「訴える」と言われた！会社と社長への不信感…解雇や法的措置への不安を解消

この記事では、会社や社長との関係で問題を抱え、法的措置や解雇の可能性に不安を感じているあなたに向けて、具体的なアドバイスと心のケアをお届けします。特に、パワハラや不正行為が絡み、身を守るために行動した結果、解雇や訴訟の危機に直面している状況を想定し、法的知識とメンタルケアの両面からサポートします。

今回の相談内容は以下の通りです。

勤め先の社長から「訴える」と言われたらどうしたらいいのでしょうか？

現在、私はベンチャーの投資用不動産販売会社の業務部に所属しています。親会社からの転籍などもありましたがトータル11年勤務しています。

トップダウンの会社で、社長からのパワハラにより適応障害になり、現在も完治しているわけではありません。

そんな社長に、経費の私的流用と、架空経費の計上などの脱税行為の容疑がかかり、国税庁の強制捜査が今年3月末に入りました。その後、社員への説明・謝罪も行われていません。会社にもほとんど出社せず、何をしてるのか会社がどうなるか全く分からず不安な日々を過ごしてきました。

そんな中、同部署で私の上司である経理担当者が、社長に対して謝罪を行うよう働きかけたり、私的流用した分の経費返還を求めたりと社員の生活を守る為にやってきたのですが、その中のとある行為が社長の逆鱗に触れたらしく経理担当者に「これ以上迷惑かけやがって訴えてやる！こうなったら法的措置だ！」と怒鳴りつけてきました。

同じ部署の人間が訴えらるかもしれないという恐怖や、強制捜査が進む中で社長からの説明もなく、不安で万が一顧客から直接訴えられたらどうしようという思いや、パワハラを受けてきた経験もあったのでその脅しの声をレコーダーで録音したのです。で、怒りと恐怖で「録音しました」と大きな声で言ってしまったのです。(結局操作ミスで録音出来ていませんでした)

また、同部署の別社員も社長が社員を訴えると脅すという行為に怒り心頭で、机を蹴ったりしました。

それがどうやら社長への反逆行為と受け取られたようで、私と机を蹴った人、そして経理担当者の3名を解雇し訴えてやる！と社長は言っているようです。これは会社の相談役のような立場の方が社長と話し合いを持った際にそんな事を言ったそうです。そこで質問です。

①私が録音した理由は、社長を訴える為でも会社を転覆させる為でもなくあくまでも自分の身を守る為のものですが、それが解雇に当たるほどの反逆行為に当たるのか。そして、それだけで法的に訴えられることがあるのか。

②このような不当な扱いを受けた時、相談をするのは労基なのか、個人ユニオンなのか(未加入)、直接弁護士なのかどうしたらいいのか。

③パワハラで適応障害となった時の証明書と、日記のように書いていたパワハラメモ(ツライとか、死にたいとかしか書いてないですが)相談相手にこんあパワハラがあった、と送っていたメール記録などが残っているのですがもし社長から訴えれれた際に活用することはできますか？

④解雇に当たるようなことでは無いとは思うのですが、解雇を拒否することはできますか？

1. 解雇の有効性と法的リスクについて

まず、あなたが直面している解雇の可能性と、法的リスクについて詳しく見ていきましょう。会社や社長から「訴える」と言われた場合、具体的にどのような状況が考えられるのでしょうか？

1-1. 解雇の有効性について

今回のケースでは、あなたが録音を試みたこと、同僚が机を蹴ったことが、解雇の理由として挙げられています。しかし、これらの行為が直ちに解雇に値するかどうかは、法律的な観点から慎重に判断する必要があります。

録音行為について: あなたが録音を試みた目的は、自己防衛のためであり、会社や社長を陥れる意図はなかったと推測されます。録音自体が違法行為に当たる可能性は低いですが、録音した内容によっては、名誉毀損やプライバシー侵害に繋がるリスクはあります。しかし、今回のケースでは、録音に失敗しているため、直接的な法的リスクは低いと考えられます。
机を蹴った行為について: 同僚の行為は、会社の秩序を乱す行為として、就業規則に違反する可能性があります。しかし、解雇が有効となるためには、その行為が会社の業務に重大な支障をきたす、または、会社への損害を与えるなど、客観的に見て解雇に値する理由が必要です。感情的な行動であったとしても、解雇が妥当かどうかは、その程度や背景を考慮して判断されます。

解雇が有効かどうかは、会社の就業規則、労働契約の内容、そして個々の行為の具体的な状況によって異なります。不当解雇である可能性も十分に考えられます。

1-2. 法的措置のリスクについて

社長があなたや同僚を「訴える」と言っている状況ですが、実際に訴訟を起こすかどうかは、現時点では未確定です。訴訟を起こすためには、原告（社長）が、被告（あなたや同僚）の行為によって、具体的な損害を被ったことを証明する必要があります。

名誉毀損: 録音行為や、その他の言動が、社長の名誉を傷つけたとして、名誉毀損で訴えられる可能性があります。ただし、名誉毀損が成立するためには、事実の摘示、公共性、真実性の欠如、そして相手の名誉を傷つける意図があったことなどが証明されなければなりません。
業務妨害: 机を蹴った行為などが、会社の業務を妨害したとして、業務妨害で訴えられる可能性があります。しかし、業務妨害が成立するためには、その行為が、具体的に会社の業務に支障をきたしたことを証明する必要があります。

訴訟を起こされた場合、弁護士に相談し、適切な対応を取ることが重要です。証拠となるもの（パワハラに関する記録、録音データなど）を整理し、弁護士に提出することで、有利な展開に繋がる可能性があります。

2. 不当な扱いを受けた場合の相談先と対応策

不当な解雇や、法的措置の脅しなど、不当な扱いを受けた場合、どこに相談し、どのように対応すれば良いのでしょうか？

2-1. 相談先の選択

相談先は、状況に応じて複数存在します。それぞれの特徴を理解し、あなたに最適な相談先を選びましょう。

労働基準監督署: 労働基準監督署は、労働基準法違反に関する相談を受け付けています。不当解雇、未払い賃金、パワハラなど、労働に関する様々な問題について相談できます。ただし、労働基準監督署は、あくまでも法律違反の是正を目的としており、個別の損害賠償請求などには対応していません。
弁護士: 弁護士は、法的問題に関する専門家です。不当解雇や訴訟に関する相談、法的アドバイス、訴訟代理などを依頼できます。弁護士に相談することで、法的リスクを正確に把握し、適切な対応を取ることができます。
労働組合: 労働組合は、労働者の権利を守るための組織です。個人で加入できるユニオンもあります。労働組合に加入することで、団体交渉や、法的支援を受けることができます。
法テラス: 法テラスは、法的トラブルを抱える人々のために、無料法律相談や弁護士費用の立替などを行っています。経済的な理由で弁護士に相談できない場合でも、法テラスを利用することで、専門家のサポートを受けることができます。

複数の相談先に相談し、それぞれの意見を聞くことも有効です。それぞれの相談先の役割を理解し、あなたの状況に最適な相談先を選びましょう。

2-2. 証拠の収集と保全

法的措置や、解雇に関する問題では、証拠が非常に重要になります。証拠を収集し、保全しておくことで、あなたの主張を裏付けることができます。

パワハラの証拠: パワハラに関する証拠としては、以下のようなものが考えられます。
- パワハラの内容を記録したメモ
- パワハラに関するメールやLINEの記録
- 同僚の証言
- 診断書や、通院記録
解雇に関する証拠: 解雇に関する証拠としては、以下のようなものが考えられます。
- 解雇通知書
- 就業規則
- 労働契約書
- 会社のメールや、その他の記録

証拠は、紛失したり、改ざんされたりしないように、大切に保管しましょう。弁護士に相談する際には、これらの証拠を全て提出し、アドバイスを求めるようにしましょう。

2-3. 解雇への対応

解雇された場合、以下の対応を検討しましょう。

解雇理由の確認: 解雇理由が不当である可能性がある場合は、会社に対して、解雇理由を明確にするように求めましょう。解雇理由が不明確な場合、不当解雇である可能性が高まります。
解雇撤回の交渉: 解雇理由に納得できない場合は、会社に対して、解雇の撤回を求める交渉を行いましょう。弁護士に依頼することで、交渉を有利に進めることができます。
労働審判・訴訟: 解雇撤回の交渉がうまくいかない場合は、労働審判や、訴訟を検討しましょう。労働審判は、比較的短期間で解決できる可能性があります。訴訟は、時間と費用がかかりますが、あなたの権利を主張するための有効な手段です。

解雇された場合の対応は、状況によって異なります。弁護士に相談し、あなたの状況に最適な対応策を検討しましょう。

3. パワハラに関する証拠の活用と、精神的なケア

パワハラによって適応障害を発症し、現在も完治していないとのことですので、精神的なケアも非常に重要です。パワハラに関する証拠の活用と、精神的なケアについて詳しく見ていきましょう。

3-1. パワハラに関する証拠の活用

パワハラに関する証拠は、解雇の不当性を訴える上で、非常に重要な役割を果たします。また、精神的な苦痛に対する慰謝料請求の根拠にもなります。

証拠の整理: パワハラに関する証拠を整理し、時系列に沿ってまとめましょう。どのようなパワハラが、いつ、誰によって行われたのかを明確にすることで、あなたの主張がより説得力を持つようになります。
証拠の提出: 弁護士に相談する際には、パワハラに関する証拠を全て提出し、法的アドバイスを受けましょう。証拠を基に、あなたの権利を守るための具体的な戦略を立てることができます。
証人尋問: パワハラの事実を証明するために、同僚や、関係者の証人尋問が必要になる場合があります。弁護士と協力し、証人尋問の準備を行いましょう。

パワハラの証拠は、あなたの権利を守るための強力な武器となります。積極的に活用しましょう。

3-2. 精神的なケア

パワハラや、解雇に関する問題は、精神的な負担が非常に大きいです。精神的なケアを行い、心身の健康を保つことが重要です。

専門家への相談: 精神科医や、カウンセラーに相談し、専門的なサポートを受けましょう。専門家は、あなたの心の状態を理解し、適切なアドバイスや、治療を提供してくれます。
休息とリフレッシュ: 十分な休息を取り、心身をリフレッシュさせましょう。趣味に没頭したり、自然の中で過ごしたりすることで、ストレスを軽減することができます。
信頼できる人への相談: 家族や友人など、信頼できる人に、あなたの気持ちを話しましょう。話を聞いてもらうだけでも、心が軽くなることがあります。
情報収集: パワハラや、解雇に関する情報を収集し、知識を深めましょう。インターネットや、書籍などから、様々な情報を得ることができます。

精神的なケアは、あなたの回復を助け、前向きな気持ちを取り戻すために不可欠です。積極的に取り組みましょう。

4. 解雇拒否と、今後のキャリアについて

解雇を拒否することは可能ですが、そのためには、法的根拠が必要です。解雇が不当であると判断されるためには、様々な要素を考慮する必要があります。

4-1. 解雇拒否の可能性

解雇を拒否するためには、解雇が不当であることを証明する必要があります。不当解雇に該当するケースとしては、以下のようなものが考えられます。

解雇理由の不備: 解雇理由が、客観的に見て解雇に値するものでない場合。
解雇の手続きの不備: 就業規則に定められた解雇の手続きが、適切に行われていない場合。
差別的な解雇: 特定の属性（性別、年齢、宗教など）を理由とした解雇。
違法行為の告発: 違法行為を告発したことを理由とした解雇。

解雇が不当であると判断された場合、解雇の撤回を求めることができます。また、未払い賃金や、慰謝料を請求することも可能です。

4-2. 今後のキャリアについて

今回の件が、あなたのキャリアに与える影響は、計り知れません。しかし、前向きに考え、今後のキャリアプランを立てることが重要です。

自己分析: 自分の強みや、興味のある分野を分析し、今後のキャリアプランを立てましょう。
情報収集: 転職に関する情報を収集し、自分に合った求人を探しましょう。
スキルアップ: 必要なスキルを習得し、キャリアアップを目指しましょう。
転職活動: 転職活動を行い、新しい職場を探しましょう。

今回の経験を活かし、より良いキャリアを築くことができます。積極的に行動し、未来を切り開きましょう。

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5. まとめ

今回のケースでは、解雇の可能性、法的措置のリスク、そして精神的な負担など、様々な問題に直面しています。しかし、適切な対応を取ることで、これらの問題を解決し、あなたの権利を守ることができます。

まずは、弁護士や、労働組合など、専門家に相談し、法的アドバイスを受けましょう。証拠を収集し、保全しておくことも重要です。精神的なケアを行い、心身の健康を保つことも忘れないでください。

今回の経験を活かし、前向きにキャリアを築いていくことが大切です。困難な状況ではありますが、諦めずに、未来を切り開いていきましょう。

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