「高齢だから」と片付けないで！うつ病の父との向き合い方：カウンセリングで希望を見出すには

この記事では、ご自身の父親がうつ病を患い、その対応に苦慮されている方からのご相談にお答えします。心療内科での対応に不満を感じ、カウンセリングの効果や、高齢で性格に難がある父親でもカウンセリングを受けられるのかといった疑問について、具体的なアドバイスを提供します。仕事と介護の両立で疲弊されているあなたの心に寄り添い、少しでも希望を見出せるよう、一緒に考えていきましょう。

うつ病でカウンセリングを実際に受けているか受けた事のある方に質問させて下さい。（長文です）

私の父のうつ病についてなのですが、1年以上心療内科に通っていますが一向によくなりません。通っているのは大きな病院ですが、先生の診察も診察と言うより流れ作業のようで、こちらの言い分は全く聞いてくれません。そして口癖のように「高齢だから」と、その一言で片付けられてしまいます。

一度他の病院で受診してもらいましたが、「高齢だから仕方がない」と言うような事をこちらの病院でも言われ、正直がっかりしました。

父は91歳と高齢で多少ボケていますが、ちゃんとゆっくり話せば会話も普通にできます。去年の4月にこちらで質問させて頂いたのですが、欠陥だらけの物件を購入してしまい、それが原因でうつ病になってしまいました。それでも父は頑張って、修理、リフォームを続けて、5室すべてに住人が入ったのですが、そのうちの一部屋には元から不動産屋が入居しており、その人に管理を任せていました。

ただその人の第一印象がとても悪かったので、私は別の所に管理を任せたかったのですが、父が「そこに住んでるのに任せない訳にはいかない」と結局その人に管理を任せてしまいました。すると「あっちが悪いから修理してくれ、こっちが悪いから修理してくれ」とひっきりなしに電話が来るようになってしまい、父の病状が悪化してしまったのです。

実際建物は古く、完璧に修理なんて終わらせられないと思います。結局購入してから3年、家賃収入で生活するどころか、家賃は修理費で消え、逆に足りなくなって貯金から支払いをする始末。

父のうつもますます酷くなる一方ですし、父に相談をしてその物件を売却することにしました。父もその事は了承して、わりとすんなり買い手も決まり、先月の終わりに無事売却することができました。

私としては、父がうつになった原因がなくなって、これで少しは落ち着くと思ったのです。ところが今度は「詐欺にあった！」と毎日毎日怒るか、泣きながら「死にたい」と騒ぐ始末。あげく、「物件を売るんじゃなかった」と・・・

持っていたら持っていたで、「不動産屋と住人がグルになって家を乗っ取ろうとする」と言って嘆き、売ったら売ったで「詐欺で訴えてやる！」とか・・・確かに修理にとんでもない金額がかかりましたし、物件の売値も買値には程遠くかなり損はしていますから、悔しい気持ちもよく分かるのですが。

私自身今年の3月で仕事を辞め、両親の介護の為に家にいますが正直いろいろ限界です。病気を患っている母も、精神的に追い込まれています。

前置きが長くなりましたが、心療内科ではあまり相談を聞いてくれないのでしょうか？もちろん全部の病院が相談できないとは思っていませんが、父を「高齢だから」と決めつけず、ちゃんとお話を聞いてもらうにはやはりカウンセリングの方が効果的でしょうか？

ただ、父の性格が元々人を全く信用しないタイプで、自分の言い分だけが正しいと思っていますし、話も自分に都合のいいように変えてしまう悪い癖があります。（しかもそれを本当に信じ込んでいます）上記で説明した物件も、私たちが購入を止めたにも関わらず父が強引に購入したのに、今では「俺はあんな物件欲しくなかったのにお前たちが買えって言ったんだろう！」とむちゃくちゃな事を毎日言ってます。

こんな状態の父の話でも、カウンセラーの方はちゃんと聞いてくれますか？多少ボケているので、同じ話ばかり繰り返しもします。ですが、父にも残り少ない人生を毎日暗く、辛い思いをして欲しくはありません。

カウンセリングを受けた事がある方に、ぜひお話をお伺いしたいです。

長文になってしまい申し訳ありません。ここまで読んで頂きまして、本当に有難うございました。回答、どうぞ宜しくお願い致します。

1. 状況の整理と問題点の明確化

ご相談ありがとうございます。お父様のうつ病、そしてご自身の介護と仕事の両立という状況、大変お辛いことと思います。まずは、現状を整理し、問題点を明確にすることから始めましょう。

問題点：

お父様のうつ病が悪化し、心療内科での対応に不満を感じている。
「高齢だから」という理由で、適切な治療やサポートを受けられていないと感じている。
お父様の性格（人を信用しない、都合の良いように話を変える）が、カウンセリングの効果に影響を与えるのではないかと懸念している。
ご自身の介護疲れと、病気の母親の存在により、精神的な負担が限界に近づいている。

これらの問題に対して、一つずつ具体的な解決策を検討していきましょう。

2. 心療内科とカウンセリングの違い

心療内科とカウンセリングは、どちらも精神的な問題を扱う点で共通していますが、そのアプローチには違いがあります。

心療内科：医師が診察を行い、薬物療法を中心とした治療を行います。診断に基づき、必要に応じて薬を処方し、病状の改善を目指します。
カウンセリング：カウンセラーが相談者の話を聞き、心の悩みや問題を解決するためのサポートを行います。認知行動療法や精神分析など、様々な心理療法を用いて、問題解決を促します。

今回のケースでは、心療内科での診察が「流れ作業」のように感じられ、十分な話を聞いてもらえていないという不満があるようです。カウンセリングでは、じっくりと話を聞き、感情を理解することに重点を置くため、よりパーソナルなサポートが期待できます。特に、うつ病の原因が複雑で、精神的なサポートが必要な場合は、カウンセリングが有効な手段となり得ます。

3. カウンセリングの効果と期待できること

カウンセリングを受けることで、以下のような効果が期待できます。

感情の整理：自分の気持ちを言葉にすることで、感情を整理し、心の負担を軽減することができます。
問題の客観視：カウンセラーとの対話を通して、問題に対する新たな視点を得ることができます。
問題解決能力の向上：具体的な問題解決のためのスキルを学び、実践することができます。
自己肯定感の向上：自分の強みや価値を再認識し、自己肯定感を高めることができます。
ストレスへの対処：ストレスの原因を特定し、効果的な対処法を身につけることができます。

お父様の場合、物件の売却後も「詐欺にあった」と訴えるなど、感情のコントロールが難しい状況です。カウンセリングでは、感情のコントロールや認知の歪みを修正するためのアプローチも行います。専門家のサポートを受けることで、お父様の精神的な安定に繋がる可能性があります。

4. 高齢者のカウンセリング：注意点と工夫

高齢者のカウンセリングには、いくつかの注意点と工夫が必要です。

認知機能への配慮：認知症の症状がある場合は、カウンセリングの内容を理解し、記憶することが難しくなることがあります。カウンセラーは、分かりやすい言葉で説明し、繰り返し確認するなど、工夫が必要です。
コミュニケーション方法：高齢者は、過去の出来事や感情を語ることが得意な場合があります。カウンセラーは、傾聴の姿勢を保ちながら、適切な質問をすることで、本音を引き出す必要があります。
家族との連携：家族の協力は、カウンセリングの効果を高める上で重要です。カウンセラーは、家族との情報共有や、サポート体制の構築を支援します。
本人の意欲：カウンセリングを受ける本人の意欲が低い場合、効果が出にくいことがあります。カウンセラーは、カウンセリングの目的やメリットを説明し、本人のモチベーションを高める必要があります。

お父様の場合、人を信用しないという性格や、自分の都合の良いように話を変えるという癖があります。カウンセラーは、これらの特性を理解した上で、信頼関係を築き、本音を引き出すための工夫を凝らすでしょう。例えば、時間をかけてじっくりと話を聞き、共感的な態度を示すこと、具体的な事例を挙げて説明することなどが有効です。

5. カウンセラーの選び方

カウンセラーを選ぶ際には、以下の点を参考にしましょう。

専門性：高齢者のカウンセリング経験があるカウンセラーを選ぶことが望ましいです。認知症やうつ病に関する知識や、高齢者特有の心理的課題への理解が深いカウンセラーは、より適切なサポートを提供できます。
相性：カウンセラーとの相性は、カウンセリングの効果に大きく影響します。初回面談で、話しやすさや信頼できると感じるかどうかを確認しましょう。
実績：カウンセラーの経歴や、これまでの実績を確認しましょう。所属している機関や、取得している資格なども参考にできます。
費用：カウンセリングの費用は、カウンセラーや機関によって異なります。事前に費用を確認し、予算に合ったカウンセラーを選びましょう。

信頼できるカウンセラーを見つけるためには、複数のカウンセラーに相談し、比較検討することをお勧めします。地域の精神科クリニックや、精神保健福祉センターなどに相談することもできます。

6. 家族としてできること

お父様のカウンセリングを検討するにあたり、ご家族としてできることもあります。

情報収集：カウンセリングに関する情報を集め、お父様に説明しましょう。カウンセリングのメリットや、どのようなサポートが受けられるのかを具体的に伝えることで、本人の理解と協力を得やすくなります。
カウンセリングへの同行：初回面談に同席し、カウンセラーに状況を説明することで、カウンセリングがスムーズに進むことがあります。
カウンセリング後のサポート：カウンセリングで得られた情報を共有し、日常生活で実践できるようにサポートしましょう。
ご自身のケア：介護と仕事の両立は、心身ともに大きな負担がかかります。ご自身の休息時間を確保し、ストレスを解消する方法を見つけましょう。必要であれば、専門家（カウンセラーや精神科医）に相談することも検討しましょう。

お父様の状況を理解し、寄り添う姿勢を示すことが、何よりも大切です。焦らず、じっくりと時間をかけて、お父様と向き合っていきましょう。

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7. 成功事例：カウンセリングで希望を見出したケース

実際に、高齢者のうつ病に対してカウンセリングが有効であった事例をご紹介します。

事例1：80代の男性、長年連れ添った妻を亡くし、深い悲しみと孤独感からうつ病を発症。心療内科に通院していたものの、症状は改善せず。カウンセリングを開始し、過去の出来事や感情をじっくりと語る中で、悲しみを乗り越えるためのサポートを受けた。カウンセラーとの信頼関係が築かれ、徐々に前向きな気持ちを取り戻し、趣味 activities を再開するなど、生活の質が向上した。

事例2：90代の女性、認知症の症状があり、物忘れや感情の起伏が激しく、家族との関係が悪化。カウンセリングでは、本人の話を丁寧に聞き、共感的な態度を示すことで、安心感を与えた。同時に、家族に対して、認知症の理解を深め、適切なコミュニケーション方法を指導。家族関係が改善し、本人の精神的な安定にも繋がった。

これらの事例から、カウンセリングは、高齢者のうつ病や精神的な問題に対して、有効なサポートとなり得ることが分かります。ただし、カウンセリングの効果は、個人の状況やカウンセラーとの相性によって異なります。焦らず、じっくりと時間をかけて、最適な方法を探していくことが大切です。

8. まとめ：一歩ずつ、希望を見出すために

お父様のうつ病、そしてご自身の介護と仕事の両立という状況、本当に大変だと思います。しかし、諦めずに、一歩ずつ進んでいくことが大切です。

心療内科での対応に不満がある場合は、カウンセリングを検討しましょう。カウンセリングは、よりパーソナルなサポートを提供し、感情の整理や問題解決に役立ちます。
高齢者のカウンセリングには、専門性や相性が重要です。経験豊富なカウンセラーを選び、信頼関係を築きましょう。
家族のサポートは、カウンセリングの効果を高めます。情報収集や、カウンセリングへの同行、日常生活でのサポートを行いましょう。
ご自身のケアも忘れずに。休息時間を確保し、ストレスを解消する方法を見つけましょう。

お父様の精神的な安定と、ご自身の心の健康のために、できることから始めていきましょう。困難な状況ではありますが、必ず光は見えてきます。応援しています。

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