姻費用の分担が求められます。

1-2. 養育費とは？

養育費とは、未成年の子どもの養育に必要な費用のことです。離婚後、子どもを養育する親（監護親）は、もう一方の親（非監護親）に対して養育費を請求することができます。養育費の額は、両親の収入や子どもの年齢などを考慮して決定されます。

1-3. 収入がない場合の婚姻費用と養育費

夫が無職で収入がない場合でも、婚姻費用や養育費の支払いが免除されるわけではありません。裁判所は、夫の潜在的な収入や資産、あるいは、夫が収入を得るために努力しているかどうかなどを考慮して、婚姻費用や養育費の額を決定します。例えば、夫が失業手当を受給できる状況にあるにも関わらず、申請をしていない場合は、失業手当相当額を収入とみなして、婚姻費用や養育費を算定する可能性があります。

2. 無職の夫から婚姻費用を勝ち取るための戦略

夫が無職で収入がない場合でも、諦める必要はありません。ここでは、婚姻費用を勝ち取るための具体的な戦略を紹介します。

2-1. 夫の収入状況の調査

まずは、夫の収入状況を詳細に調査しましょう。夫がブログ収入や自営業で稼いでいる可能性があるとのことですので、以下の方法で収入を把握できる可能性があります。

SNSの確認: 夫のSNSアカウントをチェックし、収入源となるような情報がないか確認しましょう。例えば、ブログの広告収入、アフィリエイト収入、自営業の活動内容などがわかる場合があります。
銀行口座の調査: 裁判所を通じて、夫の銀行口座の取引履歴を調査することができます。これにより、ブログ収入や自営業の収入が振り込まれているかを確認できます。
税務署への照会: 夫が確定申告をしている場合、税務署に収入に関する情報を照会することができます。
専門家への相談: 弁護士や税理士などの専門家に相談し、収入調査の方法についてアドバイスを受けることも有効です。

2-2. 夫の就労能力を証明する

夫が就労できる能力があるにも関わらず、意図的に無職を装っている場合は、その事実を証明する必要があります。以下の証拠を集めましょう。

求人情報の提示: 夫が応募できそうな求人情報を提示し、就労意欲がないことを証明します。
職務経歴書の確認: 夫の職務経歴書を確認し、就労能力があることを証明します。
SNSでの情報: SNSでの発信内容から、夫が十分な収入を得られる可能性があることを証明します。

2-3. 婚姻費用分担請求調停の申立て

夫が無職であっても、婚姻費用分担請求調停を申し立てることができます。調停では、夫の収入状況や生活状況、子どもの養育費などを考慮して、婚姻費用の額が決定されます。調停委員に、夫の収入状況や就労能力について説明し、婚姻費用の支払いを求めていきましょう。

2-4. 弁護士への相談と依頼

離婚問題は複雑であり、専門的な知識が必要です。弁護士に相談し、あなたの状況に合わせたアドバイスを受けることを強くおすすめします。弁護士は、あなたの権利を守り、有利な条件で離婚を進めるために、様々なサポートをしてくれます。

3. 離婚後の養育費を確保するための対策

離婚後も、子どもたちのために養育費を確保することは非常に重要です。ここでは、養育費を確保するための具体的な対策を紹介します。

3-1. 養育費の取り決め

離婚する際には、必ず養育費について取り決めを行いましょう。養育費の額、支払い期間、支払い方法などを明確に定めた合意書を作成し、公正証書にしておくことが望ましいです。公正証書にしておくことで、万が一、夫が養育費を支払わない場合に、強制執行の手続きを行うことができます。

3-2. 養育費の増額請求

養育費の額は、子どもの成長や生活状況の変化に応じて、増額を請求することができます。例えば、子どもの進学や病気などにより、養育費が増加する必要がある場合は、夫に増額を請求することができます。

3-3. 養育費の未払い対策

養育費の未払いを防ぐために、以下の対策を行いましょう。

定期的な連絡: 夫と定期的に連絡を取り、養育費の支払い状況を確認しましょう。
弁護士への相談: 養育費の未払いが続く場合は、弁護士に相談し、法的手段を検討しましょう。
強制執行: 公正証書がある場合は、裁判所に強制執行を申し立て、夫の財産から養育費を回収することができます。

4. 母子家庭のメリットとデメリットを理解する

離婚を検討するにあたり、母子家庭のメリットとデメリットを理解しておくことは重要です。以下に、それぞれのポイントをまとめました。

4-1. 母子家庭のメリット

自由な時間: 夫との関係に縛られることなく、自分の時間を自由に使うことができます。
子どもの成長: 子どもとの時間を大切にし、子どもの成長を間近で見守ることができます。
自立心の向上: 経済的、精神的に自立することで、自信と強さを得ることができます。
公的支援: 児童扶養手当、医療費助成、保育料の減額など、様々な公的支援を受けることができます。

4-2. 母子家庭のデメリット

経済的な負担: 収入が限られるため、経済的な負担が大きくなる可能性があります。
精神的な負担: 子育てと仕事の両立による、精神的な負担が大きくなる可能性があります。
周囲の理解: 周囲の理解やサポートが得られない場合、孤立感を感じることがあります。
時間の制約: 仕事、家事、育児に追われ、自分の時間がなかなか取れないことがあります。

5. 離婚を後悔しないための心構え

離婚は、人生における大きな決断です。後悔しないために、以下の心構えを持ちましょう。

5-1. 自分の気持ちを大切にする

離婚を決意する前に、自分の気持ちをしっかりと見つめましょう。本当に離婚したいのか、それとも何か解決策があるのか、じっくりと考えることが大切です。

5-2. 周囲のサポートを求める

一人で悩まず、家族や友人、専門家など、周囲の人々に相談しましょう。あなたの気持ちを理解し、支えてくれる人が必ずいます。

5-3. 未来を見据える

離婚後、あなたは新しい人生を歩むことになります。未来を見据え、自分の目標や夢に向かって進んでいきましょう。

5-4. 子どもの気持ちを尊重する

離婚は、子どもたちにも大きな影響を与えます。子どもの気持ちを尊重し、子どもたちが安心して成長できる環境を整えることが大切です。

6. 離婚問題解決のためのステップ

離婚問題を解決するためには、以下のステップを踏むことが重要です。

6-1. 情報収集

まずは、離婚に関する情報を集めましょう。インターネット、書籍、専門家への相談などを通じて、離婚に関する知識を深めましょう。

6-2. 専門家への相談

弁護士や離婚カウンセラーなどの専門家に相談し、あなたの状況に合わせたアドバイスを受けましょう。専門家は、あなたの権利を守り、問題解決をサポートしてくれます。

6-3. 夫婦間の話し合い

夫婦間で、離婚に関する話し合いを行いましょう。話し合いがうまくいかない場合は、調停や裁判などの法的手段を検討しましょう。

6-4. 離婚協議書の作成

離婚が成立したら、離婚協議書を作成しましょう。離婚協議書には、養育費、財産分与、慰謝料など、離婚に関する取り決めを明記します。

6-5. 離婚届の提出

離婚協議書が完成したら、離婚届を役所に提出しましょう。離婚届を提出することで、正式に離婚が成立します。

7. まとめ：離婚を乗り越え、明るい未来へ

この記事では、離婚調停中の夫が無職の場合における、婚姻費用と養育費の問題について解説しました。夫が無職であっても、諦めることなく、収入状況の調査、就労能力の証明、婚姻費用分担請求調停の申立て、弁護士への相談など、様々な方法で解決を図ることができます。また、離婚後の養育費を確保するための対策も重要です。離婚は大変な決断ですが、あなたの未来は必ず開けます。この記事が、あなたの問題解決の一助となり、明るい未来への第一歩を踏み出すためのお役に立てれば幸いです。

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