引っ越しトラブル！不動産屋との交渉、どこまで要求できる？ – 損をしないための徹底解説
引っ越しトラブル！不動産屋との交渉、どこまで要求できる？ – 損をしないための徹底解説
転勤に伴う引っ越しは、新しい生活への期待と同時に、多くの準備と労力を伴います。しかし、今回の相談者のように、予期せぬトラブルに見舞われることも少なくありません。特に、賃貸物件の契約においては、不動産屋との間で様々な問題が発生することがあります。今回の記事では、引っ越し時のトラブルに焦点を当て、不動産屋との交渉術や、損をしないための具体的な対策について解説していきます。
夫の転勤に伴い関西から関東へ引っ越す事になり先日ある不動産で物件の紹介や案内をしてもらい契約しました。
そして最近引っ越し作業をしたのですが・・・階段の幅が狭い、屋根が低いなどで新たに購入した冷蔵庫を室内へ運び入れる事ができませんでした。
新しい冷蔵庫は仕方なく実家へ送り、急きょ小さいサイズの冷蔵庫を購入しその場をしのいでおります。こちらとしてはその不動産に新しい冷蔵庫の実家への輸送料金や小さい冷蔵庫の購入代金か、あるいはもう一度大きいサイズの冷蔵庫を買い直そうと思っているのでその購入費用等全てとは言わないのですが幾らか不動産屋にもってもらいたいと思っていますがこの考えはおかしいでしょうか？（実は一度その不動産に相談したのですが断られてしまいました。）
一応その不動産には部屋を決め関西へ戻った後に冷蔵庫置場のサイズ計測を忘れていたのでサイズを計ってもらいそれを連絡してもらっていたのです。その際にもう少し気を使って階段の幅や高さも計って教えてくれていれば今回のような事態は避けられたかもしれないという経緯もあるのですが・・・。
部屋の前まで運んでくれた運送屋さんや冷蔵庫を買った電器屋さんは不動産屋は普通冷蔵庫が入るかどうか事前に教えてくれるものだと言っています。
その不動産屋は以下の事を言って断ってきました。
- 見学して現物を確認したうえで契約してもらった。見学させずに契約させたりしてない。
- 冷蔵庫置き場のサイズを計ってくれとは言われたが運び込む経路のサイズも計ってくれとは頼まれてない。
- どんなサイズの冷蔵庫を購入するか事前に一切聞いていない。もし事前にすごく大きな冷蔵庫を購入すると耳にしていたら気を利かす事もできたかもしれないが予備情報無しで気を利かせというのは無理。
- 運送屋や電器屋が普通冷蔵庫が入るかどうか教えてくれると言ってるのは自分達が悪者になりたくないから。
じゃあ逆に言ってやりますけど運送屋や電気屋は大きい物を運び込むとなったり購入するとなったら普通ちゃんと運び込めるかどうか確認取ってありますかとか確認とって下さいねってお客さんに言いますよ。聞いてない？じゃあ運送屋や電器屋に責任があるんじゃないですか？
しまいには自分達のミスを棚にあげてお金を取ろうとしないで下さいよと言われてしまいました。
私の費用をもって欲しいという考えはおかしいでしょうか？アドバイスお願いします。
1. 冷蔵庫搬入トラブル：まずは冷静な現状分析から
今回のケースでは、新居に搬入するはずだった冷蔵庫が入らず、追加費用が発生してしまったという状況です。まずは、この問題を客観的に分析し、どのような点が争点となるのかを整理しましょう。
- 契約内容の確認: 賃貸契約書には、物件の設備や現状に関する記載があります。冷蔵庫の搬入経路やサイズに関する特記事項がないか確認しましょう。
- 不動産屋の責任範囲: 不動産屋は、物件の紹介や契約手続きを仲介する役割を担います。物件の正確な情報を提供する義務がありますが、どこまで責任を負うかは、契約内容や状況によって異なります。
- 相談者の過失: 冷蔵庫のサイズを事前に確認しなかったこと、物件の内見時に搬入経路を確認しなかったことなど、相談者にも過失がある可能性があります。
これらの要素を踏まえ、不動産屋との交渉や、必要に応じて専門家への相談を検討しましょう。
2. 不動産屋との交渉術：円満解決を目指すために
不動産屋との交渉は、感情的にならず、冷静かつ論理的に進めることが重要です。以下のステップで交渉を進めてみましょう。
- 事実の整理と証拠の収集: まず、今回の問題に関する事実を整理し、証拠となるものを収集します。
- 契約書
- 物件の間取り図
- 冷蔵庫のサイズが記載された書類
- 不動産屋とのやり取りの記録（メール、LINEなど）
これらの証拠は、交渉を有利に進めるための重要な材料となります。
- 交渉の準備: 不動産屋との交渉に臨む前に、どのような要求をするのか、どこまで譲歩できるのかを明確にしておきましょう。
今回のケースでは、
- 冷蔵庫の買い替え費用の一部負担
- 実家への輸送料金の負担
- 小さい冷蔵庫の購入費用の負担
などを要求として検討できます。また、相手の言い分も考慮し、落としどころを探る姿勢も重要です。
- 交渉の実施: 不動産屋との交渉は、電話や対面で行うことができます。
交渉の際には、以下の点に注意しましょう。
- 冷静な態度を保つ: 感情的にならず、冷静に事実を伝えましょう。
- 明確な要求: どのような解決を求めているのか、具体的に伝えましょう。
- 根拠を示す: 契約内容や、相手の過失を裏付ける証拠を示しましょう。
- 譲歩の余地を示す: 相手の言い分も聞き入れ、落としどころを探る姿勢を見せましょう。
- 交渉の記録: 交渉の内容は、記録として残しておきましょう。
メールや書面でのやり取りは、証拠として有効です。電話での交渉の場合は、日時、相手、内容をメモしておきましょう。
3. 不動産屋の言い分を検証：どこに問題があるのか？
不動産屋は、今回の問題について、いくつかの言い分を主張しています。それぞれの主張について、問題点や反論の余地を検証してみましょう。
- 「見学して現物を確認したうえで契約してもらった」
確かに、内見時に物件を確認したことは事実です。しかし、内見時に冷蔵庫の搬入経路まで確認することは、必ずしも一般的ではありません。また、階段の幅や高さなど、目視だけでは判断が難しい箇所もあります。
反論として、不動産屋には、物件の正確な情報を提供する義務があることを主張できます。階段の幅や高さなど、搬入経路に関する情報は、入居者の生活に大きく影響するため、事前に確認し、伝えるべき情報と言えるでしょう。
- 「冷蔵庫置き場のサイズを計ってくれとは言われたが運び込む経路のサイズも計ってくれとは頼まれてない」
冷蔵庫置き場のサイズを伝えることは、冷蔵庫の設置可否を判断する上で重要な情報です。しかし、冷蔵庫置き場だけでなく、搬入経路全体のサイズも、同様に重要な情報です。
反論として、不動産屋は、入居者のニーズを理解し、必要な情報を提供する義務があることを主張できます。冷蔵庫のサイズを伝える際に、搬入経路のサイズも確認し、伝えることが、不動産屋の責務と言えるでしょう。
- 「どんなサイズの冷蔵庫を購入するか事前に一切聞いていない。もし事前にすごく大きな冷蔵庫を購入すると耳にしていたら気を利かす事もできたかもしれないが予備情報無しで気を利かせというのは無理」
確かに、不動産屋が事前に冷蔵庫のサイズを知っていれば、搬入経路についてより注意を払うことができたかもしれません。しかし、入居者がどのようなサイズの冷蔵庫を購入するかを、不動産屋が把握していなければならないという義務はありません。
反論として、不動産屋は、入居者のニーズを予測し、必要な情報を提供する義務があることを主張できます。冷蔵庫のサイズに関わらず、搬入経路のサイズを確認し、伝えることは、不動産屋の責務と言えるでしょう。
- 「運送屋や電器屋が普通冷蔵庫が入るかどうか教えてくれると言ってるのは自分達が悪者になりたくないから。じゃあ逆に言ってやりますけど運送屋や電気屋は大きい物を運び込むとなったり購入するとなったら普通ちゃんと運び込めるかどうか確認取ってありますかとか確認とって下さいねってお客さんに言いますよ。聞いてない？じゃあ運送屋や電器屋に責任があるんじゃないですか？」
運送業者や家電販売店にも、搬入経路を確認する責任があります。しかし、不動産屋は、物件の管理者として、入居者の生活に影響を与える情報を提供する義務があります。
反論として、不動産屋は、物件に関する専門知識を持ち、入居者の安全な生活をサポートする義務があることを主張できます。運送業者や家電販売店に責任を転嫁するのではなく、自らの責任を果たすべきです。
- 「自分達のミスを棚にあげてお金を取ろうとしないで下さいよ」
不動産屋は、今回の問題について、自らの責任を認めたくないと考えているようです。しかし、今回の問題は、不動産屋の過失が原因である可能性が高いと言えます。
反論として、不動産屋の過失によって、相談者に損害が発生したことを主張できます。損害賠償を求めることは、当然の権利です。
4. 専門家への相談：法的手段も視野に
不動産屋との交渉がうまくいかない場合は、専門家への相談を検討しましょう。弁護士や、不動産問題に詳しい専門家は、法的観点から問題解決をサポートしてくれます。
- 弁護士: 弁護士は、法的アドバイスを提供し、交渉を代行してくれます。必要に応じて、訴訟を起こすことも可能です。
- 不動産鑑定士: 不動産鑑定士は、物件の価値や、損害額を評価してくれます。
- 消費者センター: 消費者センターは、消費者トラブルに関する相談を受け付けています。アドバイスや、あっせんなどの支援をしてくれます。
専門家への相談は、問題解決の糸口を見つけるだけでなく、精神的な負担を軽減する効果もあります。
5. 損害賠償請求の可能性：どこまで請求できる？
今回のケースでは、不動産屋に対して、損害賠償請求を検討することができます。損害賠償請求できる範囲は、以下の通りです。
- 冷蔵庫の買い替え費用: 新しい冷蔵庫を購入するためにかかった費用を請求できます。
- 実家への輸送料金: 実家に冷蔵庫を運ぶためにかかった費用を請求できます。
- 小さい冷蔵庫の購入費用: 応急処置として購入した小さい冷蔵庫の費用を請求できます。
- その他: その他、今回の問題によって発生した損害（例：精神的苦痛に対する慰謝料など）を請求できる場合があります。
損害賠償請求を行うためには、損害額を証明する証拠を収集する必要があります。領収書や、見積書、写真などを保管しておきましょう。
6. 再発防止策：引っ越し前にできること
今回のトラブルを教訓に、今後の引っ越しで同様の問題を避けるために、以下の対策を講じましょう。
- 内見時の徹底的な確認: 内見時には、冷蔵庫の搬入経路だけでなく、その他の搬入経路（洗濯機置き場、ベランダなど）も確認しましょう。メジャーを持参し、正確なサイズを測ることも重要です。
- 契約前の情報収集: 契約前に、物件に関する情報をできる限り収集しましょう。不動産屋に質問したり、インターネットで情報を検索したりすることも有効です。
- 契約内容の確認: 契約書の内容を隅々まで確認し、不明な点があれば、不動産屋に質問しましょう。
- 写真や動画の記録: 内見時や、搬入経路の確認時に、写真や動画を記録しておくと、後々証拠として役立ちます。
- 信頼できる不動産屋の選択: 信頼できる不動産屋を選ぶことも重要です。評判や口コミを参考にしたり、担当者の対応を観察したりして、慎重に選びましょう。
7. まとめ：賢く行動し、快適な新生活を！
今回のケースでは、不動産屋との交渉が難航する可能性がありますが、諦めずに、冷静かつ論理的に交渉を進めることが重要です。専門家への相談や、法的手段も視野に入れ、問題解決を目指しましょう。そして、今回の経験を活かし、今後の引っ越しでは、より慎重に準備し、快適な新生活をスタートさせてください。
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