幼稚園実習を成功させる！5歳児向け「創造性を育むおうち作り」指導案の作り方
幼稚園実習を成功させる！5歳児向け「創造性を育むおうち作り」指導案の作り方
この記事では、幼稚園実習を控えた保育士・幼稚園教諭の卵であるあなたが、5歳児クラスでの責任実習を成功させるための具体的な指導案の作成方法を解説します。創造性を刺激し、子どもたちの主体性を引き出す「おうち作り」をテーマに、準備から当日の流れ、そして事後評価まで、詳細なステップと成功の秘訣を伝授します。あなたの実習が、子どもたちにとっても、あなたにとっても、かけがえのない経験となるよう、全力でサポートします。
現役・元 保育士・幼稚園教諭の皆様
短大の２回生です。
６月に幼稚園実習が１ヶ月間控えています。責任実習が２回、全日が１回、その他絵本読みなどの部分実習が数回あります。実習までに指導案までは書けなくても、「こういうことがやりたい」というのがあれば初日に教えて、と言われました。
そこで今責任実習の指導案を書いているのですが、皆さんの意見・アドバイスをお聞かせいただければ嬉しいです。纏まっておらず申し訳ありませんが、宜しくお願いします。
対象は５歳児22人です。
…準備…
子どもたちが使う机に絵具の用意をする。(水入れ・絵具・タンポ・筆・ストローなど)入れのもの中に、色紙や適度の大きさき切ったフェルト、木の枝などを入れる。
木などを…というのは、「３びきのこぶた」に木の家が出てくるし、少しでも自然に触れ合えたら…と思ったからです。本当は子どもたちに園庭で探してほしいのですが(その方が面白そうなもの見つけそうなので…)、時間の関係上それは難しいかな…と思っています。
…大まかな流れ…
エプロンシアターをする。
終わった後、こぶたさんのおうちが素敵だったね、と言い、絵具などを持ってきたから皆も「自分だけのおうち」を作ろうと伝える。
持ってきた材料を見せ、こんなのがあるよ、というのを伝える。
木の枝については、振り回したり友達に向けるのはいいことなのかを問いかけ、反応を見て「危ないからダメ」と注意を呼び掛ける。
事前に子どもの名前を書いた画用紙を渡し、そこにおうちをつくる。(先に名前を書くのは、貼ったりすると凸凹になって書きにくいからです。)
最終的には、教室に飾れたらいいな、と思っていますが、そこは担当の先生と相談したいと思っています。
もう1つ案があるのですが、おうちを作って、予め、道や川・木などを描いた模造紙に張ってもらい、1つの街を作る、というものです。上手くいけば、すごく素敵な街ができると思うのですが、どうでしょうか??
持って帰りたい子どももいるだろうし、貼るとなればもめ事もあるだろう…と。
全然なっていない案だと思うのですが、私なりに一生懸命考えてみました。幼稚園に持っていく前に皆さんの意見もお聞きしたく、書き込みました。
因みに責任実習2回全て(40分×2・計80時間)を使おうと思っています。ちょっと長いでしょうか??当然、早く終わる子どももいるわけで…。そこもきちんと考えなければだめですね…。
こういうのを使ってみたら??
ここはこうするべき
などいろいろお聞かせください。
指導案作成の第一歩：子どもの発達段階を理解する
5歳児は、心身ともに著しく成長する時期であり、自己肯定感や社会性が育まれる重要な段階です。彼らは、自分の考えを表現し、友達と協力して遊ぶことを覚え、創造性を爆発させる可能性を秘めています。指導案を作成する上で、この発達段階を深く理解することが不可欠です。具体的には、以下のような点を意識しましょう。
- 自己表現の欲求: 自分の考えや感情を表現したいという強い欲求があります。
- 協調性: 友達との関わりを通して、協力することやルールを守ることの大切さを学びます。
- 想像力: 自由な発想で物事を捉え、創造的な遊びを楽しむことができます。
- 集中力: ある程度の時間、一つのことに集中することができますが、飽きやすい一面も持っています。
これらの特性を踏まえ、子どもたちが主体的に活動に参加でき、達成感を得られるような指導案を作成することが重要です。
指導案の構成要素：成功への道筋
効果的な指導案は、明確な目標設定、活動内容の詳細な計画、そして適切な評価方法によって構成されます。以下に、指導案の主要な構成要素を解説します。
1. 目標設定
指導案の目的を明確に定義します。今回の「おうち作り」の活動を通して、子どもたちにどのような力を育みたいのかを具体的に記述します。例えば、
- 創造力を育む
- 自己表現力を高める
- 友達との協調性を養う
- 問題解決能力を身につける
など、複数の目標を設定しても構いません。目標は、活動内容と整合性がとれていることが重要です。
2. 活動内容
具体的な活動内容を、時間配分とともに詳細に記述します。今回の「おうち作り」を例に、活動の流れをステップごとに分解し、それぞれのステップでどのような声かけをするか、どのような材料を用意するかなどを具体的に計画します。以下に、具体的な活動内容の例を示します。
- 導入（5分）: 絵本「三匹のこぶた」の読み聞かせを行い、子どもたちの興味を引きます。
- 展開（25分）:
- 「自分だけのおうち」を作ることを伝え、材料を紹介します。
- 画用紙にクレヨンで家の形を描き、絵の具やフェルト、木の枝などを使って装飾します。
- 友達と協力して、お互いの家を見せ合ったり、アイデアを交換したりする時間を設けます。
- まとめ（10分）:
- 作品を鑑賞し、子どもたちの作品の良いところを褒めます。
- 「自分だけのおうち」を作る楽しさを振り返り、次の活動への期待感を高めます。
活動内容を具体的に記述することで、実習当日のスムーズな進行を助け、子どもたちの活動への集中力を高めることができます。
3. 準備物
活動に必要なものをリストアップします。材料の量や種類、安全面に配慮した準備を心がけましょう。今回の「おうち作り」では、以下のようなものが考えられます。
- 画用紙
- 絵の具（水彩絵の具、または、クレヨン）
- 筆
- 水入れ
- パレット
- フェルト
- 木の枝
- ハサミ
- のり
- セロハンテープ
- エプロンシアター（「三匹のこぶた」）
準備物は、活動の質を左右する重要な要素です。事前に十分な準備を行い、子どもたちが安心して活動できる環境を整えましょう。
4. 評価方法
活動の成果を評価する方法を具体的に記述します。子どもたちの成長を客観的に把握し、指導の改善に役立てるために重要です。評価方法には、以下のようなものがあります。
- 観察記録: 子どもたちの活動中の様子を観察し、個々の取り組みや成長を記録します。
- 作品評価: 完成した作品を評価し、創造性、表現力、工夫などを評価します。
- 振り返り: 活動後に子どもたちに感想を聞き、活動への理解度や満足度を把握します。
評価方法は、指導目標と整合性がとれていることが重要です。複数の評価方法を組み合わせることで、より多角的な評価が可能になります。
指導案作成のヒント：実践的なアドバイス
指導案をより効果的にするための、具体的なヒントを紹介します。
1. 子どもたちの興味を引く導入
活動の導入は、子どもたちの興味を引きつけ、主体的な参加を促すための重要なステップです。絵本、手遊び、歌などを活用し、活動への期待感を高めましょう。今回の「おうち作り」では、「三匹のこぶた」の絵本を活用し、子どもたちの想像力を刺激します。
2. 自由な発想を促す環境作り
子どもたちが自由に発想し、創造性を発揮できるような環境を整えましょう。材料の種類を豊富に用意したり、子どもたちのアイデアを積極的に取り入れたりすることで、自由な発想を促すことができます。
3. 適切な声かけ
子どもたちの活動をサポートするための、適切な声かけを意識しましょう。褒め言葉や励ましの言葉を使い、子どもたちの自己肯定感を高めます。困っている子どもには、ヒントを与えたり、一緒に考えたりすることで、問題解決能力を育みます。
4. 時間配分の工夫
子どもの集中力は限られています。活動内容に合わせて、時間配分を工夫しましょう。飽きてきたら、休憩を挟んだり、別の活動を取り入れたりすることで、子どもたちの集中力を維持することができます。今回の「おうち作り」では、40分の実習時間の中で、導入、展開、まとめのバランスを考慮し、子どもたちが飽きないように工夫しましょう。
5. 安全への配慮
子どもたちが安全に活動できるように、十分な配慮が必要です。材料の安全性を確認し、ハサミやのりなどの道具の正しい使い方を指導します。活動中は、子どもたちの様子を注意深く観察し、危険な行為がないかを確認しましょう。
「おうち作り」指導案：実践例
以下に、「おうち作り」をテーマにした指導案の実践例を示します。この例を参考に、あなたの実習に合わせた指導案を作成してください。
指導目標
- 創造力を育む
- 自己表現力を高める
- 友達との協調性を養う
活動内容
- 導入（5分）:
- 絵本「三匹のこぶた」の読み聞かせ
- 「今日はおうちを作ろう！」と呼びかけ、子どもたちの期待感を高める
- 展開（25分）:
- 材料の紹介（画用紙、絵の具、筆、フェルト、木の枝など）
- 画用紙にクレヨンで家の形を描く
- 絵の具やフェルト、木の枝などを使って、自分だけのおうちを装飾する
- 友達と協力して、お互いの家を見せ合ったり、アイデアを交換したりする
- まとめ（10分）:
- 作品の鑑賞会
- 子どもたちの作品の良いところを褒める
- 「自分だけのおうち」を作る楽しさを振り返る
- 次の活動への期待感を高める
準備物
- 画用紙
- 絵の具（水彩絵の具、または、クレヨン）
- 筆
- 水入れ
- パレット
- フェルト
- 木の枝
- ハサミ
- のり
- セロハンテープ
- エプロンシアター（「三匹のこぶた」）
評価方法
- 観察記録: 子どもたちの活動中の様子を観察し、個々の取り組みや成長を記録する。
- 作品評価: 完成した作品を評価し、創造性、表現力、工夫などを評価する。
- 振り返り: 活動後に子どもたちに感想を聞き、活動への理解度や満足度を把握する。
実習を成功させるためのポイント：更なる高みへ
指導案の作成に加え、実習を成功させるためには、事前の準備と当日の対応が重要です。以下に、成功へのポイントを紹介します。
1. 事前準備の徹底
実習前に、指導案の内容を十分に理解し、必要なものをすべて準備しておきましょう。担当の先生との打ち合わせを行い、当日の流れや注意点を確認することも重要です。また、子どもたちの名前を事前に把握しておくと、スムーズなコミュニケーションに役立ちます。
2. 当日の柔軟な対応
実習当日は、予期せぬ出来事が起こる可能性があります。子どもたちの反応を見ながら、臨機応変に対応することが重要です。予定通りに進まなくても、焦らずに、子どもたちの主体性を尊重しながら、活動を進めましょう。
3. 振り返りと反省
実習後には、必ず振り返りを行いましょう。うまくいった点、改善点などを記録し、今後の実習に活かします。担当の先生や他の実習生と意見交換することも、学びを深める上で有効です。
今回の「おうち作り」の指導案を通して、あなたの幼稚園実習が、子どもたちにとっても、あなたにとっても、素晴らしい経験となることを願っています。頑張ってください！
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Q&A：実習に関するよくある質問
実習に関するよくある質問とその回答をまとめました。あなたの疑問を解消し、実習への不安を軽減します。
Q1: 実習中に、子どもたちが言うことを聞いてくれない場合はどうすればいいですか？
A: まずは、子どもたちの気持ちに寄り添い、なぜ言うことを聞かないのかを理解しようと努めましょう。子どもたちの目線に立ち、優しく話しかけたり、遊びを通してコミュニケーションをとることで、信頼関係を築くことができます。それでもうまくいかない場合は、担当の先生に相談し、適切なアドバイスをもらいましょう。
Q2: 実習中に、何か失敗してしまった場合はどうすればいいですか？
A: 失敗を恐れずに、積極的に挑戦することが大切です。失敗した場合は、なぜ失敗したのかを分析し、次回の実習に活かしましょう。担当の先生に相談し、アドバイスをもらうことも有効です。失敗から学び、成長していくことが重要です。
Q3: 実習中に、体調が悪くなってしまった場合はどうすればいいですか？
A: 無理をせずに、担当の先生に相談し、指示に従いましょう。体調が悪い場合は、早めに休養をとることが大切です。体調管理には十分注意し、健康な状態で実習に臨みましょう。
Q4: 指導案はどのように評価されますか？
A: 指導案は、目標の明確さ、活動内容の具体性、準備物の適切さ、評価方法の妥当性など、様々な観点から評価されます。担当の先生に指導案を見てもらい、アドバイスをもらうことで、より質の高い指導案を作成することができます。
Q5: 実習を通して、どのようなスキルを身につけることができますか？
A: 実習を通して、子どもの発達段階に応じた保育の知識や技術、コミュニケーション能力、問題解決能力、自己管理能力など、様々なスキルを身につけることができます。これらのスキルは、保育士としてのキャリアだけでなく、社会人としての成長にも役立ちます。
まとめ：未来の保育士さんへ
この記事では、幼稚園実習を成功させるための指導案の作成方法について解説しました。「おうち作り」をテーマに、子どもたちの創造性を引き出し、主体性を育むための具体的なステップを紹介しました。指導案の作成だけでなく、事前の準備、当日の対応、そして振り返りを通して、あなたの実習が、子どもたちにとっても、あなたにとっても、かけがえのない経験となることを願っています。未来の保育士として、子どもたちの成長を支え、笑顔を育むために、あなたの活躍を心から応援しています。
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