発達障害の可能性？3歳児の気になる行動と、親ができること【専門家監修】
発達障害の可能性？3歳児の気になる行動と、親ができること【専門家監修】
3歳のお子さんの行動について、発達障害の可能性を心配されているのですね。お子さんの成長を真剣に見守り、様々な情報を集められていることと思います。この記事では、ご相談内容を詳細に分析し、発達障害の可能性について、専門家の視点から具体的なアドバイスをさせていただきます。
3歳半の男の子がいます。
赤ちゃんの頃から眠りが浅く夜は1時間おきに泣き叫び、2歳半ごろまで数時間おきの夜泣きが続いていて、この子は何かおかしいのではないか
と感じていました。
2歳半を過ぎたころから徐々に夜泣きはなくなりましたが、今も気になる点がいくつもあります。
偏食で、離乳食は拒否、1歳代はおにぎりだけしか食べない。
現在はパンと、カールのようなサクサクしたスナック菓子、キャンベルのスープなら食べます。サンドイッチは、サンドしてある具は拒否して外側のパン部分や、固い耳の部分だけ食べます。
あと癇癪がひどいです。
ふとしたことですぐに泣きわめいて癇癪を起こします。1歳代は１時間でも２時間でも泣き叫びました。
今は癇癪を起こしてもすぐに立ち直るようにはなりましたが、癇癪自体は１日に数回は必ずあります。
癇癪の時は、外でも道や地面に倒れこみ暴れる、叩く、物を投げるなどします。
お友達とのやり取りの中でも癇癪を起こします。
貸して、どうぞのやり取りができません。
お友達のお宅にお邪魔した時に、お友達のおもちゃをポケットに入れて持ち帰ろうとしたり、お友達のおもちゃでも自分のお気に入りのものは、誰かが触ると、わーんない（触らない）！！と癇癪。
自分のおもちゃでも、誰かのおもちゃでも、児童館のおもちゃでも同じです。
誰かが遊んでるとそれを欲しがります。
3歳ころから喧嘩になると手が出るようになりました。
母子分離のプレ幼稚園にも行きましたが、お友達を物で叩いたり髪を引っ張り引き回していたから家庭でも注意して欲しいと園から手紙がきて、改善出来ず自主退園になりました。
あと運動ができません。
首すわりが6ヶ月、ハイハイが1歳、一人歩きが1歳11ヶ月、今も遊具は苦手で、遊具ではほとんど遊びません。
水に興味があり、蛇口から水を出して遊ぶのや土いじりが好きです。
トイトレは、大は自宅のリビング横のトイレでしかやりたがりません。おしっこはオムツの中でしたいようで、トイレやパンツを拒否するのですすみません。
おっぱいへの執着が強く、卒乳は最近です。
（二人目妊娠して味が変わったのか妊娠してすぐ勝手に卒乳しました）
ミニカーを一列に並べたり、しまい方にもこだわりがありとても綺麗にしまいます。
上手く出来ないと癇癪。
言葉は遅く、3歳前に二語文は少し出てきましたが、あっち行く、ママみっけた、マンマ食べる
などで、3歳半に今はずいぶん意思疎通が取れてきましたが、会話らしい会話はまだあまりできません。
発達障害ではないかな？と思える要素は、
2歳半ごろから人見知りしなくなり、知らないお友達にもニコニコして近づいていく、
お友達をなぐさめたり、DVDの悲しいシーンでは悲しそうにしたり共感の気持ちがある。
あれ取ってなどができる
目は合う
家族となら、ごっこ遊びもする
新しく出会うお友達には気を使ってますが、よく遊んでいるお友達や従兄弟には、乱暴をしたり癇癪をよく起こします。
相手を見て態度をわけることができるなら発達障害とは言えないのでは？と思いますが、
これは発達障害の可能性はありますか？
発達障害の可能性について
ご相談内容を拝見すると、お子さんの行動について様々なご心配があることが伝わってきます。発達障害の可能性についてですが、現時点の情報だけでは断定することはできません。しかし、気になる点がいくつかあることも事実です。
発達障害には、自閉スペクトラム症（ASD）、注意欠如・多動性障害（ADHD）、学習障害（LD）など、さまざまな種類があります。これらの障害は、それぞれ異なる特徴を持ち、お子さんの成長や社会生活に影響を与える可能性があります。
今回のケースで気になる点としては、
- 睡眠の浅さや夜泣き：乳幼児期の睡眠の問題は、発達に影響を与えることがあります。
- 偏食：特定の食べ物しか食べない、食事へのこだわりは、感覚過敏と関連することがあります。
- 癇癪：感情のコントロールが難しい、こだわりが強いといった特徴は、ASDやADHDに見られることがあります。
- 運動の発達の遅れ：運動能力の発達の遅れは、発達障害の可能性を示唆することがあります。
- 言葉の発達の遅れ：言葉の発達の遅れも、発達障害の診断において考慮される要素の一つです。
一方で、
- 共感性がある：他者の感情を理解し、共感できることは、ASDの診断においては否定的な要素となります。
- 人見知りをしない：人とのコミュニケーションを積極的にとろうとする姿勢も、ASDとは異なる特徴です。
- 相手によって態度を変える：状況に応じて適切な行動ができることは、社会性の発達を示唆します。
といった、発達障害とは異なる可能性を示す点もあります。
専門家への相談と検査の重要性
お子さんの発達について心配な点がある場合は、専門家への相談を強くお勧めします。専門家は、お子さんの行動を詳細に観察し、発達検査を行うことで、より正確な診断を下すことができます。診断結果に基づいて、適切な支援や療育を受けることが、お子さんの成長を大きく助けることにつながります。
相談先としては、
- 小児科医：かかりつけの小児科医に相談し、専門機関への紹介を受けることができます。
- 発達専門医：発達障害に詳しい医師に相談し、診断や治療についてアドバイスを受けることができます。
- 児童発達支援センター：発達に課題のあるお子さんを対象とした療育施設です。専門的な支援を受けることができます。
- 保健センター：地域の保健師に相談し、子育てに関するアドバイスや情報提供を受けることができます。
専門家への相談を通じて、お子さんの特性を理解し、適切なサポート体制を整えることが重要です。
家庭でできること
専門家への相談と並行して、ご家庭でもできることがあります。以下に、具体的なアドバイスをいくつかご紹介します。
1. 環境を整える
お子さんが安心して過ごせる環境を整えることは、非常に重要です。具体的には、
- 生活リズムを整える：規則正しい睡眠、食事、遊びの時間を確保することで、お子さんの情緒が安定しやすくなります。
- 安全な空間を作る：危険なものを片付け、お子さんが安全に遊べる空間を作ります。
- 視覚的な情報を活用する：絵カードやスケジュール表などを使って、お子さんが次に何をするのかを分かりやすく伝えます。
2. コミュニケーションを工夫する
お子さんとのコミュニケーションを円滑にするために、以下の点を意識しましょう。
- 具体的に指示する：抽象的な言葉ではなく、「おもちゃを片付けて」ではなく「赤い車を箱に入れて」のように、具体的な指示をします。
- 肯定的な言葉を使う：「〜しないで」ではなく「〜しようね」のように、肯定的な言葉で話しかけます。
- 視覚的なサポートを活用する：絵や写真を使って、言葉だけでは伝わりにくい情報を補完します。
- 子どもの話をよく聞く：子どもの気持ちに寄り添い、共感的な態度で接します。
3. 癇癪への対応
癇癪が起きた場合は、まず落ち着いて対応することが大切です。
具体的には、
- 安全を確保する：お子さんが自分自身や周囲のものを傷つけないように、安全な場所へ移動させます。
- 感情を受け止める：「つらいね」「悲しいね」など、お子さんの気持ちを言葉で表現します。
- 落ち着くまで見守る：落ち着くまで、寄り添って見守ります。抱きしめたり、声をかけたりすることも有効です。
- 落ち着いたら理由を説明する：落ち着いた後で、なぜ癇癪が起きたのか、理由を優しく説明します。
4. 遊びを通して学ぶ
遊びは、お子さんの発達を促す上で非常に重要な役割を果たします。遊びを通して、
- 社会性を育む：友達との関わりを通して、ルールやマナーを学びます。
- コミュニケーション能力を高める：言葉や身振りを使って、自分の気持ちを伝え合う練習をします。
- 認知能力を伸ばす：パズルや積み木などを使って、思考力や問題解決能力を養います。
5. 専門的な支援を活用する
必要に応じて、専門的な支援を活用することも検討しましょう。
- 療育：発達支援の専門家による指導や訓練を受けることで、お子さんの特性に合わせたサポートを受けることができます。
- カウンセリング：親御さん自身が、子育てに関する悩みや不安を相談することができます。
これらのアドバイスを参考に、お子さんの成長をサポートしていきましょう。
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親御さんの心のケアも大切
お子さんの発達について悩むことは、親御さんにとって大きなストレスになることがあります。
ご自身の心と体を大切にすることも、お子さんの成長を支える上で非常に重要です。
具体的には、
- 休息を取る：十分な睡眠を取り、心身ともにリフレッシュする時間を確保しましょう。
- 気分転換をする：趣味や好きなことに時間を使い、ストレスを解消しましょう。
- 誰かに相談する：パートナー、家族、友人、専門家など、信頼できる人に悩みや不安を打ち明けましょう。
- 情報収集をする：発達障害に関する正しい情報を収集し、知識を深めましょう。
親御さんが心身ともに健康であることが、お子さんの成長にとって何よりも大切です。
まとめ
この記事では、3歳のお子さんの発達に関するご相談について、専門家の視点からアドバイスをさせていただきました。発達障害の可能性について、現時点では断定することはできませんが、気になる点があることも事実です。専門家への相談、家庭でのサポート、そして親御さんの心のケアが、お子さんの健やかな成長を支えるために重要です。
お子さんの成長を温かく見守り、様々な情報を収集し、積極的に行動されているお母様を心から応援しています。
お子さんの成長を信じ、焦らず、一つ一つできることから取り組んでいきましょう。
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