親の「いいなり」になる息子は危ない？キャリア選択と自立を支援する親の役割
親の「いいなり」になる息子は危ない？キャリア選択と自立を支援する親の役割
この記事では、親の言うことを素直に聞き、将来のキャリア選択に迷う息子さんを持つ親御さんの悩みにお答えします。子供の自立を促し、自己肯定感を育むために、親としてどのようなサポートができるのか、具体的な方法を解説します。
こんな息子は危ないですか？
うちの息子小６は結構、親のいいなりです。
親に言われると、だんだん「そうかもな～」と思うようになるというか、思い込むタイプです。
本人が「これは、いやだ！絶対やりたくない！！」と言ったのはスイミングと和太鼓のお稽古です。（どちらも、習い始めて半年くらいで泣いていやがるのでやめさせました）
今続けているピアノは姉がならっているのでついでに・・・３歳くらいから始めて未だに続いています。（学校で校歌の伴奏してます）
野球は３年生の時に、従兄弟や近所の同級生が入るのに つられて。仲間と楽しくやってます。４番でピッチャーです。
夏休みの自由研究も本を見て「こんなのおもしろそうじゃない？」と勧めると素直に、「うん、やってみる」と応じます。そして、やり始めると夢中になって・・・市内で銀賞をとりました。
・・・という風に
親が与えたことに対し、素直にはまってくれる長男（３人姉弟の真ん中）です。
将来の夢は
①料理人・・・料理が好きで、毎日手伝いをします。 先日は、スーパーで食材を買ってきて、夕食のおかずを作ってくれました。 たれやドレッシングを自作するのも好き。
②漁師・・・父親と釣りにいくのが趣味だから
でしたが、最近は「小学校の教師か保育士」と言うようになりました。
これも父親が野球での様子を見て「おまえは小さい子の面倒をみるのがうまいな。それに好かれている。 先生に向いているかもな。」と褒めてから、そう言い始めました。（料理や釣りは趣味でもできるし）
また、運動会では団長を引き受けました。（リーダー性があると先生からは言われます。）
ただ・・・
ちょっと心配なのが親が喜ぶと思ってやっているのではないかという事です。
３人兄弟の真ん中で自分に注目して欲しいがために親の喜ぶことを進んでやっているような気がしないでもなく・・・
だからといって我慢ばかりかというと弟と私が寝ているところに割って入ってきたり 甘えるところも十分にあります。
欲しいものは遠慮なくねだります。食べたいものもねだります。（というか、勝手に食べている）
要求がとおらないと、腹を立てたり泣いたりするところもあります。
ある部分ではありますが、親の導く方へ素直になびきがちなこの息子は危なくないですか？
中学受験の方向へ導いていいものかどうか迷っています。
現時点、本人は受験を希望していません。
はじめに：親の「いいなり」になる息子の特性を理解する
ご相談ありがとうございます。小学6年生の息子さんが親の言うことを素直に聞き、将来のキャリア選択について迷われているのですね。親御さんとしては、息子の自立を願う一方で、本当にやりたいことを見つけられるのか、将来の選択を誤らないか、様々な不安を感じることと思います。
まず、息子さんの特性を理解することが重要です。彼は、親の提案に対して素直に受け入れ、努力を惜しまない素晴らしい資質を持っています。これは、彼が持つ「素直さ」「順応性」「努力家」といった長所です。しかし、同時に、自分の意思を明確に表現することや、主体的に選択することに課題があるかもしれません。
今回の記事では、息子さんの特性を活かしつつ、自己肯定感を高め、主体的なキャリア選択ができるように、親としてどのようなサポートができるのか、具体的な方法を解説していきます。中学受験についても、息子さんの意向を尊重しながら、最適な選択をするためのヒントをお伝えします。
1. 息子の「強み」を活かす：自己肯定感を育む
息子さんの「素直さ」「順応性」「努力家」といった強みは、将来のキャリアを考える上で大きな武器になります。これらの強みをさらに伸ばし、自己肯定感を高めることが重要です。
- 具体的な行動を褒める: 結果だけでなく、過程を褒めることで、努力することの価値を教えましょう。例えば、「自由研究、銀賞おめでとう！ 難しいテーマだったけど、諦めずに頑張ったね。すごい！」のように、具体的な行動と結果を結びつけて褒めることで、達成感と自己肯定感を高めることができます。
- 小さな成功体験を積み重ねる: 成功体験は、自己肯定感を高める上で非常に重要です。息子さんが得意なこと、興味のあることから始め、小さな目標を設定し、達成する喜びを味わわせましょう。例えば、料理が好きなら、新しいレシピに挑戦し、家族に「美味しい！」と言ってもらう経験を積み重ねることで、自信を育むことができます。
- 自己決定の機会を与える: 親の言うことを聞くことは良いことですが、自分の意思で選択する経験も必要です。例えば、習い事を選ぶ際に、いくつかの選択肢を提示し、「どれに興味がある？」「なぜそれを選びたい？」と問いかけることで、自己決定の練習をさせましょう。
2. コミュニケーションを深める：息子の「本音」を引き出す
息子さんが親の期待に応えようとしているように見える場合、本当にやりたいことを見つけられていない可能性があります。親として、息子さんの本音を引き出し、自己理解を深めるためのコミュニケーションを心がけましょう。
- オープンな対話の場を作る: 普段から、気軽に話せる雰囲気を作りましょう。食事中や、一緒に遊んでいる時など、リラックスした状態で、息子の考えや気持ちを聞き出すように心がけましょう。「最近、どんなことが楽しい？」「将来、どんなことをしたい？」といった質問を通して、息子の興味や関心を探ることができます。
- 共感と受容の姿勢を示す: 息子さんの話を聞く際は、批判したり、否定したりせず、まずは共感する姿勢を示しましょう。「そうなんだね」「それは大変だったね」といった言葉で、息子の気持ちを受け止め、安心感を与えましょう。
- 「なぜ？」を問いかける: 息子さんの発言に対して、「なぜそう思うの？」「どうしてそれをしたいの？」と問いかけることで、思考を深め、自己理解を促すことができます。例えば、「先生になりたい」と言った場合、「どうして先生になりたいの？」「先生のどんなところが好き？」と質問することで、息子の本心を探ることができます。
3. キャリア教育を始める：多様な選択肢を提示する
将来のキャリアについて考えることは、自己理解を深め、主体的な選択をする上で非常に重要です。小学生のうちから、キャリア教育を始めることで、多様な選択肢を知り、将来の目標を具体的にイメージすることができます。
- 様々な職業に触れる機会を作る: 図書館で職業に関する本を読んだり、職業体験イベントに参加したり、様々な職業の人と交流する機会を作りましょう。息子さんの興味や関心に合わせて、多様な職業に触れることで、視野を広げることができます。
- ロールモデルを探す: 息子さんが憧れる人、尊敬する人を見つけ、その人の生き方や考え方を学ぶことで、将来の目標を具体的にイメージすることができます。例えば、料理が好きなら、有名な料理人のドキュメンタリーを見たり、漁師に憧れているなら、漁師の仕事について調べたりすることで、モチベーションを高めることができます。
- キャリアプランを一緒に考える: 息子さんの興味や関心、強みを踏まえて、将来のキャリアプランを一緒に考えましょう。親の価値観を押し付けるのではなく、息子の意見を尊重し、様々な選択肢を提示しながら、一緒に将来について考えることが重要です。
4. 中学受験について：本人の意思を尊重する
中学受験は、将来のキャリアに大きな影響を与える可能性があります。しかし、現時点で息子さんが受験を希望していない場合、親としてどのように対応すれば良いのでしょうか。
- 本人の意思を確認する: まずは、息子さんの本音を確認しましょう。「なぜ受験をしたくないの？」「どんなことに興味があるの？」と問いかけ、息子の考えを理解することが重要です。
- 受験のメリット・デメリットを伝える: 受験のメリットとデメリットを、客観的に伝えましょう。例えば、受験することで、より高度な教育を受けられる可能性があること、様々な価値観を持つ仲間と出会える可能性があることなどを伝えます。同時に、受験勉強の大変さ、時間的な制約なども伝えた上で、最終的な判断は息子さんに委ねましょう。
- 選択を尊重する: 息子さんが受験をしないという選択をした場合、その意思を尊重しましょう。無理に受験をさせると、親子関係が悪化したり、自己肯定感が低下したりする可能性があります。受験以外の選択肢も視野に入れ、息子さんの将来をサポートすることが重要です。
5. 親自身の成長：子供の自立を支えるために
子供の自立を支援するためには、親自身も成長し続けることが重要です。親として、子供の成長を信じ、見守る姿勢を持ちましょう。
- 過干渉を避ける: 子供の自立を妨げる最大の要因は、過干渉です。子供の行動を細かくチェックしたり、先回りして手助けしたりするのではなく、子供が自分で考え、行動する機会を与えましょう。
- 失敗を恐れない: 子供が失敗しても、それを責めるのではなく、そこから何を学んだのかを一緒に考えましょう。失敗は、成長の糧となります。
- 子供を信じる: 子供の可能性を信じ、応援する姿勢を持ちましょう。子供は、親の期待に応えようと努力します。親が子供を信じているという気持ちは、子供の自己肯定感を高め、自信を持って未来に向かう力となります。
これらのアドバイスを参考に、息子さんの特性を理解し、自己肯定感を高め、主体的なキャリア選択ができるようにサポートしていきましょう。親御さんの愛情とサポートが、息子さんの将来を明るく照らすことでしょう。
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まとめ：息子の自立をサポートするための親の役割
今回の記事では、親の言うことを素直に聞く息子さんの将来のキャリア選択について、親としてどのようにサポートできるのかを解説しました。以下に、重要なポイントをまとめます。
- 息子の強みを活かし、自己肯定感を高める: 具体的な行動を褒め、小さな成功体験を積み重ね、自己決定の機会を与える。
- コミュニケーションを深め、息子の本音を引き出す: オープンな対話の場を作り、共感と受容の姿勢を示し、「なぜ？」を問いかける。
- キャリア教育を始め、多様な選択肢を提示する: 様々な職業に触れる機会を作り、ロールモデルを探し、キャリアプランを一緒に考える。
- 中学受験については、本人の意思を尊重する: 本人の意思を確認し、受験のメリット・デメリットを伝え、選択を尊重する。
- 親自身の成長を促す: 過干渉を避け、失敗を恐れず、子供を信じる。
息子さんの自立をサポートするためには、親として、子供の個性や才能を理解し、尊重することが重要です。そして、子供の成長を信じ、温かく見守りながら、必要なサポートを提供することが大切です。この記事が、あなたの息子さんの将来を応援する一助となれば幸いです。
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