イギリスでの賃貸トラブル！泣き寝入りしないための完全ガイド
イギリスでの賃貸トラブル！泣き寝入りしないための完全ガイド
この記事では、イギリスでの賃貸契約に関するトラブルに巻き込まれ、困っているあなたのために、具体的な解決策と、今後の対策について詳しく解説します。カビの発生、契約不履行、家賃の返還など、複雑な問題に直面しているかもしれませんが、諦める必要はありません。あなたの権利を守り、問題を解決するためのステップを一緒に見ていきましょう。
イギリスでフラットの賃貸契約についてトラブルを抱えています。新居のカビが原因で契約後５日目で解約しましたが、家賃１か月分を返還してもらえません。入居後に浸水で部屋にカビが蔓延したことを知らされました。
イギリス在住の者です。まだ住み始めて数か月の為、不動産取引の知識が浅く、トラブルを抱えて困っています。
賃貸契約について詳しい方、教えてください。
概要は以下の通りです。
- 物件を不動産業者から仲介をうけ、下見後に賃貸契約（月790ポンド）を結ぶ（最低６か月は住むとの条件付き）
- 6/25に不動産屋の事務所で鍵を受け取り入居。
- ②の際にインベントリーチェックをしてくれなかったので疑問に思うも、「まあ、いいか」と流してしまう。
- 実際に掃除を始めると、家具の裏や家具と接している壁紙にカビが生えていることに気づく。
- 家の状態： ２年ほど掃除をしていない汚れに加えカビがある。
- 洗濯機の洗剤を入れる口はカビで真っ黒
- 白いレースのカーテンやブラインドにもカビが生えていて黒いしみになっている
- 特に寝室のカビがひどく、置かれている箪笥やサイドテーブルは引出の中や背面にカビ
- 想像以上に汚れがひどいので、すぐに住み始められず、数日かけて掃除をすることにし、４日間大掃除をする。
- 掃除最中に大家にカビがひどいからベッド・ソファ・箪笥などは使えないから交換していいか質問すると、
「まだ価値がある、捨てない。自宅が近いから自分の使っていないベッドと交換すると言い、２台あるうちの１台のシングルベッドを交換。運搬作業は旦那もやらされる。
箪笥は自分が使うと大家が自分で自宅に持ち帰る。 - 洗面所の壁収納の壁面にビッチリと黒カビが生えていることに気づく。
大家に問いただすと、数か月前にキッチンの食洗機から水漏れし、部屋が浸水した。リビングは壁にペンキを塗ったがここは気づいていなかった。」という。 - ４日間の大掃除もむなしくカビ臭さは抜けない。
カビが蔓延したのにカーペットや壁紙を変えていないこの部屋で２歳の子供を育てるのは健康的精神的にリスクが高いので6/30不動産屋と大家に解約を申し出る。 - 6/31不動産屋の事務所に行くと法的には６か月の家賃をもらうところ、１か月分だけでいいと大家が主張していると言われる。不動産屋にカビの写真を見せ抗議をするが、聞き入れてもらえなかった。
家自体に欠陥がが原因で解約したのに、７９０ポンドも払わされるのは納得できません。逆に引越費用や掃除代を請求したいくらいです。
アドバイスをお願いします
1. 問題の核心：カビと契約不履行
今回の問題は、大きく分けて2つの要素が絡み合っています。1つは、カビの発生という住宅の欠陥。もう1つは、契約期間中の解約と家賃の支払い義務です。あなたは、カビの蔓延により、住むことが困難になったため解約を余儀なくされました。しかし、大家は契約違反として家賃を請求しています。この状況を解決するためには、それぞれの要素を詳細に分析し、法的根拠に基づいた対応策を講じる必要があります。
2. 契約内容の確認と法的根拠
まず、賃貸契約書の内容を徹底的に確認しましょう。特に以下の点に注目してください。
- 契約期間：契約期間は6か月とありますが、解約に関する条項はどうなっているか？早期解約の場合の違約金や、解約の手続きについて確認しましょう。
- 物件の状態に関する条項：物件の現状（カビや瑕疵）について、どのような記載があるか？入居前のインスペクションや、問題発生時の対応について定められているかを確認しましょう。
- 修繕義務：大家の修繕義務について、どのような規定があるか？カビの除去や、住宅の修繕に関する責任が明確にされているかを確認しましょう。
次に、イギリスの賃貸に関する法律を確認しましょう。特に、以下の法律や判例が重要になります。
- 住宅法（Housing Act）：住宅の安全性や、大家の義務について規定しています。カビの発生が、住宅の安全性を脅かす場合、大家は修繕義務を負う可能性があります。
- 不適合性（Unfit for Human Habitation）：住宅が居住に適さない状態である場合、借主は家賃の減額や、契約の解除を求めることができます。カビの蔓延が、この状態に該当するかどうかを検討しましょう。
- 判例：同様の事例に関する判例を参考に、あなたのケースがどのような判断をされる可能性があるか、検討しましょう。
3. 具体的な対応ステップ
契約内容と法的根拠を確認した上で、以下のステップで対応を進めましょう。
ステップ1：証拠の収集
問題を解決するためには、客観的な証拠が不可欠です。以下の証拠を収集しましょう。
- 写真と動画：カビの発生状況を詳細に記録した写真や動画を撮影しましょう。日付や場所がわかるように、記録を残すことが重要です。
- 専門家の意見：カビの専門家（例えば、住宅診断士や、カビ除去業者）に、カビの状況や、健康への影響について意見を求めましょう。専門家の意見は、交渉や裁判で強力な証拠となります。
- 大家とのやり取りの記録：大家との会話の内容、メールのやり取り、手紙などを記録として残しましょう。日付、内容、相手などを明確に記録することで、言った言わないのトラブルを避けることができます。
- インベントリーチェックの記録：もしインベントリーチェックが行われていない場合、その事実を記録しておきましょう。
ステップ2：大家への正式な通知
証拠を収集したら、大家に対して、書面で正式な通知を行いましょう。通知には、以下の内容を記載します。
- 問題の概要：カビの発生状況、解約に至った経緯などを具体的に説明します。
- 法的根拠：住宅法や、不適合性の原則など、法的根拠を明記します。
- 要求：家賃の返還、修繕費用の負担、損害賠償などを要求します。
- 期限：対応を求める期限を明確に示します。
通知は、内容証明郵便など、証拠が残る形で送付しましょう。また、コピーを保管しておくことも重要です。
ステップ3：交渉と調停
大家との交渉を始めましょう。通知の内容に基づき、家賃の返還や、その他の要求について話し合います。交渉がまとまらない場合は、調停を検討しましょう。調停は、中立的な第三者が間に入り、双方の合意形成を支援する手続きです。イギリスには、賃貸に関する調停機関がありますので、利用を検討しましょう。
ステップ4：法的手段の検討
交渉や調停で解決しない場合は、法的手段を検討しましょう。弁護士に相談し、訴訟を起こすかどうかを検討します。訴訟を起こす場合、収集した証拠と、法的根拠に基づき、あなたの主張を立証する必要があります。
4. 弁護士への相談
今回の問題は、法的知識や、交渉術が必要となる複雑なケースです。弁護士に相談し、専門的なアドバイスを受けることを強くお勧めします。弁護士は、あなたの状況を詳細に分析し、最適な解決策を提案してくれます。また、大家との交渉や、法的書類の作成、訴訟手続きなどを代行してくれます。
弁護士を選ぶ際には、以下の点を考慮しましょう。
- 専門性：賃貸トラブルに関する経験が豊富な弁護士を選びましょう。
- コミュニケーション：あなたの話を親身に聞いてくれ、わかりやすく説明してくれる弁護士を選びましょう。
- 費用：弁護士費用は、事務所によって異なります。事前に費用について確認し、納得できる弁護士を選びましょう。
5. 今後の対策
今回のトラブルを教訓に、今後の賃貸契約において、同様の問題を避けるための対策を講じましょう。
- インスペクションの実施：入居前に、必ずインスペクションを行い、物件の状態を確認しましょう。インスペクションは、専門業者に依頼することもできます。
- 契約書の確認：契約書の内容を隅々まで確認し、不明な点は、不動産業者や、弁護士に質問しましょう。
- 写真撮影：入居前に、物件の状態を写真で記録しておきましょう。
- 定期的な換気：カビの発生を防ぐために、定期的に換気を行いましょう。
- 保険への加入：万が一の事態に備えて、家財保険や、借家人賠償責任保険に加入しておきましょう。
6. 成功事例と専門家の視点
同様の賃貸トラブルを解決した成功事例を参考に、解決への道筋をイメージしましょう。また、専門家の視点から、今回の問題に対するアドバイスを紹介します。
成功事例
ある入居者は、入居後にカビの発生に気づき、大家との交渉が難航しました。そこで、弁護士に相談し、法的手段を検討しました。弁護士は、住宅法の規定に基づき、大家に修繕義務があることを主張し、最終的に、家賃の減額と、カビ除去費用の負担を勝ち取りました。
専門家の視点
「今回のケースでは、カビの発生が、住宅の安全性を脅かすレベルであるかどうか、専門家の意見が重要になります。また、契約書の内容を精査し、法的根拠に基づいた主張をすることが、問題を解決するための鍵となります。」
7. まとめ：諦めずに、問題を解決しましょう
イギリスでの賃貸トラブルは、複雑で、精神的な負担も大きいものです。しかし、諦めずに、適切な対応策を講じることで、問題を解決することができます。まずは、契約内容の確認、証拠の収集、大家への通知から始めましょう。そして、必要に応じて、弁護士に相談し、専門的なアドバイスを受けましょう。あなたの権利を守り、快適な生活を取り戻すために、積極的に行動しましょう。
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