本嫌いな小2の息子に読書好きになってもらうには？電車の次は星？親ができること、専門家が教える
本嫌いな小2の息子に読書好きになってもらうには？電車の次は星？親ができること、専門家が教える
以下は、ある保護者の方からのご相談です。お子さんの読書への興味をどのように育んでいけば良いのか、具体的な方法を探っています。
小２の長男についてです。
発達障害ボーダーということで、小さいころから療育を受けてきました。小学校は大変迷いましたが、普通クラスに在籍していて、勉強（算数や体育など）かなりしんどそうですが、なんとか通っております。
私は今、運動は得意でなくても良いから本に興味を持って欲しいと思っています。読むことによって読解力が身につき、いろんな知識が身につくと視野が広がるからです。
小さいころは、私が図書館からたくさん絵本を借りてくると、言葉は遅れていましたが「これ読んで」とばかりに次々に私のところに持ってきました。しまじろうの絵本も毎日読まされました。
しかしいつのまにか（３歳前後？）電車にハマってしまい、それ以来電車の写真本しか興味を示さなくなりました。今も電車を卒業することはなく、頭は電車のことでいっぱいです。人気の「かいけつゾロリシリーズ」は一回さらっと読み流しますが、それからは気に入ったページを見てニヤニヤしてるだけです。
図書館へ行っても電車図鑑ばかり借りてきます。本を買ってあげるからと店に行っても、お話の本に興味なしで私の気持ちが萎えてしまいます。小学館の「不思議の図鑑」というのも買ってやりましたが、キレイな状態で本棚にならんでいます。
休みの日は本を読もうね、と約束したこともありますが、そんなのはすっかり忘れています。時々「今日はなに読むの～？」と強制することがあります。でもなんか違う気がします・・・。息子の気持ちが分らないでもありません。私もとても不器用です。もともと小説好きの私ですが、二人目ができて育児に疲れると、難しい文章は読む気が起こらず、最近はガーデニングや花の本ばかりながめています。それと同じなのでしょうか？毎日の授業を受けることでいっぱいいっぱいで、あとは好きな電車を眺めてリラックスしたいのでしょうね・・・。
しかし電車をすっかり卒業してほしいとまでは言いませんが、ずっとこんなんだと将来が心配です。みなさんはどう思われますか？私は焦りすぎでしょうか？息子に興味を持たせる方法はあるでしょうか？興味ないのに強制して読めというのは息子にとって酷でしょうか？興味さえ示してくれれば私が読んであげるのもありだと思っています。
また、電車以外では、今、星や月が好きなようです。こんな本が読みやすいよ～というものがあれば教えてください。長文失礼しました。
このご相談に対し、キャリア支援の専門家として、お子さんの読書への興味を育み、将来の可能性を広げるための具体的なアプローチを提案します。焦らず、子どもの興味関心に寄り添いながら、読書の楽しさを伝えていくためのヒントをお伝えします。
1. なぜ読書が重要なのか？読書がもたらす子どもの成長
読書は、子どもの成長に様々な良い影響を与えます。読解力の向上はもちろんのこと、語彙力、表現力、想像力、そして思考力も養われます。さらに、多様な価値観に触れることで、視野が広がり、共感性も育まれます。これらの能力は、将来の学習やキャリア形成においても非常に重要です。
- 読解力の向上: 文章を正確に理解し、情報を整理する能力が向上します。
- 語彙力の増強: 新しい言葉を覚え、表現の幅が広がります。
- 想像力の育成: 物語の世界を頭の中で描き、創造性を高めます。
- 思考力の強化: 登場人物の行動や出来事について考え、論理的な思考力を養います。
- 知識の獲得: 様々な分野の知識を得て、興味関心の幅を広げます。
- 共感性の発達: 他者の感情を理解し、共感する能力が育ちます。
2. 子どもの興味関心に寄り添う：電車の次は星！
お子さんが現在、電車と星に興味を持っているとのこと。これは、読書への入り口として非常に良い材料です。無理に興味のない本を勧めるのではなく、子どもの興味関心に合わせた本を選ぶことが重要です。
電車の本:
- 写真集: 実際の電車の写真が豊富に掲載されている写真集は、視覚的に訴えかけるため、電車好きのお子さんには最適です。
- 図鑑: 電車の種類や構造、歴史などを詳しく解説した図鑑は、知識欲を満たし、知的好奇心を刺激します。
- 物語: 電車をテーマにした絵本や児童書は、物語を通して電車の世界を楽しむことができます。
星の本:
- 図鑑: 星座や惑星、宇宙に関する情報を分かりやすく解説した図鑑は、知識欲を満たし、知的好奇心を刺激します。
- 絵本: 星や宇宙をテーマにした絵本は、想像力を掻き立て、美しい世界観を楽しめます。
- 観察ガイド: 天体望遠鏡の使い方や、星の観察方法を解説したガイドは、実践的な知識を身につけることができます。
これらの本を選ぶ際には、お子さんの年齢や発達段階に合わせたものを選ぶことが大切です。また、図書館や書店で一緒に本を選び、お子さんの興味を引く本を見つけるのも良いでしょう。
3. 読書を習慣にするための具体的な方法
読書を習慣にするためには、環境づくりと工夫が必要です。以下に、具体的な方法をいくつか紹介します。
- 読書環境の整備: 静かで落ち着ける読書スペースを設けましょう。本棚を整理し、お子さんが手に取りやすい場所に本を並べることも重要です。
- 読み聞かせの実施: 読み聞かせは、子どもの読書への興味を育む効果的な方法です。寝る前や、リラックスできる時間に読み聞かせを行いましょう。
- 一緒に読書を楽しむ: 親御さんが一緒に本を読み、感想を話し合うことで、読書の楽しさを共有できます。
- 読書記録をつける: 読んだ本のタイトルや感想を記録することで、達成感を得られ、読書のモチベーションを維持できます。
- 図書館の活用: 図書館は、様々なジャンルの本に触れることができる場所です。定期的に図書館に通い、新しい本との出会いを楽しみましょう。
- イベントへの参加: 地域の図書館や書店で開催される読書イベントに参加することで、読書の楽しさを再確認し、他の子どもたちとの交流も深まります。
4. 焦らず、子どものペースに合わせる
お子さんの読書への興味を育む上で、最も大切なことは、焦らないことです。子どものペースに合わせて、無理強いすることなく、読書の楽しさを伝えていくことが重要です。
- 強制しない: 読書を強制すると、かえって読書嫌いになる可能性があります。子どもの自主性を尊重し、読みたい気持ちを育むことが大切です。
- 褒める: 本を読んだら、内容について褒めたり、感想を尋ねたりすることで、子どものモチベーションを高めます。
- 多様なアプローチ: 読み聞かせ、一緒に本を読む、図書館に行くなど、様々なアプローチを試してみましょう。
- 成功体験を積ませる: 読みやすい本を選んだり、短時間から始めるなど、成功体験を積ませることで、自信をつけ、読書への意欲を高めます。
- 親御さんも楽しむ: 親御さんが読書を楽しむ姿を見せることで、子どもは自然と読書に興味を持つようになります。
5. 発達障害ボーダーのお子さんへの配慮
発達障害ボーダーのお子さんの場合、特性に合わせた工夫が必要です。
- 視覚的な情報: 写真やイラストが豊富な本を選び、視覚的に理解しやすいように工夫しましょう。
- 短い文章: 長い文章を読むのが苦手な場合は、短い文章で構成された本を選びましょう。
- 興味のあるテーマ: 好きなテーマの本から始め、興味関心を広げましょう。
- 集中できる時間: 集中力が持続しやすい時間帯を選び、読書時間を短く区切るなど、集中しやすい環境を整えましょう。
- 理解を促す工夫: 読み聞かせの際に、内容を分かりやすく解説したり、質問を投げかけたりして、理解を深める工夫をしましょう。
6. おすすめの本
お子さんの興味関心や年齢に合わせたおすすめの本をいくつか紹介します。
- 電車好きのお子さん向け:
- 「でんしゃ (のりもの絵本) 」（福音館書店）: 乗り物の絵本。
- 「新幹線大集合 : 走る! 見る! 知る! 」（小学館の図鑑NEO）: 新幹線の写真集。
- 「きかんしゃトーマス」シリーズ: 鉄道をテーマにした物語。
- 星好きのお子さん向け:
- 「星と星座 : なぜなに学習図鑑」（学研）: 星座や宇宙に関する知識を学べる図鑑。
- 「おはなし名作 星の王子さま」（ポプラ社）: 星をテーマにした名作。
- 「宇宙の図鑑」（小学館の図鑑NEO）: 宇宙に関する写真やイラストが満載の図鑑。
- その他:
- 「かいけつゾロリ」シリーズ: 冒険とユーモアあふれる物語。
- 「児童文学」: 様々なジャンルの物語に触れることができます。
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7. まとめ：読書への興味を育むための第一歩
お子さんの読書への興味を育むためには、焦らず、子どもの興味関心に寄り添い、読書の楽しさを伝えていくことが重要です。電車の本や星の本から始め、読書環境を整え、読み聞かせや一緒に読書を楽しむなど、様々な工夫を試してみましょう。発達障害ボーダーのお子さんの場合は、特性に合わせた配慮も必要です。読書は、子どもの将来の可能性を広げる素晴らしいツールです。お子さんと一緒に、読書の楽しさを発見し、豊かな時間を過ごしてください。
今回の相談者の方へ。焦らず、お子さんのペースに合わせて、様々な方法を試してみてください。そして、お子さんの「好き」を大切に、一緒に読書の楽しさを分かち合ってください。応援しています。
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