主婦の「主婦業は日給1万円」発言、キャリアコンサルタントが徹底解説！
主婦の「主婦業は日給1万円」発言、キャリアコンサルタントが徹底解説！
今回の記事では、主婦の方が自身の家事労働を「日給1万円」などと評価することに対する疑問について、キャリアコンサルタントの視点から掘り下げていきます。家事の価値、労働との違い、そしてキャリア形成における考え方について、具体的なアドバイスを交えながら解説します。
どうして主婦は自分の主婦業だけ「１日１万円相当」だの言ったりして、高く見積もるのですか？
決して全員の主婦ではないのですが、すごく良く見かけます。
「本来なら主婦の日給は１万円相当です！」とか、「主婦業月収●十万以上に相当」とかいうオバサンの主張。
私は主婦業といったものは、お金に換算できないと思う。
他人から雇われて、調理、保育等をやった場合しか賃金が発生しないし、自分の家のことを自分基準でやってる場合は換算できないよ。そもそも子育てや家事というのは、半分は自分のためにやってる、自分の家のことでしかないから。
とある女性がこう言ってたんですが、
【家事というのは、歯を磨くとかそういう行為と一緒で、生活していく上で不可欠な行動というだけであり、労働とは違う。だからお給料に換算できない。】
私はその意見が正しいと思う。
自分の主婦業を高く見積もりたがるタイプのおばさん達に聞きたいんですが、
夫が土日に家事育児を完全分担した場合は、「それはそれでやって当然」としか思わないんだよね？それとも夫の家事育児分担も高く見積もってくれるの？
もしも、子供が皿洗い・靴磨き・清掃など分担し、その後子供が、「ママ、家事は高くつくんでしょ？数千円よこして」って言ってきたら、スルーするよね？
どうして、主婦って、『自分の主婦業だけ』は高く見積もって、威張るんですか？
料理や掃除、毎日プロ並で、オープンハウス並にいつも家が綺麗なんですか？
共働きで妻が夫に近いくらい稼いでる場合は別ですが、住む家とか家賃、固定資産税とか生活費とか、色々なものが夫の給料から払われてる。それプラス『別にお給料を払ってほしい』とか『月収●十万相当だ』とか言うのはおかしい。しかも、それを夫の給料が良くない人が主張してたらもっと滑稽です。
そもそも今、男性達の年収自体（一部除いて）良くないのに、それ以上の月収で主婦業を換算する考えがよくわからないです。
毎日子供を何十人も預かっている保育士も給料安い。そっちの賃金改善の話をすっとばして、自分の主婦業を極端に高く見積もれるんですか？
ご意見お願いします。
補足：
介護士や保育士の給料を改善してほしいという意見はとてもよく理解できますが、各家の主婦業って自分自身のためにもやってるし、レベルがピンキリすぎる。
私の父が倒れて、中学から家事をやらなきゃいけなくなったとき、「私の家事は日給●千円に値する」とか、考えたこともなかった。当時、私は母にそういう主張すべきだったのか？
家事労働の価値と経済的評価：キャリアコンサルタントの見解
ご質問ありがとうございます。主婦業の価値を金額で評価することへの疑問、共感する方も多いのではないでしょうか。キャリアコンサルタントとして、この問題について多角的に考察し、皆様の疑問にお答えします。
まず、家事労働の価値についてです。家事労働は、家族の生活を支える上で不可欠な役割を果たしています。食事の準備、掃除、洗濯、子育てなど、多岐にわたる家事労働は、家族の健康と快適な生活環境を維持するために重要です。しかし、この価値を金銭的に評価することには、いくつかの課題があります。
家事労働は、多くの場合、自己の裁量で行われ、労働時間や内容も個人差が大きいです。また、家事労働は、家族という共同体の中で行われるため、金銭的な対価が発生しにくいという特徴があります。一方、家事代行サービスやベビーシッターなどを利用する場合は、外部のサービスとして金銭的な対価が発生します。この違いが、家事労働の価値評価を難しくしています。
家事労働を金銭的に評価する際に考慮すべき点として、以下の点が挙げられます。
- 労働時間：家事労働に費やす時間。
- 内容：調理、掃除、洗濯、育児など、具体的な作業内容。
- スキル：料理や掃除のスキル、子育ての知識や経験。
- 代替可能性：家事代行サービスやベビーシッターなどの外部サービスを利用した場合の費用。
これらの要素を考慮することで、家事労働の価値をある程度客観的に評価することができます。しかし、家事労働は、単なる作業ではなく、家族への愛情や貢献といった側面も含まれるため、金銭的な評価だけで全てを測ることはできません。
「日給1万円」という評価：なぜ生まれるのか？
主婦業を「日給1万円」と評価する背景には、いくつかの要因が考えられます。
- 家事労働の過小評価への反発：家事労働は、社会的に軽視されがちです。その価値を正当に評価してもらいたいという思いから、高めの金額で評価することがあります。
- 自己肯定感の維持：家事労働は、目に見える成果が出にくい場合があります。自分の仕事に対する価値を認めることで、自己肯定感を保とうとする心理が働きます。
- 経済的な不安：夫の収入が少ない場合、家計に対する不安から、家事労働の価値を高く評価することで、経済的な安定を求めることがあります。
- 情報の影響：メディアやSNSで、「主婦業は月収〇〇万円相当」といった情報が流れることで、影響を受けることがあります。
これらの要因が複合的に作用し、主婦業を高く評価する傾向が生まれると考えられます。
家事労働と労働の違い：キャリア形成の視点から
家事労働と労働の違いについて、キャリア形成の視点から考えてみましょう。
労働とは、一般的に、対価を得るために行う活動を指します。労働には、労働時間、労働内容、労働条件などが定められており、それに基づいて賃金が支払われます。一方、家事労働は、家族のために行う活動であり、労働条件や賃金が明確に定められているわけではありません。
しかし、家事労働も、スキルや経験、時間管理能力など、キャリア形成に役立つ要素を培うことができます。例えば、
- 時間管理能力：家事と育児を両立させる中で、時間管理能力が向上します。
- 問題解決能力：家事や育児で発生する様々な問題を解決する中で、問題解決能力が養われます。
- コミュニケーション能力：家族とのコミュニケーションを通じて、コミュニケーション能力が向上します。
これらのスキルは、再就職やキャリアアップを目指す際に、非常に役立ちます。主婦業で培ったスキルを、積極的にアピールすることが重要です。
キャリアアップとスキルアップ：主婦が活かせる強み
主婦がキャリアアップやスキルアップを目指す場合、これまでの経験を活かすことができます。
まず、自分の強みを把握しましょう。家事や育児で培ったスキル、経験、知識を整理し、自己分析を行います。例えば、
- コミュニケーション能力：家族とのコミュニケーション、PTA活動、地域活動など。
- 問題解決能力：家事や育児で発生する問題を解決した経験。
- 時間管理能力：家事と育児を両立させた経験。
- マネジメント能力：家計管理、子どもの教育計画など。
- 専門知識：料理、栄養、健康、教育など、特定の分野に関する知識。
次に、スキルアップのための学習を始めましょう。オンライン講座、資格取得、セミナー参加など、様々な方法があります。自分の興味や関心、キャリア目標に合わせて、学習内容を選びましょう。
そして、キャリアアップのための行動を起こしましょう。再就職活動、起業、ボランティア活動など、様々な選択肢があります。自分の強みやスキルを活かせる仕事を見つけ、積極的にチャレンジしましょう。
以下に、具体的なキャリアアップの例をいくつかご紹介します。
- 家事代行サービス：家事スキルを活かして、家事代行サービスで働く。
- 料理教室講師：料理のスキルを活かして、料理教室の講師として活躍する。
- ベビーシッター：育児経験を活かして、ベビーシッターとして働く。
- ライター：家事や育児に関する知識や経験を活かして、ライターとして活動する。
- 起業：自分の得意なことを活かして、起業する。
これらの例はあくまで一部であり、あなたの経験やスキル、興味関心によって、様々なキャリアパスが考えられます。
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夫の家事分担：感謝と評価のバランス
ご質問の中で、夫が家事育児を分担した場合の評価についても触れられています。夫が家事育児を分担することは、非常に素晴らしいことです。感謝の気持ちを伝えることは大切ですが、同時に、家事労働の価値を正しく理解し、評価することも重要です。
夫の家事分担を評価する際には、以下の点を考慮しましょう。
- 労働時間：夫が家事育児に費やす時間。
- 内容：調理、掃除、洗濯、育児など、具体的な作業内容。
- クオリティ：家事の質、子どものケアの質。
- 負担軽減効果：妻の負担をどれだけ軽減しているか。
これらの要素を総合的に評価し、感謝の気持ちを伝えましょう。また、夫の家事分担を評価することで、夫のモチベーションを高め、より積極的に家事育児に参加してもらうことができます。
子どもの家事分担：教育と感謝
子どもが家事分担した場合の対応についても、ご質問がありました。子どもが家事を手伝うことは、教育的にも非常に重要です。子どもに家事を分担させることで、
- 責任感：自分の役割を果たす責任感が育まれます。
- 自立心：家事を自分で行うことで、自立心が育まれます。
- 感謝の気持ち：家事の大変さを理解し、家族への感謝の気持ちが育まれます。
子どもが家事を手伝った場合は、感謝の気持ちを伝え、褒めてあげましょう。金銭的な対価を与えるかどうかは、子どもの年齢や性格、家庭の状況によって異なります。金銭的な対価を与える場合は、家事の対価としてではなく、お小遣いの一部として与えるなど、工夫が必要です。
保育士や介護士の賃金改善：社会全体での取り組み
ご質問の中で、保育士や介護士の賃金改善についても触れられています。保育士や介護士は、社会的に重要な役割を担っており、その労働に見合う対価を得るべきです。賃金改善のためには、社会全体での取り組みが必要です。
具体的には、
- 政府の支援：保育士や介護士の賃金を引き上げるための財政支援。
- 労働環境の改善：労働時間や休暇制度の改善、キャリアアップ支援など。
- 社会的な評価の向上：保育士や介護士の仕事の重要性を社会全体で認識し、評価を高める。
これらの取り組みを通じて、保育士や介護士の賃金改善を実現し、人材不足を解消することが重要です。
まとめ：主婦業の価値を理解し、キャリアを切り開くために
今回の記事では、主婦業の価値評価、家事労働と労働の違い、キャリアアップのヒントについて解説しました。主婦業の価値を金銭的に評価することには課題がありますが、家事労働は、家族の生活を支える上で不可欠な役割を果たしています。家事労働で培ったスキルを活かし、キャリアアップやスキルアップを目指すことも可能です。
自分の強みを理解し、スキルアップのための学習を始め、キャリアアップのための行動を起こしましょう。そして、夫の家事分担や子どもの家事分担を評価し、感謝の気持ちを伝えることも大切です。社会全体で、保育士や介護士の賃金改善に取り組み、より良い社会を目指しましょう。
主婦の皆様が、自身の価値を認め、自信を持ってキャリアを切り開くことを心から応援しています。
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