英語教室での息子の行動に悩むあなたへ：発達障害の可能性と、親としてできること
英語教室での息子の行動に悩むあなたへ：発達障害の可能性と、親としてできること
この記事では、年中の息子さんの習い事での行動について、発達障害の可能性を疑いつつも、どう対応すれば良いのか悩んでいるお母様に向けて、具体的なアドバイスと心のケアについて掘り下げていきます。落ち着きがない、集中できないといった行動の背景にある可能性を多角的に分析し、専門家への相談や、家庭でできるサポートについて、具体的な方法を提示します。また、下のお子さんの誕生による環境の変化が、息子さんの行動に与える影響についても触れ、親としてどのように向き合っていくべきか、一緒に考えていきましょう。
年中の息子の習い事について…息子に合っていないのか、それとも発達障害等を疑った方が良いのか悩んでいます。
去年の秋から紹介で英語教室に週1回、１時間通っています。
参加者は年長3人、年中3人が基本です。
通ったきっかけは、誘ってもらったから～という軽い気持ちもありましたが、落ち着きのない息子は集中して物事に取り組むのが苦手なのでこれからの生活に役立てばと思い決めました。
通い始めこそそれなりでしたが数回通ううちにやはり座って居るのが苦痛の様で飽きてしまいだらだらした態度が目立つようになりました。
その後今年２月に２人目を出産した為少しの間お休みを頂き、再開したのですが、それからと言うもの前以上に態度が悪く、最近から座らない、わざと答えない、単語カードを並べない渡さない、でも自分を当ててもらえないと怒る。もっと酷くなると、カードを捨てる、教科書をかじる。帰りたーい。眠い～と大声で言う等…ここ最近毎回なので、付き添っている私も疲れてきました。
考えられるのは、下の子が産まれてから間もなく典型的な赤ちゃん返りをしており、普段の生活もぐちゃぐちゃしているので、その影響もあるじゃないの？と周りのお母様方は言って下さるのですが、息子の番で流れが止まり、場が乱れるので、悩んでおります。
実は1歳半検診の時にその当時もイヤイヤ期突入で荒れていた息子は｢多動の疑い｣との事で３歳まで療育の教室に通っていましたが、特に問題ないとの結果でした。
幼稚園にも予定より早く通っており満3歳児、年少、年中と過ごしてきましたが、どの担任先生からも発達障害等の指摘を受けた事なく幼稚園での課題は不器用ながらもこなしている様なのですが…
でもやはり、座っていられない、教科書をかじる等は問題行動ですよね？
赤ちゃん返り
1. 息子の行動を多角的に理解する
まず、息子さんの現在の状況を多角的に理解することから始めましょう。英語教室での行動だけを見て判断するのではなく、普段の生活や過去の経緯も考慮に入れることが重要です。
1.1. 行動の観察と記録
息子さんの行動を客観的に観察し、記録することから始めましょう。具体的には、以下の点を記録します。
- いつ：行動が始まった時間帯、曜日
- どこで：場所（英語教室、自宅など）
- 何をしているとき：授業内容、遊びの内容
- どのように：具体的な行動（座っていられない、大声で言うなど）
- 何がきっかけで：直前の出来事、言葉かけ
記録することで、行動のパターンやトリガー（引き金）が見えてきます。例えば、授業の後半になると集中力が途切れる、特定の課題に取り組むときに問題行動が起きやすい、などといった傾向が把握できます。
1.2. 幼稚園での様子
幼稚園での様子も重要な情報源です。担任の先生に、普段の様子や課題への取り組み方について詳しく聞いてみましょう。他の子どもたちとの関わり方、集団行動への参加状況なども確認します。幼稚園での行動と英語教室での行動に違いがあるのか、共通点はあるのかを比較することで、より多角的な視点から息子さんの状況を理解できます。
1.3. 発達の履歴
過去の発達の履歴も振り返りましょう。1歳半検診での「多動の疑い」や、過去の療育経験は、現在の行動を理解する上で重要な手がかりとなります。療育での具体的な内容や、その後の経過について記録を整理し、専門家に見てもらうことも有効です。また、幼稚園入園前の発達検査の結果や、これまでの成長過程での気になる点なども、改めて確認しておきましょう。
2. 発達障害の可能性について考える
息子さんの行動について、発達障害の可能性を考慮することは重要です。ただし、自己判断で決めつけず、専門家の意見を聞くことが大切です。
2.1. 発達障害のサイン
発達障害には、自閉スペクトラム症（ASD）、注意欠如・多動性障害（ADHD）、学習障害（LD）など、さまざまな種類があります。それぞれの特性によって、現れる行動も異なります。以下に、一般的なサインをいくつか紹介します。
- 自閉スペクトラム症（ASD）：コミュニケーションの困難さ、こだわり、特定の行動の反復など。
- 注意欠如・多動性障害（ADHD）：不注意、多動性、衝動性など。
- 学習障害（LD）：特定の学習能力の困難さ（読み書き、計算など）。
今回のケースでは、英語教室での「座っていられない」「集中できない」といった行動は、ADHDの可能性を疑わせる要素の一つです。しかし、これらの行動だけでは、発達障害と断定することはできません。他のサインや、普段の生活での様子も総合的に判断する必要があります。
2.2. 専門家への相談
息子さんの行動について、専門家（医師、臨床心理士、発達支援の専門家など）に相談することをお勧めします。専門家は、詳細な問診や行動観察、必要に応じて発達検査を行い、適切な診断とアドバイスをしてくれます。相談する際には、これまでの記録や、幼稚園での様子など、できるだけ多くの情報を提供しましょう。
2.3. 療育の検討
専門家から発達障害の可能性を指摘された場合、療育を検討することになります。療育は、発達障害のある子どもたちが、社会生活を送る上で必要なスキルを身につけるための支援です。療育の内容は、子どもの特性や年齢によって異なりますが、遊びを通して学ぶ、個別指導を受ける、集団活動に参加するなど、さまざまな方法があります。療育を通して、子どもたちは自分の強みを活かし、困難を乗り越える力を身につけることができます。
3. 環境要因の影響を考慮する
息子さんの行動には、環境要因も大きく影響している可能性があります。特に、下のお子さんの誕生による環境の変化は、息子さんの行動に影響を与えている可能性があります。
3.1. 赤ちゃん返り
下のお子さんの誕生は、息子さんにとって大きな環境の変化です。赤ちゃん返りは、多くの子どもに見られる現象で、甘えたい気持ちや、親の関心を引こうとする行動として現れます。英語教室での問題行動も、赤ちゃん返りの一種である可能性があります。親の愛情を独り占めしたい、構ってほしいという気持ちが、行動に表れているのかもしれません。
3.2. 家庭環境の変化
下のお子さんの誕生により、家事や育児の負担が増え、生活リズムが変化することもあります。息子さんとのコミュニケーションの時間が減ったり、今までできていたことができなくなったりすることで、息子さんは不安や不満を感じることがあります。家庭環境の変化が、息子さんの行動に影響を与えている可能性も考慮しましょう。
3.3. 周囲のサポート
ご家族や周囲の人々のサポートも重要です。夫や親、友人など、頼れる人に積極的に相談し、協力を得ましょう。家事や育児を手伝ってもらうことで、親の負担が軽減され、息子さんとの時間も確保できます。また、他の子育て中のママたちとの情報交換も、心の支えになります。
4. 親としてできること
息子さんの状況を理解し、専門家のアドバイスを受けながら、親としてできることを実践していきましょう。
4.1. 肯定的な関わり
息子さんとのコミュニケーションを大切にし、肯定的な関わりを心がけましょう。具体的には、以下の点を意識します。
- 褒める：できたことや頑張ったことを具体的に褒め、自己肯定感を高めます。
- 話を聞く：息子さんの話に耳を傾け、共感し、気持ちを受け止めます。
- 一緒に遊ぶ：息子さんの好きな遊びを一緒に楽しみ、親子の絆を深めます。
肯定的な関わりは、息子さんの自己肯定感を高め、安心感を与えます。また、問題行動が起きた場合でも、頭ごなしに叱るのではなく、まずは話を聞き、気持ちを理解しようと努めましょう。
4.2. 英語教室への対応
英語教室での問題行動に対しては、以下の対応を試してみましょう。
- 先生との連携：先生に、息子さんの状況や困っていることを伝え、協力体制を築きましょう。先生も、息子さんの特性を理解し、適切な対応をしてくれるはずです。
- 授業内容の調整：息子さんの興味を引くような授業内容を、先生に相談してみましょう。例えば、体を動かす活動を取り入れる、ゲーム形式で学ぶなど、工夫することで、集中力を高めることができます。
- 休憩時間の確保：集中力が途切れやすい場合は、適度な休憩時間を設けることも有効です。休憩中に、息子さんの好きなものを食べさせたり、少しの時間、自由に遊ばせたりすることで、気分転換になります。
- 無理強いしない：どうしても英語教室に通うのが難しい場合は、無理強いしないことも選択肢の一つです。息子さんの気持ちを尊重し、他の習い事を検討することもできます。
4.3. 家庭でのサポート
家庭でも、息子さんのサポートを積極的に行いましょう。
- 生活リズムの確立：規則正しい生活リズムを確立し、睡眠時間を確保することで、集中力や情緒の安定につながります。
- 遊びの工夫：息子さんの興味を引くような遊びを取り入れ、一緒に楽しみましょう。例えば、絵本を読んだり、工作をしたり、体を動かす遊びをしたりすることで、学びへの意欲を高めることができます。
- 感情表現のサポート：息子さんの気持ちを言葉で表現するのを助け、感情をコントロールする方法を教えましょう。例えば、「悲しい気持ちになったね」「怒っているんだね」など、感情を言葉にして伝えることで、息子さんは自分の気持ちを理解しやすくなります。
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4.4. 母親自身のケア
子育ては、体力も精神力も消耗するものです。母親自身のケアも忘れずに行いましょう。
- 休息：十分な睡眠を取り、心身を休ませましょう。
- 気分転換：自分の好きなことや、リラックスできる時間を作りましょう。
- 相談：夫や家族、友人、専門家など、頼れる人に相談し、悩みを共有しましょう。
母親が心身ともに健康であることが、子どもたちの健やかな成長につながります。無理をせず、自分の心と体を大切にしてください。
5. まとめ
息子さんの英語教室での行動について、発達障害の可能性を疑い、悩んでいるお母様へ。まずは、息子さんの行動を多角的に理解し、専門家への相談を検討しましょう。環境要因の影響も考慮し、親としてできることを実践していくことが大切です。肯定的な関わりを心がけ、英語教室への対応や、家庭でのサポートを積極的に行いましょう。そして、母親自身のケアも忘れずに、心身ともに健康な状態で、息子さんと向き合ってください。あなたの努力は、必ず息子さんの成長につながります。
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