2歳児の「イヤイヤ期」と向き合う！子どもの成長を促す接し方チェックリスト
2歳児の「イヤイヤ期」と向き合う！子どもの成長を促す接し方チェックリスト
2歳になったばかりの息子さんのことで、知人から「甘やかしすぎ」と指摘され、対応に悩んでいるお母様がいらっしゃるのですね。卒乳を考えている時期で、おっぱいをあげたい気持ちと、子どもの要求に応えすぎているのではないかという葛藤、そして、自閉傾向への不安も抱えていらっしゃるようです。今回は、このお悩みに対して、子どもの成長を促し、お母様の不安を軽減するための具体的なアドバイスを提供します。
２歳になったばかりの息子・・・甘やかしすぎ、我がままでしょうか？
長文になります。恐れ入ります。
息子について、知人から甘やかしすぎで目に余るといわれてしまいました。卒乳を目指しており、しばらくはおっぱいをあげたいと思っているのでそのせいもあるかもしれないのですが、やはり我がままでしょうか？
息子について手を焼いている点ですが・・・
- チャイルドシートに座らない お菓子でつったり、おもちゃでつったり（そのおもちゃがヒットすればですが）すると、すんなり座るのですが、眠い時は、ママァおっぱいと泣き叫び体をそらしたり、もがいたり、噛み付いたりします。
- 友達と遊んでも、楽しいとなかなかバイバイできず、しつこくついていってしまい、私が抱っこすると泣きわめきながらもがき、かみついたり髪をひっぱったりします。 その後、たいてい車にのって帰るので、上記のチャイルドシートに乗りたくない～！！となります。
- 散歩をしていても、自分の行きたいほうに行けないと、怒ってしゃがみだし、立ち上がらせることができないように、また抱き上げられないように、体に力を入れて頑張っています。あっちはいけないからこっちに行くよ、と無理に抱き上げると、「あっち～！！！」と指差しながら泣き、私の肩に噛み付きます。
実は、赤ちゃん時代から、周りの方に「この子って全然お母さんを見ないね」とか「お母さんいなくてもだれでも平気だね」と言われてきており、私自身、自閉傾向があるかなと気にしてきました。現在、言葉に遅れはないのですが、上記のことに加え、児童館などで集団の中にいても、一人でもくもくと遊ぶこと、みんなで歌を歌う時間なども参加したがらず、やはり一人で遊びたがることなど、少し気になることが多く、保健センターで相談したところ、気になるねと言われ、今度専門の方に見ていただく予定です。
そのせいもあり、今まで、なるべく無理強いしたり、突き放すような怒り方をしないよう心がけてきました。また、子供が触ってはいけないものは触れる場所においておかない、お出かけは子供のリズムに合わせる、などしてきましたが、それも、子供に合わせすぎ、甘やかしていると言われ、悩んでいます。
今は嫌がるときは時間をとって、言って聞かせるようにしているのですが、それでも結局泣きながら帰る、と言う感じでへとへとです。もっと厳しく叱りなさい、子供にばかにされているよ、と言われ、そうなのかな？と不安です。
きつく怒ったり、力ずくでも従わせるくらいしたほうがよいのでしょうか？
1. 2歳児の発達段階を理解する
2歳前後の子どもたちは、自我が芽生え、「イヤイヤ期」と呼ばれる特有の行動を示すようになります。これは、自己主張が強くなり、自分の思い通りにならないことに不満を感じることから起こります。この時期の子どもたちは、感情のコントロールが未熟で、言葉での表現も限られているため、泣いたり、駄々をこねたり、噛み付いたりといった行動で自分の気持ちを表現します。
この時期は、子どもたちが自立に向けて成長する上で非常に重要な段階であり、親としては、子どもの気持ちを受け止めながら、適切な対応をしていく必要があります。
2. 甘やかしと愛情の違い
「甘やかし」と「愛情」は混同されがちですが、その本質は異なります。甘やかしは、子どもの要求を無条件に受け入れ、子どもの自立を妨げる可能性があります。一方、愛情は、子どもの気持ちを理解し、寄り添いながら、子どもの成長をサポートすることです。
今回のケースでは、お母様は子どもの気持ちに寄り添い、子どものペースに合わせて接しようと努力されています。これは、愛情深い対応と言えるでしょう。しかし、周囲からは「甘やかしすぎ」と指摘され、お母様は不安を感じています。
重要なのは、子どもの要求をすべて受け入れるのではなく、子どもの気持ちを理解し、適切な範囲で要求に応えることです。そして、子どもが社会性を身につけられるように、ルールやマナーを教えることも大切です。
3. 具体的な対応策：チェックリストで自己診断！
以下に、具体的な対応策をまとめたチェックリストを作成しました。ご自身の対応を振り返り、改善点を見つけるために活用してください。
チェックリスト：2歳児との向き合い方
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□ 子どもの気持ちに寄り添っていますか？
子どもが泣いたり、駄々をこねたりする時は、まず子どもの気持ちを理解しようと努めましょう。なぜ泣いているのか、何に不満を感じているのかを考え、子どもの言葉で話しかけ、共感の言葉をかけましょう。「〇〇したかったんだね」「悲しかったね」など、子どもの気持ちを代弁してあげることで、子どもは安心感を得られます。
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□ 感情を言葉で表現する練習をさせていますか？
子どもが感情を言葉で表現できるよう、サポートしましょう。「嬉しい時は『嬉しい』、悲しい時は『悲しい』と言ってみよう」など、感情を言葉にする練習をさせます。絵本を読んだり、一緒に遊んだりする中で、感情に関する言葉を教えることも効果的です。
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□ ルールやマナーを教えていますか？
子どもが社会性を身につけられるよう、ルールやマナーを教えましょう。しかし、一方的に押し付けるのではなく、子どもの理解度に合わせて、根気強く教えることが大切です。例えば、「おもちゃは使ったら片付ける」「順番を守る」など、具体的なルールを教え、できた時には褒めてあげましょう。
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□ 困った行動への対応は？
子どもが困った行動をした場合は、冷静に対応しましょう。感情的に怒ったり、叩いたりするのではなく、子どもの行動を止め、なぜいけないのかを説明します。そして、望ましい行動を教え、できた時には褒めてあげましょう。例えば、噛み付く行動に対しては、「噛むのは痛いからやめてね。代わりに、これを使って遊ぼう」などと、代替案を提示することも有効です。
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□ 状況に応じた対応をしていますか？
子どもの状況に合わせて、柔軟に対応しましょう。例えば、眠い時や疲れている時は、いつも以上にぐずりやすくなります。そのような時は、無理強いするのではなく、抱っこしたり、落ち着ける場所で休ませたりするなど、子どもの状態に合わせて対応しましょう。
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□ 家族や周囲の人との連携は？
子育ては一人で抱え込まず、家族や周囲の人と連携しましょう。困ったことがあれば、相談したり、助けを求めたりすることも大切です。保育園や幼稚園の先生、児童相談所、子育て支援センターなど、専門家の意見を聞くことも有効です。
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□ 自分の気持ちを大切にしていますか？
お母様自身の心身の健康も大切です。子育てで疲れた時は、休息を取り、気分転換をしましょう。自分の好きなことをしたり、リラックスできる時間を作ったりすることも重要です。周囲のサポートを受けながら、無理のない範囲で子育てをしましょう。
このチェックリストで、ご自身の対応を評価し、改善点を見つけましょう。もし、気になる点があれば、専門家への相談も検討しましょう。
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4. 具体的な場面での対応例
以下に、具体的な場面での対応例をいくつか紹介します。これらの例を参考に、ご自身の状況に合わせて対応を工夫してみてください。
チャイルドシートに乗らない時
- 状況：チャイルドシートに乗りたがらず、泣き叫んだり、もがいたりする。
- 対応：
- チャイルドシートに乗る前に、絵本を読んだり、歌を歌ったりして、楽しい雰囲気を作ります。
- チャイルドシートに乗ったら、好きなおもちゃやおやつを与え、気を紛らわせます。
- どうしても乗らない場合は、一度落ち着かせ、なぜ乗りたくないのかを優しく尋ねます。
- 安全性を説明し、乗ることの重要性を理解させます。
- 乗れたら、たくさん褒めてあげましょう。
友達と別れられない時
- 状況：友達と遊んだ後、なかなかバイバイできず、しつこくついていく。
- 対応：
- 遊びの途中で、「そろそろおしまいだよ」と事前に伝えて、心の準備をさせます。
- バイバイする前に、友達と「またね」と約束させます。
- 抱っこするのではなく、手をつないで一緒に歩き、少しずつ距離を置きます。
- 泣き始めたら、寄り添いながら、気持ちを受け止めます。
- 別れた後は、楽しいことをして気を紛らわせましょう。
散歩で自分の行きたい方向に行けない時
- 状況：自分の行きたい方向に行けず、怒ってしゃがみこんだり、抱き上げようとすると噛み付く。
- 対応：
- 子どもの気持ちを理解し、「行きたい気持ち、わかるよ」と共感の言葉をかけます。
- なぜ行けないのかを説明し、納得させます。
- 別の楽しい場所を提案し、気をそらします。
- 抱き上げなければならない場合は、優しく声をかけ、抱き上げます。
- 噛み付いたら、「噛むのは痛いからやめてね」と優しく注意し、噛む代わりに何か別のものを持たせます。
- 落ち着いたら、なぜ噛んだのかを尋ね、気持ちを受け止めます。
5. 自閉傾向への不安について
ご相談者様は、お子様の自閉傾向についても不安を感じています。確かに、集団での遊びを好まない、一人で遊ぶことが多いといった行動は、自閉スペクトラム症（ASD）の特性の一つとして挙げられます。しかし、2歳という年齢では、まだ発達の個人差が大きく、判断が難しい場合があります。
現時点では、言葉の遅れがないこと、保健センターで相談し、専門家の診察を予約していることは、適切な対応と言えるでしょう。専門家の意見を聞き、適切なアドバイスを受けることが重要です。
もし、ASDの可能性が指摘されたとしても、早期に適切な療育を受けることで、子どもの成長を大きくサポートすることができます。焦らず、専門家と連携しながら、子どもの発達をサポートしていきましょう。
6. 厳しく叱ることについて
周囲から「もっと厳しく叱るべき」と言われることについて、お母様は悩んでいます。しかし、2歳児に対して、感情的に怒ったり、力ずくで従わせたりすることは、逆効果になる可能性があります。子どもは、親の感情に敏感で、恐怖や不安を感じると、さらに反抗的な態度をとることがあります。
大切なのは、子どもの気持ちを理解し、冷静に、根気強く、ルールやマナーを教えることです。そして、できた時には、たくさん褒めてあげましょう。
もちろん、場合によっては、毅然とした態度で叱ることも必要です。しかし、叱る時は、なぜいけないのかを具体的に説明し、子どもの行動を修正することに焦点を当てましょう。感情的に怒鳴ったり、人格を否定するような言葉遣いは避けましょう。
7. 専門家への相談
子育てに関する悩みは、一人で抱え込まず、専門家に相談することも大切です。
- 医師：発達に関する心配事があれば、かかりつけの医師や、発達専門医に相談しましょう。
- 保育士・幼稚園教諭：子どもの行動や発達について、専門的なアドバイスを受けることができます。
- 児童相談所：子育てに関する様々な悩みについて、相談に乗ってくれます。
- 子育て支援センター：地域の情報交換や、子育てに関する相談ができます。
専門家のアドバイスを受け、子どもの発達をサポートするための具体的な方法を学びましょう。
8. まとめ：子どもの成長を信じて、愛情深く接しましょう
2歳児の「イヤイヤ期」は、子どもの成長過程における自然な現象です。親としては、子どもの気持ちを理解し、愛情深く接しながら、子どもの自立をサポートしていくことが大切です。
今回のチェックリストや対応例を参考に、ご自身の対応を振り返り、改善点を見つけてください。そして、困ったことがあれば、一人で抱え込まず、家族や周囲の人、専門家に相談しましょう。
子どもの成長を信じ、愛情を持って接することで、子どもは健やかに成長し、お母様との絆も深まるはずです。
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