2歳11ヶ月の子供の言葉の遅れとこだわり：自閉症の可能性と、今できること

今回の記事では、2歳11ヶ月のお子様の言葉の遅れやこだわりについて、ご心配されている保護者の方からのご相談にお答えします。お子様の成長に関する悩みは尽きないものですが、早期の対応が重要となるケースもあります。専門家の視点も交えながら、具体的なアドバイスを提供していきます。

2才11ヶ月の長男のことについて。色々調べたとこ自閉症なのかなと思いはじめてます。

生まれた時から口呼吸で耳鼻科に通ったりして中々治らずにこないだアデノイドを切りましょうと医師に言われ一週間入院して手術も無事終わり退院しました。医師が言うには、アデノイドを取ったから、耳に水が溜まってて聞こえが悪かったから言葉が遅いのかもねーと耳鼻科医師にいわれました。

今は耳に水はたまってなく中耳炎も治りアデノイドもありません。手術をしたのが、2才9ヶ月の時です。が、しかし、相変わらず言葉が遅く、ママ、パパ、とかです。言葉は理解してます。アンパンマンを見れば、アンパンキンって言ったりしてます。いくら教えてもアンパンキンになっちゃいます。滑舌がすごく悪い気がします。サ行なんて何いってるかわからないくらいです。

あとは、拘りがすごいです。自分の布団に、私が足を少しでも入れたりすれば、すごい怒ったり、イヤな事があれば、泣き叫び、とにかくすごいです。最初はわがままなのかと思ってましたが異常です。とにかく自分なりに拘りがすごすぎます。心配です。

まもなく3才でまともに話せないとやはり自閉症を頭にいれたほうがなんですかね。近々、市等に相談はしてみようと思います。知り合いが言うには、最近から耳の水がとれたばっかで、前までは聞こえにくかったから、言葉が遅いのでは？と言う方もいます。関係ないですよね？

食べ物は、好き嫌いはほとんどないですが、好きなおかず等を集中的にたべて、その他は食べなかったりもけっこうあります。

言葉の遅れとこだわり：自閉症の可能性を考える

2歳11ヶ月のお子様の言葉の遅れやこだわりについて、ご心配な気持ち、大変よく分かります。この時期のお子様の成長は目覚ましく、少しの遅れでも不安に感じるのは当然のことです。今回の相談内容を拝見し、自閉症の可能性について考える前に、まずは現状を整理し、専門家への相談を検討することをお勧めします。

自閉症スペクトラム（ASD）は、社会性の発達、コミュニケーション、行動に特徴が見られる発達障害です。言葉の遅れや特定の物事への強いこだわりは、ASDの可能性を示すサインの一つとして挙げられます。しかし、これらの特徴だけですぐにASDと診断できるわけではありません。他の要因、例えば聴覚の問題や発達の個人差なども考慮する必要があります。

言葉の発達と滑舌について

お子様の言葉の遅れについて、具体的に見ていきましょう。「ママ」「パパ」といった簡単な言葉は話せるものの、それ以上の言葉が出にくい、滑舌が悪く、発音が不明瞭といった状況は、いくつか原因が考えられます。

聴覚の問題： 過去に耳に水が溜まっていたという状況から、聴覚への影響があった可能性は否定できません。耳鼻科医の診断を仰ぎ、現在の聴力に問題がないか確認することが重要です。
発音器官の発達： 舌や口の筋肉の発達が未熟な場合、発音が不明瞭になることがあります。
言語発達の遅れ： 言葉を理解していても、実際に話すことには時間がかかる場合があります。

滑舌の悪さについては、専門家による評価を受けることも検討しましょう。言語聴覚士は、発音の正確さや、言葉の理解度を評価し、適切な指導や訓練を提供してくれます。

こだわりと行動について

お子様の強いこだわりや、嫌なことがあった時の激しい反応も、気になる点です。特定の物への執着や、ルーティンへのこだわりは、ASDの特徴の一つとして挙げられます。しかし、この年齢の子どもには、ある程度のこだわりが見られることもあります。重要なのは、そのこだわりが日常生活にどの程度影響を与えているか、そして、他の人とのコミュニケーションを妨げていないか、という点です。

例えば、

特定の場所や物への強い執着
変化に対する強い抵抗
特定の行動パターンへの固執

などが見られる場合、専門家への相談を検討しましょう。

専門家への相談と検査について

お子様の状況を総合的に判断するためには、専門家への相談が不可欠です。まずは、かかりつけの小児科医に相談し、必要に応じて専門機関を紹介してもらいましょう。専門機関では、発達検査や行動観察を通して、お子様の特性を詳しく評価します。

相談できる専門家としては、

小児科医： まずはかかりつけ医に相談し、専門機関への紹介を受けましょう。
発達専門医： 発達障害に関する専門知識を持っています。
臨床心理士： 心理検査やカウンセリングを通して、お子様の心理状態を評価します。
言語聴覚士： 言葉の発達やコミュニケーションに関する専門家です。

これらの専門家と連携し、お子様に合ったサポート体制を整えることが大切です。

早期療育の重要性

もし、ASDの可能性が示唆された場合でも、早期療育によって、お子様の成長を大きくサポートすることができます。早期療育とは、発達に遅れや偏りが見られる子どもに対して、早期から適切な支援を行うことです。

早期療育には、以下のようなメリットがあります。

発達の促進： 個々の発達段階に合わせたプログラムを提供し、言葉の発達、コミュニケーション能力、社会性の向上を促します。
行動の問題への対応： 専門家による指導のもと、問題行動の原因を理解し、適切な対応方法を学びます。
保護者のサポート： 療育を通して、保護者の方も子育てに関する知識やスキルを習得し、安心して子育てができるようになります。

療育には、様々な種類があります。お子様の状況に合わせて、適切な療育プログラムを選択しましょう。

日常生活でできること

専門家への相談と並行して、ご家庭でもできることがあります。お子様の成長をサポートするために、以下の点を意識してみましょう。

言葉がけ： たくさんの言葉をかけ、お子様の言葉の発達を促しましょう。絵本を読んだり、一緒に歌を歌ったりするのも効果的です。
遊び： 様々な遊びを通して、お子様の興味関心を広げ、社会性を育みましょう。
コミュニケーション： お子様の気持ちを理解し、共感する姿勢を示しましょう。
環境調整： お子様が安心できる環境を整え、こだわりを尊重することも大切です。
情報収集： 積極的に情報を収集し、子育てに関する知識を深めましょう。

焦らず、お子様のペースに合わせて、一つ一つ取り組んでいくことが大切です。

耳の聞こえと発達の関係

ご相談者様のお知り合いが言われているように、耳の聞こえの問題が言葉の遅れに関係している可能性はあります。耳に水が溜まっている状態が続くと、音が聞こえにくくなり、言葉のインプットが阻害されます。その結果、言葉の発達が遅れることがあります。

しかし、耳の手術後、聞こえが改善したにも関わらず、言葉の遅れが続いている場合は、他の要因も考慮する必要があります。聴覚の問題が解決したからといって、すぐに言葉の発達が劇的に改善するとは限りません。他の要因、例えば、発達の遅れや、ASDの可能性なども考慮し、専門家の意見を参考にしながら、お子様に合ったサポートをしていくことが重要です。

食事と発達の関係

好き嫌いが少ないことは良いことですが、特定のものばかり食べるという偏食が見られる場合は、注意が必要です。偏食は、栄養バランスの偏りにつながり、発達に影響を与える可能性があります。お子様の食生活については、以下の点を意識しましょう。

栄養バランス： バランスの取れた食事を心がけ、様々な食品を食べるように促しましょう。
食事の工夫： 料理の見た目や味付けを工夫し、食事への興味を引くようにしましょう。
専門家への相談： 偏食が改善しない場合は、管理栄養士に相談し、食生活に関するアドバイスを受けましょう。

食事を通して、お子様の心身の健康をサポートしていくことが大切です。

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まとめ：お子様の成長を支えるために

2歳11ヶ月のお子様の言葉の遅れやこだわりについて、様々な情報をお伝えしました。自閉症の可能性を心配されているとのことですが、まずは専門家への相談を通して、お子様の状況を正確に把握することが大切です。そして、早期療育やご家庭でのサポートを通して、お子様の成長を支えていきましょう。

今回の記事が、少しでもお役に立てれば幸いです。お子様の健やかな成長を心から願っています。

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